SUBGROUND

自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

サドルを変えようとしています

2017-08-30 08:00:00 | 自転車

サドルは「Bontrager informRXL 154mm」を長年使い続けており、落車で変形したものを含めて同じ物を3個購入しました。既に製造終了しているため現状では新品での入手は困難です。

「Bontrager informRXL 154mm」について、自分が理解している特徴は以下のとおりです。

1)座面が平ら(ノーズ部も含めて、かまぼこ状に丸くない)
2)軽い
3)幅広(154mm、サイズは3段階あったはず。)
4)硬い(中央ラインが少し柔らかくなっている「Zone Density」採用)

これらの要素をすべて満たすサドルは今のところ見つけられていません。
さすがにサドルもヘタってきたし、入手困難なサドルを使い続けるのも・・・と、今シーズンはinform RXLに似ているRegalを使っていました。
Regalは、上記の4要素のうち「座面が平ら」の部分だけ少し違っていて、座面が軽くかまぼこ状にラウンドしており、特にノーズ部は丸くなっています。
シーズンも終盤になるまで特段問題なく使用していたのですが、ペダリングの際に骨盤を前傾させ尿道や前立腺部をサドルに押し付けるようなポジションをとることが多くなったため、尿道や前立腺への圧迫が気になりだして、Regalの少し丸くなった座面での圧迫に不満を持ち始め、尿道や前立腺への圧迫を軽減してくれる「穴あきサドル」に興味を持ち始めました。

そこで入手したのがSpecializedのPOWER Expertサドルです。
座骨の幅をお店で計測していただき、155mm幅が最適との診断でした。
S-worksグレードと比較すると、主な違いは座面のパッドが厚いこととレールがカーボンではなくチタンであるということです。
この座面のパッドが厚いということで、一見、お尻や太腿付け根に優しいという印象を持ってしまいがちですが、自分の場合はパッドが厚いことによって接触している部分が沈み込んで接触面積が大きくなってしまい、そのため痺れや違和感の原因になってしまいます。実際に形が同じでパッドの厚みが違う「inform R」サドルを使ったときは、サドル接触部分の痺れに悩んでいましたが、パッドの薄い「inform RXL」に換えたらまったく痺れは無くなりました。(6時間以上乗り続けるような場合を除く)
「POWER Expert」を使い始めたばかりですが、1時間程度のローラートレーニング(FTP~VO2Max)でお尻と太ももの付け根の境目あたりに強烈な痛みが生じ、サドルから降りたら椅子に座ることすら痛くて辛くなってしまいまして、翌日になっても痛んでいます。
取付角度、前後位置、サドル高さ等をいろいろ変更してみるつもりではありますが、やはりパッドの厚みが問題なのではないかと感じており、放出も考えています。

そういったこれまでの経験から、自分に合うサドルは以下の要素を満たすサドルということになります。

1)座面が平ら又は穴あき(できれば穴あき)
2)軽い(あまり重要ではない)
3)幅広(154mm前後)
4)硬い(パッドが薄く接触面が沈み込まない)

しかし、これらすべてを満たすサドルはなかなか見つかりません。
そもそも幅広サドルは選択肢が少なく、しかも幅が広いとクッションも厚くなる傾向にあります。
そんなとき、「POWER Expert Arc」というサドルがリリースされました。
どうやら座面の広がっている部分を少しラウンドさせたようで、太もも付け根部が干渉しにくくなっているようで、その点を絶賛するtweetもありました。
しかし、やはりパッドの厚みは大きく変わらないのでしょうから、形の変化だけで自分が感じた痛みが完全になくなるとはおもえません。
一発、奮発して「S-works」グレードを買うべきか、「POWER」サドルとはきっぱり縁を切ってほかのサドルを探すか、多少ヘタっていても「inform RXL」を使い続けながら、他のサドルを継続して探すか?
自分がサドルに求める要素ははっきりしていますので、そのうち理想のサドルが見つかるでしょう。


モエレ沼タイムトライアル S2

2017-08-28 08:00:00 | 自転車

モエレ沼タイムトライアルに参加させていただきました。
札幌市内での大会であり、午後からのスタートなのでゆっくりのんびりと準備できる一方で、開会式から自分の出番までが長くて時間を持て余してしまう大会でもあります。

受付後にコースを試走しましたが、人数が多く、子供も走っているためレース速度でのコーナーの感触を確認することも難しく、軽くウオームアップした程度で試走を終えました。試走の感触では、相変わらず左脚が踏めない感じでした。
スタート・ゴール地点の近くにチームのY田さんがテントを設営してくださり、スタートまでの間を快適に過ごすことができました。
ありがとうございました。

知り合いの応援をしながら過ごし、自分の出走時間の1時間15分前にウオームアップのため駐車場に移動し、車の横で固定ローラーにて30分かけて徐々に出力を上げ、VO2Max(L5)まで上げたところで少し維持してウオームアップを終えました。
ジャージの上だけ朝練ジャージに着替えて、スタート地点に向かうとS2カテゴリーの選手たちが並び始めていましたので自分もスタート順にしたがって整列し、道新杯以来のS瀬さんの身体の搾れ具合に驚き(脅威を感じました)、いつものとおり冗談を言い合いながらスタートを待ちました。
30秒間隔でのスタートですので自分の順番もすぐにやってきました。
緊張はしませんが、スタート前に深呼吸を繰り返すことをすっかり忘れていました。

結果は「2分5秒」をギリギリ切ったところで、これまで4回参加してきた中では2番目に良い記録でした。

各区間(脚を動かしている区間のみ)の出力とケイデンスは以下のとおりです。
・スタートから第一コナー:NP684W 平均ケイデンス96.5
・第1コーナーから第2コーナー:NP481W 平均ケイデンス87.3
・第2コーナーから第3コーナー:NP443W 平均ケイデンス81.1
・第3コーナーから第4コーナー:NP369W 平均ケイデンス83.3
・第4コーナーからゴール:NP378W 平均ケイデンス70.7
・全体を通して:NP375W 平均ケイデンス82.5

1.3㎞、2分少々の短いレースですので、ちょっとしたミスの積み重ねでタイムを落としてゆくことになります。できるだけミスをしないことがタイムを上げる近道だと感じます。
今回、自分の犯したミスは以下のとおりです。
1)第1コーナーから第2コーナーまで出力を上げ過ぎた(400Wに抑えるべき)
2)第2コーナーから第3コーナーまで出力を上げ過ぎた(400Wに抑えるべき)
3)第3コーナーから第4コーナーまでの区間でブラケットからTTバーへの握り替えに手間取って出力を落とした。
4)第4コーナーを曲がってからギアを上げ過ぎてケイデンスを急激に落してしまったため速やかに出力を上げられなかった。
ミスなく走り、NP400Wで走り切ることができれば自己ベストが出せると確信しました。

最後まで悩んだのは、「TTバーがタイム短縮になるのか?」という点でした。
普段はTTバーを使った練習はしていないので、慣れたブラケットか下ハンを握ってもがいた方が速いのではないか?と考えることもあるのですが、速いタイムを出している選手達はTTバー使用率が高いので、効果はあるのだろうと思います。ただし、自分にそれが当てはまるかどうかはわかりませんので比較が必要ですね。

今回はチームのTT職人が2分を大きく切るタイムを出して、表彰台にあと一歩だったので大いに盛り上がりました。
今シーズンのロードレースも残り2レースとなりました。昇格目指してベストを尽くします!


2017年 ニセコ花園ヒルクライム S2

2017-08-10 08:00:00 | 自転車

今年も「ニセコ花園ヒルクライム」に参加させていただきました。
シクロスフィアのデータを貼っておきます。
https://cyclo-sphere.com/w/9ded61116e6d19cb4fbb6453a52608c9018f2f916d4e5671dd541bd052db1d96

開催を重ねる毎に参加人数が増えてきた大会ですが、そろそろ飽和してきたのか、今年は去年より参加者が少し少ないと開会式の中でアナウンスされていました。
ニセコクラシックのように全国規模の大きな大会に育つといいですね。

自分の所属するteam pandaはヒルクライムを得意とする選手が多いチームです。
一方、自分はヒルクライムが苦手で嫌いす。
それでも、この大会だけはロードレースや藻岩山ヒルクライムと違って、お祭りムードの雰囲気が楽しく、チームメンバーのほとんどが集う唯一の大会ですので楽しみにしています。
登った後に頂上で大会から支給されるガリガリ君をかじりながら仲間とおしゃべりして、落ち着いてから登ったルートの反対側から30㎞先のスタート地点に戻るルートも景色が抜群で気持ちよく走れて最高です。もちろん、下山途中でおいしいスイーツも味わえますので、走って終わりというだけではないところが他のレースでは味わえない楽しさですね。

レースは今年もS2での参加でした。
スタートはカテゴリー別で人数を調整する形で3グループに分けてスタートしました。自分は「エリート、S2、S3」の第一グループです。
さすがにこのグループ(自分より前しか見えていませんが)では危険な動きをする選手はいなかったように思います。
そもそもレース慣れしていてそれなりに脚もある選手が多い集団(例えば、ニセコクラシック140㎞)では、選手間の距離が詰まっていても集団の速度は比較的安定していますし、車輪を重ねることの危険性もわかっている選手が多いので、危険は小さいと感じています。
一方で、S4、S5等のグループは普段はレースに出ていない人も多いはずで、集団走行に慣れていないことから選手間の距離が開き気味になって、むしろ安全なのかもしれないと思う反面、脚力の差が大きいため、ちょっとした斜度変化やコーナーでも速度が不安定になりがちなので集団が詰まってしまうことによる危険もあるでしょう。
時間の計測方法が個々の選手がリアルスタート地点を通過した時点からなので、急いで大人数の集団でスタートさせる必要はないはずです。道路閉鎖時間の都合もあるのだと思いますが、もう少し余裕をもった人数で分けて、集団の人数を減らしてスタートさせた方がより安全に楽しめるのではないかと感じました。

パレードスタートでしばらく走り、リアルスタートの手前から集団は加速しました。自分も斜度が緩い区間は集団の速度に合わせて走ることができましたが、斜度が徐々に強くなってきたところでも集団の速度に合わせようとするとサイコンに早々に売り切れてしまう出力が表示されたので、マイペースに戻して淡々と登り続けました。
ある程度登ってゆくと、あれほど密集していた集団は完全に崩壊しバラバラになりました。
「残り5㎞」地点までは比較的楽に登れるのですが、残りの5㎞は登りが苦手な自分には毎回地獄です。日陰を探しながら淡々とシッティングで登り続け、最も斜度の強いエリアもシッティングのままこなし、前も後ろもパラパラと選手が見える程度で、目標となる先行者も、追いかけてくる選手もない中で、残り1㎞を過ぎたあたりで、同じカテゴリーのS藤選手が追い越してゆきました。
S藤選手は、豊羽のレースでスタートから一緒に逃げた仲で、自分の目標とする選手の一人です。
少し後ろにつかせてもらってからスピードアップして並び、さらに加速して振り切ろうと頑張りました。
わずかな差で先にゴールラインを超えることができましたが、S藤選手の方がリアルスタートラインを自分よりも遅く通過していたため正式リザルトではS藤選手の順位が上でした。

タイムは自己ベストから2分も遅かったのですが、出力(NP)は自己ベストを出せていましたので、体重管理の失敗(そもそも本気で痩せようとしていない)が大きく響いたリザルトでした。

ゴールラインの近くでゴールしてくるはずのチームメイトを待っていると、ゴールしてきた選手から「チームの方が落車していましたよ!」と教えてくださり、続報を待ちながら既に自分よりもかなり先にゴールしたチームメンバーのところへ移動しました。落車の影響が心配でしたが、ガリガリ君と良く冷えた飲み物で身体を冷やし、無事を祈りながら続報を待ちました。
残念ながら骨折のため競技継続不可でリタイアとなりましたが、近くを走っていたチームメンバーが自分のレースを中断して落車でケガしたチームメンバーをサポートしたことがわかり、あらためて「いいチーム」だなと感じました。

落車したチームメンバーは救護車で下山したとのことで、ゴールしたメンバーで揃ってパノラマライン方面へ下山しました。
途中でミルク工房に寄ってジェラートやソフトクリームを楽しみ、怪我した選手を心配しながら自転車談議に花を咲かせ、汗がひいたところで倶知安に向けて出発しました。ローテーションしながら進みましたが、誰も手を抜かず気温の上昇も手伝って、とってもキツイ走行となりました。笑