SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

ツールド北海道 市民レース 2014 ロードレース S4

2014-09-22 17:13:00 | 自転車

5:00に起床。
朝食は、おはぎを3個、さんまの缶詰を1缶、野菜ジュースを1パック。
少し寒いのでお風呂を入れて温まってから、順調に軽量化完了。

Mさんから、うれしい出産報告(笑)があり、一緒に走れることに喜んだ。

6:00過ぎにホテルを出てRR会場へ出発。
駐車場は既に満車状態で、なんとか端っこにスペースを見つけて車をねじ込んだ。
サドル位置がTT用のままだったのでロード用に修正。平らなところが見つからず、水平を出すのに一苦労。
寒いのでウオームアップオイル(ジンジャー入)を塗って、ジャージーとレーパンに着替えて、ポジションを確かめるために、コースを少し走ってウオームアップ。

車に戻って来てから、補給食を背中ポケットに入れ、ドリンクをボトルに詰め、いつでも走れるように準備完了。
開会式にはバイク持参で、すぐにスタート地点に並ぶように待機。
開会式終了後に、それらしき場所に陣取ってスタート待ち。
Aグループがスタート。
Bグループは特にカテゴリーごとの整列が指示されているわけでもなく、S3もS4も入り混じって区別はなかったので、前の方でスタートを待った。

スタートはスムーズだった。
最初は、パレード走行だが、反対車線を使って前に出ようとする選手がどんどん押し寄せてくるので、のんびりしているわけにはいかず、いつでも緊急事態に対応できるように集中してリアルスタートを待った。
リアルスタートが切られ、皆が一斉に加速を始めた。
S4クラスのロードレースでは、いつもそうなのだが、最初から強烈にスピードアップすることはなく、余裕をもってついてゆける範囲で集団は進んでいった。
事前の情報では、S3の一部の選手たちが最初からに逃げをうつということだったので、それに乗ることをレース序盤最大の目標にしていたが、そのような動きは無かった(自分が知らないだけか?)らしく、平和に集団は進んでいった。

あれだけの大集団(300名くらい?だったので、)だからなのか、なかなか安定せず、常に不安定でブレーキをかける頻度が多かった。
そのうち接触事故が起こるだろうから、できるだけ前の方にポジションを移動したいのだが、道幅いっぱいに広がった集団、しかも右側車線の方が詰っているため、なかなか前に上がれずにいた。

誰かがブレイクしようと加速するわけでもなく、平和なまま集団は黙々と進んでいった。
最初の下り坂手前でようやく前が開けたので集団前方に上がり、下りで加速した選手に追いつくように下った。
この下りで集団は縦に伸びたが、平地で徐々にまとまって元の大集団に戻っていった。
このままでは、落車が発生する可能性が高いと感じ、反対車線を使って一気に集団の前に出て、そのままの勢いで50mくらい前に出てみた。何度も振り返ってアピールするが、誰一人として追いかけて来ず、しばらく走ってから脚を緩めて集団に合流した。

交差点を右折するところで、後方からガツッと接触音が聞こえたので、振り返ると、見覚えのあるジャージーと自転車が左側に吹っ飛ぶように落車しているのが見えた。
後でわかったことだが、骨折の重傷だったとのこと。

左車線の集団の前の方で走っていても、右側車線を使って前に上がってきた選手たちが、そのまま最前列に入ってくることなく左車線の先頭から自転車5台分くらい後方に離れた位置から前には出ようとせず、しかも、反対車線での先頭を牽くことが嫌なのか、どんどん右側車線から左側の集団の列に割り込んでくることが繰り返されていたため、接触を避けようとすると、いつのまにか集団の後方に追いやられてしまい、なんとか前に出ても、またしても後ろに追いやられる繰り返しだった。
集団の先頭に出る気が無いのであれば、走行禁止の右側車線を常用してまで集団の前の方に上がってくる意味はないと思うのだけど・・・。

そんな矢先、道の駅手前で、ふらついた選手が右隣の選手によしかかり、そのまま落車。
(たまたま、誰かの車載カメラの映像に落車の瞬間が映っている。)
多数の選手が巻き込まれ、バイクを壊してリタイアする選手もいた大きな落車になった。
自分もブレーキが間に合わず、転倒こそしなかったものの、ストップしている選手に突っ込んで、スポークとクイックが絡んでしまい、再出発に手間取ってしまった。
幸いにも、先頭集団が落車に気づいて速度を緩めて待ってくれたため、先頭集団に復帰することができた。

道の駅を左折してしばらく走ると、軽い登りが始まったが、集団は加速することなく淡々と進んだ。
知り合いのS3のSさんが先頭に出ているのが見えたので、加速して合流。S3のY氏やK氏も一緒に集団を引き離そうとしたが、まったく集団は離れない。このコースレイアウトでは、簡単に逃げが決まることはなさそうだと意見が一致し、集団に戻ることになった。
それでも、Sさんは前を牽くので、一緒に牽かないわけにはいかず何度か先頭を牽いたり、加速したりして集団の活性化を試みたりして遊んでしまった。
どうも無駄に脚を使ってしまう癖は何とかしなければと思う。

レースは大集団のまま淡々と進み、時々補給のために最後尾まで下がったり、先頭に出たりして無駄に脚を使いながらレースは終盤へと進んでいった。
小さな登りが繰り返されるあたりで、集団は大きく縦に伸び、遅れる選手も目立ち始めた。
途中の小さな登りでTさんがチェーンを落としてストップしていた。声をかけたが、止まることはできなかった。このとき、一緒に集団に戻ろうと強調する懐に深さが僕にあれば、トラブルに合うこともなかったのかもしれない。

なんとか集団の最後尾で登り切ってほっとした瞬間、「ペキン!」という音とともに、タイヤが踏んだ物体が右側に飛んでゆくのが見えた。「あ、パンクする?」とヒヤッとしたが、数秒はなんの変化も感じなかった。
しかし、すぐにタイヤからゴツゴツ感を感じ、リアタイヤを見るとペチャンコになっていた。
このままゴールまで走ってやる!と気持ちだけは高揚していたものの、ペダルの重さにすぐに意気消沈してしまった。
前を見ると、集団は左に曲がりながら坂を登り木々の向こう側に消えていった。
あの登りは、自分がアタックする予定だった登り…これだけ離れたら、もう追いつけないよな、と意気消沈し、呆然と空を見上げているとTさんが声をかけてくれて我に返った。
後ろを振り返ると、ニュートラルカーが走ってくるのが見えた。後輪を外して頭上にかざしながら必死にアピールした。
「なに?パンク?リア?何速?」と矢継ぎ早の質問に「11速です。」と答えると、「ラッキーだったね、最後の1本だよ。」とホイールを貸してくれた。
自分のリアホイールをニュートラルに預けて走りだした。もう、前は誰も走っていない。何人に抜かれたのかもわからない。だけど、前へ前へ、とにかく前へ進むことだけを考えてペダルを回した。
途中で3名の小集団に追いついたので、「一緒に回して行こう!」と協調して走り始めるものの、スピードが上がらないので、たまらず自分が前を牽く形でゴールを目指した。
そのうち、10名程度の集団が追いついてきたので、これに乗っかりゴールまで。
「この順位でも、最後はスプリントするんだよね!」と威勢のいい選手がはっぱをかけた。その言葉に触発されてラストの直線は頑張ることができた。

3日目のクリテリウムには参加しないため、今シーズンの僕の自転車レースは終了した。
パンクでストップしていた時間を考えると、ゴールした順位は思いのほか良い順位だった。

ゴール後に充実した笑顔で集まって話している自転車仲間の輪に入ってゆけず、ニュートラルに預けたホイールを回収し、ちゃじさんと「いっぴん本店」で豚丼を食べて、和栗のモンブランを購入して帰路についた。

楽しいシーズンでした。
1年間、ありがとうございました。


ツールド北海道 市民レース 2014 S4 タイムトライアル

2014-09-22 16:28:26 | 自転車

今年度の集大成ともいうべき今シーズン最後のレースが、帯広・幕別で開催される「ツールド北海道 市民レース」だ。
いつものことながら「ステージ・レース」には参加せず、今年度はタイムトライアルとロードレースの2ステージに参加した。

初日は十勝側の河川敷堤防で行われる「タイムトライアル」。
2週間前のモエレ沼でのタイムトライアルで3位に入賞して、気分がよいままでの出走。

7:00頃に札幌を出発し、国道274号線で夕張まで走り、夕張から道東道で帯広に向かった。
予定どおりタイムトライアル会場に到着。
既に多数の選手たちが到着していた。
開会式までのたっぷりある時間に、受付を済ませたり、サドル位置を調整したり、知り合いに挨拶したり、補給したり、SNSに書き込んでみたり。
天候は晴れではなかったが雨は降りそうもなく、曇りで涼しい感じだった。

開会式に参加する選手は少なかったが、一つ重要な事をしゃべっていた。
「タイムトライアルで10位以内に入ったら、翌日のロードレースでは先頭でスタートさせてもらえる。」ということだった。焦ってバイクを並べなくても先頭からスタートできるというのだから、これは頑張るしかない!!と、しかも10位以内であれば全力を出す必要はなく、明日のロードレースに脚を温存することができるのだから、ベストを尽くそうとしている選手達には悪いけども、「10位以内」を目標にすることに決めた。(実際には、かなり端折った発言であったため、そんな甘い事ではなかったのだけど・・・。)

自分の出走時間は13:20頃。
ウオームアップは1時間前に済ませてあり、最後に数百メートルを軽く走って身体を温めておいた。
30秒おきのスタートなので、自分の順番はすぐにやってきた。
がっちりとサドルをつかんでもらい、脚の間にリアホイールを挟んでもらってスタート準備OK。
10秒前にサイコンをスタート。
「5,4,3,2,1 GO!!」
めったにしないダンシングで最初の数十メートルを加速し、サドルに座ったところでシフトアップ開始。
追い風なのか、楽にスピードが出た。
すぐにTTバーを持つポジションで巡行開始。
ギアは使い切らずに1枚残して折り返し地点まで。
折り返し地点の手前で減速しつつ、シフトダウン。
十分に減速して右に旋回し始めた時に、誰かわからなかったが自分の名前を呼んで応援してくれた人がいた。
バイクをまっすぐにするまでは周りを見る余裕はなく、折り返して加速しながらシフトアップ。
向かい風なのか、速度が乗らない。
10位以内でいいのだから無理してスピードを上げる必要は無い。
400Wを超えないように調整しながら、ギアを残してTTポジションで巡行。
ゴールラインは見えているが遠い。なかなかゴールが近づいてこない。
サドル上でお尻の位置を前後に動かしながら楽なポジションを探すが、路面の段差を超える度にトルクが抜けるような感覚があってスピードに乗りきれないままゴール。
そのまま自分の車まで移動したのでタイムはわからず。

車に戻ってすぐに、プロテインとチョコレートで補給し、ローラーにバイクをセットしてクールダウン。
心拍が落ち着いたところで地面にマットを敷いて、オリジナルブレンドのアロマオイルで脚をマッサージ。
TTのダメージをできるだけ翌日のRRまで持ち越さないように、できることはすべてやった。

着替えてS3、S2のレースを見学しに本部のテントに移動したが、まだリザルトは出ておらず、自分のタイムや順位はわからないまま。はたして10位以内に入れたのか?途中経過で暫定2位とか3位だったこともあったらしく、10位以内に入ることの期待は膨らんだ。
結局、リザルトは「6位」。
見事、翌日のRRでの最前列をゲット・・・と思ったのだが、最前列に並ぶには条件があって、まず「ステージレースの参加者であること」。自分はこの段階で資格なし。
そしてS3も含むBグループでの10位以内であること。もはやタイムでもひっかかっていない。
労せずして最前列スタートの恩恵を受けられると喜んでいたのだが、大きな間違いだった。

はじめて参加したツールのタイムトライアルは、不完全燃焼と言うか、きちんと条件を確かめなかった自分が悪かったのだが、自分としてはモヤモヤの残る結果だった。
しかし、RRに脚を残せたのだから悪い事ではない。

表彰式に関係のない自分は、知り合いのレースの写真撮影をして、さっさと会場から離脱。
レースよりも楽しみにしていたパン屋さんで、お気に入りのパンを購入してホテルに戻った。
夕食はS3のSさんと待ち合わせして、平和園でジンギスカンの予定だったが、迷ってしまい結局「インデアン」でカツカレー。
帰り道にダイイチによって、朝食のおはぎを購入。

始めてツールに参加したのは、2012年の美瑛でのRRだった。
このときはS5で5位。
2013年のニセコでは2日間のRRに両方とも参加。
直前のニセコヒルクライムで登録選手中1位だったためS4に昇格し、想像すらしていなかったS4で出走。
1日目は13位、2日目は29位だったか?登り中心のレイアウトにもかかわらず、自分としては満足のできる結果だった。
2014年のRRはどうなるのか?
最初からアタックをかけるのか?
途中で集団からブレイクして飛び出すのか?
最初の下り坂で先頭に出ることをイメージしながら、翌朝のおはぎを楽しみに就寝。

※GARMINのデータは、何故だか解析ソフトでもGARMIN CONNECTでも読み込めず、今回の走行記録は解析できませんでした。


モエレ公園 タイムトライアル 2014/08/31

2014-09-03 12:28:35 | 自転車

モエレ公園で開催された「タイムトライアル」に初めて参加させていただいた。

結果はS4で3位に滑り込み、表彰台に上ることができた。
去年の道新杯でS5では表彰台に上がったことがあったが、S4では表彰台に上がることはないだろうと思っていたし、序盤で決定的なミスをおかしたので、掲示板でリザルトを確認して驚いた。

GARMINで計測したデータをPOWERAGENTに読み込んだ結果を公開。
自分の実力を数字でさらけ出してしまうため、恥ずかしいのだけど・・・。

グラフは横に長いので見難くてすみません。(^_^;)

やはり、第一コーナー手前でのシフトミスによりフロントがインナーへ落ちてしまったことが悔やまれる。自分の常用域でもっともパワーを持続できるケイデンスをはるかに超えて30秒程度回してしまっているので、これでかなり脚を使ってしまった。
全体的にケイデンスが高過ぎたのは、TTバーを握って巡行体制に入ってしまった後は、ドロップハンドルのシフトレバーに手を伸ばすのがタイムロスにつながると考え、シフトアップせずに走ってしまったため。せっかくの電動なのだから簡単に付け外しできるシフト・スイッチをTTバーの先に追加しておくべきだった。
第二コーナーからの登りでタレなかったのは、諸先輩方のアドバイスのおかげ。
しかし、第三コーナーからの下りを利用しての加速でケイデンスを上げてしまったのが響いて、第四コーナーの手前でかなりタレてきているのがわかる。
最後の直線は、曲がり切ってからの加速以降は400W出せずに追い風でなんとか最高速度を記録するにとどまった。

データを見返してみると、反省点ばかりが目立ってしまう。
次年度以降の走りの糧としよう。

タイムトライアルのかなりの部分は機材で決まると思う。
幸いにも自分のバイクはTTバイクかと見間違えることもあるCervelo S5。
フレームのエアロ形状だけでなく、TT用にサドル位置を大きく前に出すことができるのが特徴。
ホイールもそれなりに空力が良いとされているENVE1.45。
そのうえ、TTバーを装着している。
これだけ揃えたのだから結果が出ても当然なのかもしれない。

ともかく、自分で設定した「2:05を切る」という目標は達成できたので大満足。
ちなみに、この目標の基準は、去年のS4でのSさんの記録(2:05:09)。
勝手にライバル視させていただいているが、SさんはS3に昇格して活躍しており、既に雲の上の人。
来年は今年のSさんの記録(2:03:56)を破ることが目標。


留萌ヒルクライムタイムトライアル 2014/08/24

2014-09-02 12:24:44 | 自転車

留萌ヒルクライムタイムトライアルに初めて参加(S4)させていただいた。

「ヒルクライム・タイムトライアル」というレースは経験がなく、試走もしなかったため、どういう事前準備をするべきか、まったくわからなかった。
出場経験者のアドバイスによると、「登りに入るまでの平坦で調子に乗って脚を使い切ってしまうと、登りで大きくタイムを落とすことになる。」ということだった。
登りに脚を溜めておくべきということなのだけど、自分は、そもそも登りが遅いので、わりと得意な方の平坦でタイムを稼ぐことを念頭に、2~3分の400W走を練習してみたりした。
普段は250W前後の30分維持しかやっていないので、たかだか2~3分でも400W以上はとてもキツかった。

当日、いつものように「もち米」のご飯(今回は赤飯、いつもはおはぎ)を食べて6:00過ぎ道央自動車道で深川まで、留萌までは高規格道路を走り、レース会場の小平町までは、およそ2時間。受付開始時刻には余裕で間に合った。

参加者用駐車場へは、レースコースを登ってゆくのだけど、自動車でも厳しいくらいの急な傾斜に心は折れまくり。
手稲山やニセコなら何とかなるけども、モイワではダメダメな脚は急傾斜にとことん弱く、登り切ったあとは生まれたての小鹿のようなプルプルになってしまう。
ペダリングが悪いのか、ポジションが悪いのか、筋力が無いのか、体重が重いのか?原因はともかく、急勾配な登り坂にはめっぽう弱いことだけはたしかなのだ。

すっかりやる気を失ったまま駐車場所を求めて奥へ奥へ、一番奥の駐車場に空きを見つけたところ、隣は広尾のM氏だった。
M氏は小柄だが、パンチ力があり、スプリントが得意な選手だ。自分より年上だが、その温厚な人柄と練習熱心な姿勢、そしてスプリント力は尊敬に値する。エンガルのクリテリウムでのゴール前の爆発的なスプリントは迫力があった。体調を崩していたが、復活しつつあるのでツールでは是非とも一緒にゴールまで走りたい。

受付を済ませて、早速試走へ坂を下ってみると・・・やはりかなり厳しい勾配であることがわかった。
一方で、平坦部分は、思っていたよりも距離が長いということと、風が大きく影響しそうだということを感じた。どうやら平坦部の最後の直線以外のほとんどの区間は向かい風か横風のもよう。
平坦区間から登り区間へのつなぎ目で鋭角に左折してからの数十メートルの勾配がもっとも厳しいと感じた。たしかに、平坦部で脚を使い切っていたら、この登りで失速することは間違いないだろう。
そこから先の登りももちろんキツイのだけど、前乗りでグングン踏んでゆけばなんとか登りきれる斜度だと感じた。(それでも、フラフラと登るだけで滝のような大汗が・・・)
何本も試走していたら、試走だけで脚が終わってしまうので、2本で切り上げて駐車場に戻って開会式を待った。
流してゴールまでで7分かからないくらいだったので、目標を6分切りと10位以内に設定したが甘かった。自転車走行の最大の走行抵抗は空気(風)であることをあらためて認識させられる結果になった。

このレースは、2名一緒にスタートするという珍しい形式なのだけど、それがまた燃えるというか、TTなので自分との戦いでもあり、対戦相手もいるということで、いろんな影響を及ぼし合うところが面白いレースだ。

自分の出番が来るまでの間に雨風が強くなってきて、濡れた身体に強い風が吹き付け、半袖半パンだったため、ブルブルと震えながらスタートを待った。なんのためのウオームアップだったのか、8月と言うこともあって甘く見ていたが、寒さ対策の準備不足だった。

1本目は、後ろでバイクを支えてくれる人の力が弱いのか、車体が斜めになって倒れそうだったので、左手をテントのパイプにかけてスタートを待った。さらに、おバカなことに、サイコンのスタートスイッチをスタートと同時に押そうとしてしまったために、スタートで大きく出遅れてしまい、同走の軽量なヒルクライマーに序盤で距離をあけられてしまった。
前を行く選手に追いつこうとするダメなパターンそのままに400Wオーバーで踏み続けた。なんとか追い越すことはできたものの、既に脚は売り切れ状態。
登りに入ってもなんとかリードを保っていたが、最後のつづら折りの少し手前でスパンと抜かれてしまい、そこで心が折れて終了。終盤の平坦部分でなんとか差を詰めて最小限の差でゴールすることができた。
1本目は「06:05.371」で12位。
ヒルクライムとしては上々の出来ではないか。

2本目までの間にバナナを食べて、防寒用のジャンパーを羽織って2本目に向かった。
2本目のスタートを待つ間に、雨が降ったりやんだり、風が強くなったり弱くなったりと、天候が安定しない状態が続いた。風の強弱でタイムに大きな差が生じたのだろうが、運も実力のうちと言うし、自然条件は皆同じとみなさなければレースが成り立たない。
ジャンパーを預けてスタート位置に付いた。今回はバイクを支えてくれるスタッフがしかりとホールドしてくれたので、両手はハンドルバーに。でも、やっぱりサイコンをあらかじめスタートしておかずに走り始めてからスイッチを押したため、ふらついて同走者に遅れをとった。
しかし、今回はすぐに追いつき追い越し、前回よりも安定したペースで平坦区間を駆け抜けた。そのままの勢いで左折してからの登りをこなそうとの目論見は見事に外れた。ちょうど左折箇所で先行者に追いついてしまったことで、接触落車を避けるために大きくブレーキをかけてほぼストップのスタンディング状態から重いギアを踏みこんだため失速。
しかし、2回目は心が折れずに、急勾配を無難にこなし、つづら折りも前乗りでグリグリと踏み、自分としてはこれ以上ない速度で登って行った。最後のつづら折りを曲がった時に斜面をみると、同走者が先行者を追い越すところだった。このままの勢いで追い抜かれるのではないかと感じて必死に登った。最後の平坦部に入って2本目の勝利を確信した。
2本目は「06:14.693」で9位。
よしよし。

合計で「12:20.064」で10位。
なんとか目標にしていた10位をゲット。

閉会式後の抽選会では、なにも当たらなかったけども雰囲気がとても楽しかった。
他の大会でも同じように抽選会を実施すれば、表彰式や閉会式に参加する選手も増えるだろうに。

試走時に車載カメラで動画撮影したので、次年度以降に参加を検討する方の参考になればと思い公開します。
http://youtu.be/WSMnwOyXxYk