パレスチナ人が自爆攻撃をイスラエル人に対して繰り返し、それが
テロ行為として報じられる。しかし、そういった「現象」に対して
それを引き起こしている「構造」を知らなければならない。パレス
チナ人を窮状に陥れている経済封鎖、社会生活を遮断している検問
所、あるいは包囲するように築かれている壁の存在など構造的な暴
力の存在から目をそらすことはできない。土井氏は語る、「パレス
チナ人の生活から人間としての尊厳が奪われている。それを回復し
なければ平和は有り得ない。」テロとは「政治的な目的で人命を殺
傷すること」であり、「占領」も広い意味でテロに含まれる、と。
(医療現場で深刻な物不足が患者を死に追いやっている)。
ホロコーストであれほどひどい目に遭ったユダヤ人がなぜパレスチ
ナ人をこれほどひどい目に遭わせるのか?この疑問に対して、ユダ
ヤ人は「ホロコースト 脅迫観念(メンタリティ)」とでも呼べる
被害者意識が心に刻みつけられていて、生きていくための心の鎧と
なっている。生きていくためにできることは何をしてもよいと考え
(その権利があるという心理)、彼らにとって過去にあの「被害を受け
たことが他者に加害できる免罪符」となっている。このように
土井氏は説明した。ユダヤ人の頑なまでの攻撃性をよく説明する言
葉である。同時にこのような心理は他人事ではなく、私を含めて人
々の心理に巣食いやすい傾向ではないか、と気づいた。広島を語る
日本人が無意識のうちに過去の加害を封印しているのも同じ心理と
考えられる。
パレスチナ問題の解決を目指すとすれば、ユダヤ人の被害者意識と
ハマスの攻撃してやまない体質の両方をほぐして(くずして)いか
なければならない。双方が妥協、譲歩しなければ安定した状態が実
現することはない、と土井氏は指摘する。
ガザについて戻れば、ハマスが変質していて保身に走り、住民を弾
圧するに至っている。今の状態は絶望的である。結局、そこの民衆
が事態を変えていくのを待つしかない。われわれにできることは、
パレスチナについて知ること、ジャーナリストは知らせることしか
ない。時に言葉を詰まらせ、涙ぐんで語る土井氏であった。
http://www.doi-toshikuni.net/j/column/index.html
[付記] 1 「パレスチナのことをメデアに持っていっても、視聴率
につながらない、と断られる。日本人は関心がない」と土井氏。
2 イスラエルの兵士がこのままでは自分が壊れていく、と自分の
加害について沈黙を破ったことに触れ、これは健全な成熟した社会
でなければできないこと。日本は、南京大虐殺で私は加害者として
その場にいた、と発言できる社会にまだなっていない、と土井氏
は述べた。
テロ行為として報じられる。しかし、そういった「現象」に対して
それを引き起こしている「構造」を知らなければならない。パレス
チナ人を窮状に陥れている経済封鎖、社会生活を遮断している検問
所、あるいは包囲するように築かれている壁の存在など構造的な暴
力の存在から目をそらすことはできない。土井氏は語る、「パレス
チナ人の生活から人間としての尊厳が奪われている。それを回復し
なければ平和は有り得ない。」テロとは「政治的な目的で人命を殺
傷すること」であり、「占領」も広い意味でテロに含まれる、と。
(医療現場で深刻な物不足が患者を死に追いやっている)。
ホロコーストであれほどひどい目に遭ったユダヤ人がなぜパレスチ
ナ人をこれほどひどい目に遭わせるのか?この疑問に対して、ユダ
ヤ人は「ホロコースト 脅迫観念(メンタリティ)」とでも呼べる
被害者意識が心に刻みつけられていて、生きていくための心の鎧と
なっている。生きていくためにできることは何をしてもよいと考え
(その権利があるという心理)、彼らにとって過去にあの「被害を受け
たことが他者に加害できる免罪符」となっている。このように
土井氏は説明した。ユダヤ人の頑なまでの攻撃性をよく説明する言
葉である。同時にこのような心理は他人事ではなく、私を含めて人
々の心理に巣食いやすい傾向ではないか、と気づいた。広島を語る
日本人が無意識のうちに過去の加害を封印しているのも同じ心理と
考えられる。
パレスチナ問題の解決を目指すとすれば、ユダヤ人の被害者意識と
ハマスの攻撃してやまない体質の両方をほぐして(くずして)いか
なければならない。双方が妥協、譲歩しなければ安定した状態が実
現することはない、と土井氏は指摘する。
ガザについて戻れば、ハマスが変質していて保身に走り、住民を弾
圧するに至っている。今の状態は絶望的である。結局、そこの民衆
が事態を変えていくのを待つしかない。われわれにできることは、
パレスチナについて知ること、ジャーナリストは知らせることしか
ない。時に言葉を詰まらせ、涙ぐんで語る土井氏であった。
http://www.doi-toshikuni.net/j/column/index.html
[付記] 1 「パレスチナのことをメデアに持っていっても、視聴率
につながらない、と断られる。日本人は関心がない」と土井氏。
2 イスラエルの兵士がこのままでは自分が壊れていく、と自分の
加害について沈黙を破ったことに触れ、これは健全な成熟した社会
でなければできないこと。日本は、南京大虐殺で私は加害者として
その場にいた、と発言できる社会にまだなっていない、と土井氏
は述べた。
<[付記] 1 「パレスチナのことをメデアに持っていっても、視聴率
がつながらない、と断られる。日本人は関心がない」と土井氏。
そうでしょうね
だから、深夜のNHKで放送するくらいしかないでしょうね
悲しいかな、それが現状でしょう
>ジャーナリストたちは独自の媒体を設けて奮闘しているようです。
努力は評価しますが、どうも偏った印象を誘導している感がぬぐえない
というのが、一般人の正直な気持ちだと思いますよ
正直「何で今ごろ?」と思います
世界がイスラエルの強引なやり方に厳しい目を向けたのはもう35年も前のこと
私自身もパレスチナ問題を忘れていました
数年前アラファト議長の肥満体型をテレビ報道で見てがっかりしました
すっかり体系に組み込まれたのかなー と
そもそも、英仏独が蒔いた種、資金面では米が大きく関与したのでしょう
どこの国も先住民族をせん滅してそこに住んでいるのだし、あまり「奇麗事」を言っていられない事情があるわけです(日本も例外ではない)
特にユーラシア大陸は国家の歴史が「殺戮の歴史」ですから、パレスチナが特殊だとは考えないでしょう
もうだいぶ前になりますが、東チモールの活動家が招かれてある会合に出席しました。私はつい上のような疑問を間接的にぶつけました。独立する前のことでした。彼はきりっと言下に私の発言に反対し、あくまで戦っていかなければならない、と言いました。その後実際独立していきました。(もっともその後は芳しくないようですが)。
こんにち、アフリカ大陸でもコソボでも世界は理不尽な民族浄化ともいえる事態を傍観しないで、それを阻止するか解決しようと行動しているのではないでしょうか。
優勢な側がメデアをコントロールしている面があります。それに対して土井氏やナクバを製作した広河氏など現場主義のジャーナリストたちは表に表れない真相を知ってそれを伝えようとしている、と私は見ています。
>現場主義のジャーナリストたちは表に表れない真相を知ってそれを伝えようとしている、と私は見ています
私は理想主義ではないので、冷たい言い方ですが
部外者に詳細な情報を提供されてもあまり意味は無いかと。
勿論、部外者のつもりで呑気に構えていると、いつ当事者になるかわかりませんが
とりあえず日本においては、パレスチナ問題は殆どの国民が部外者と思っているのでしょう
兵士の苦悩は全ての戦争について同じことが言えるでしょう
太平洋戦争で戦ったアメリカ軍の兵士とて、深く苦しんだはずです
絶望的な状況で戦い続ける日本軍相手に戦ったのですから、激しい恐怖と憎悪を味わったことでしょう
パレスチナが云々では無く、戦争の悲惨さを心底分かって欲しいですね
日本には「戦争賛美」とも感じられる風潮がありますが、「殺しあう」ことの恐ろしさを理解して欲しい
目を転じれば、日本のテレビでは毎日「○○殺人事件」なんて番組が放送されている、必ず人が殺される「推理小説」がベストセラーだったり
日本人は何故もこんなに「人殺し」が好きなのでしょうか