サドルは「Bontrager informRXL 154mm」を長年使い続けており、落車で変形したものを含めて同じ物を3個購入しました。既に製造終了しているため現状では新品での入手は困難です。
「Bontrager informRXL 154mm」について、自分が理解している特徴は以下のとおりです。
1)座面が平ら(ノーズ部も含めて、かまぼこ状に丸くない)
2)軽い
3)幅広(154mm、サイズは3段階あったはず。)
4)硬い(中央ラインが少し柔らかくなっている「Zone Density」採用)
これらの要素をすべて満たすサドルは今のところ見つけられていません。
さすがにサドルもヘタってきたし、入手困難なサドルを使い続けるのも・・・と、今シーズンはinform RXLに似ているRegalを使っていました。
Regalは、上記の4要素のうち「座面が平ら」の部分だけ少し違っていて、座面が軽くかまぼこ状にラウンドしており、特にノーズ部は丸くなっています。
シーズンも終盤になるまで特段問題なく使用していたのですが、ペダリングの際に骨盤を前傾させ尿道や前立腺部をサドルに押し付けるようなポジションをとることが多くなったため、尿道や前立腺への圧迫が気になりだして、Regalの少し丸くなった座面での圧迫に不満を持ち始め、尿道や前立腺への圧迫を軽減してくれる「穴あきサドル」に興味を持ち始めました。
そこで入手したのがSpecializedのPOWER Expertサドルです。
座骨の幅をお店で計測していただき、155mm幅が最適との診断でした。
S-worksグレードと比較すると、主な違いは座面のパッドが厚いこととレールがカーボンではなくチタンであるということです。
この座面のパッドが厚いということで、一見、お尻や太腿付け根に優しいという印象を持ってしまいがちですが、自分の場合はパッドが厚いことによって接触している部分が沈み込んで接触面積が大きくなってしまい、そのため痺れや違和感の原因になってしまいます。実際に形が同じでパッドの厚みが違う「inform R」サドルを使ったときは、サドル接触部分の痺れに悩んでいましたが、パッドの薄い「inform RXL」に換えたらまったく痺れは無くなりました。(6時間以上乗り続けるような場合を除く)
「POWER Expert」を使い始めたばかりですが、1時間程度のローラートレーニング(FTP~VO2Max)でお尻と太ももの付け根の境目あたりに強烈な痛みが生じ、サドルから降りたら椅子に座ることすら痛くて辛くなってしまいまして、翌日になっても痛んでいます。
取付角度、前後位置、サドル高さ等をいろいろ変更してみるつもりではありますが、やはりパッドの厚みが問題なのではないかと感じており、放出も考えています。
そういったこれまでの経験から、自分に合うサドルは以下の要素を満たすサドルということになります。
1)座面が平ら又は穴あき(できれば穴あき)
2)軽い(あまり重要ではない)
3)幅広(154mm前後)
4)硬い(パッドが薄く接触面が沈み込まない)
しかし、これらすべてを満たすサドルはなかなか見つかりません。
そもそも幅広サドルは選択肢が少なく、しかも幅が広いとクッションも厚くなる傾向にあります。
そんなとき、「POWER Expert Arc」というサドルがリリースされました。
どうやら座面の広がっている部分を少しラウンドさせたようで、太もも付け根部が干渉しにくくなっているようで、その点を絶賛するtweetもありました。
しかし、やはりパッドの厚みは大きく変わらないのでしょうから、形の変化だけで自分が感じた痛みが完全になくなるとはおもえません。
一発、奮発して「S-works」グレードを買うべきか、「POWER」サドルとはきっぱり縁を切ってほかのサドルを探すか、多少ヘタっていても「inform RXL」を使い続けながら、他のサドルを継続して探すか?
自分がサドルに求める要素ははっきりしていますので、そのうち理想のサドルが見つかるでしょう。