NJWindow(J)

モルモニズムの情報源、主要な主題を扱うサイト。目次を最新月1日に置きます。カテゴリー、本ブログ左下の検索も利用ください。

信仰者に対する元信者の姿勢

2009-08-09 21:37:49 | 注目した言葉
20年前にモルモン教会を去ったtotoro氏が、現信者に対して取る
べき姿勢をまとめている。冷静によく整理されたものであるので、
本人の了解を得てここに転載させてもらうことにした。これはモ
ルモン教徒に限らず他の宗教・宗派にも適用できる参考にすべき
原則であると思われる。

以下 あるサイトに掲載されたハンドルネームtotoro氏の言葉を
引用する。

人が「モルモン教会で幸せを感じているのならば、その人たちに
教会の欺瞞と私が理解するところを暴く必要はない」と考えてい
ます。それを喪失したときの代替品を私が個々人にあわせて用意
するのは無理ですから。 (‘09/ 8/6)

なお、私の意見をまとめて箇条書きにしますと

① 自分の信仰に熱心なあまり、他者の環境・状況を無視して改
宗・回心を迫る連中には徹底的に対峙すべきである。

② しかし他者の価値観を犯さずに、自分の信仰をつつましやか
に守ろうとする人々の意志は尊重されるべきである。

③ ②の人々の価値観を覆すようなことは積極的に行うべきでは
ない。現行の精神状態がそれでバランスを取っているのに対し、
それを失うことで喪失感に苛まれ、精神の均衡を崩す可能性が
ある。

④ ②の人々の精神のバランスが崩れた場合、それまでの価値観
に代わる代替品が必要であるが、それは個々人の状況によって
何が代替品になるかはわからないので、そのきっかけを作った人
間に責任がとれるものではない。

⑤ どんな宗教であれ市民生活に少なくとも表だって害を及ぼさ
ない限りは、等価値である。よって安直に「それを捨てろ」とい
うのは、①に見られた「他者の環境・状況を無視する」独善者と
変わるところがない。(‘09/8/7)

(引用以上)

①は敬虔かつ熱心な教会員にとって心得ておくとよいことで、②
以下は信仰を離れた人が心得ておくべきことである。totoro氏は
lds教会を離れ、教会に対し厳しい批判を寄せているが、信仰者に
対する理知的な配慮が見られるので引用させていただいた。

メモ: totoroさんから引用文面について了解をもらうことがで
きました。


[付] 上記に関して、あるサイトに仏教に通じた人の記載があっ
た。

仏教に悉檀(しつだん)という言葉があって、それは「相手の状
態に合わせて伝え方を工夫しなさい」と、いうことです。そして
伝える工夫がつかなければ、とりあえずは伝えない。しかし、伝
える工夫がついたら、伝える。伝える工夫を日夜研鑽する、とい
うことです。  ['09/8/11 追記]


最新の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2009-08-10 01:51:40
①これは反対者もよくよく心得ねばならぬところである。モルモン反対という信仰はありえないのである。
②全く同意
③可能性があるではなく実際にその通りなのである。
この際真実か否かよりも信じる人、信じない人の精神的な均衡が中心に据えられるべきなのである。ままならぬ人の人生にもう少し優しさを持つべきなのである。ちょくちょく屁理屈を挿入するNJ爺にも少し優しさを持つべきかとも思ったのである。
④それは心配なのである。
モルモン教は誤っていると確信した私だが、それは全く私のプライベートなことであり、他の信者の信仰を犯す気は全くないのである。
ただし、一方的なモルモン教サイドからの情報に対してはアンチテーゼを提示しないと情報の均衡性が損なわれ、その役を果たし得るのは元信者以外ないと思うのである。残念ながら。
⑤長年モルモン信者だった者なら、道は分かれたが親しくしていたモルモン信者の宗旨よりも幸せをまず望むものだと思うのである。
モルモンを辞めれば幸せになれるとは間違っても思っていないのである。
返信する
適切な補足 (NJ(多謝))
2009-08-11 00:27:12
今回の転載記事に丁寧なコメントをありがとうございます。

Unknownさんは複数いると思いますが(名前を記入しないとそのように出る)、totoroさんは上記積極的コメントに驚き、嬉しく思うと別の所に書いていました。私も同じ気持ちです。
返信する
わたしから出たもの (美ら)
2009-08-11 22:56:45
totoroさん

コメントの内容、わたしから出たものであるのなら
(そう思っています・・・)
申し訳なく思っています。m(__)m
許してください。

ただ、はっきり申し上げることが出来るとしたら、
他の人の信仰のどうのというのはありません。
それは、誤解だと申し上げます。

わたしの信仰と考えていることをそのまま素直に
意見として申し上げただけで、
それ以上はわたしの中にはありません。

>仏教に悉檀(しつだん)という言葉があって、それは「相手の状
態に合わせて伝え方を工夫しなさい」と、いうことです。そして
伝える工夫がつかなければ、とりあえずは伝えない。しかし、伝
える工夫がついたら、伝える。伝える工夫を日夜研鑽する、とい
うことです
★素晴らしい名言です。
わたしの不足がこの言葉にあります。
わたしの配慮が足りなさ故に、このようなコメントを
させていると思っています。m(__)m

本当に申し分けなく思っています。

ますっぐな人なので、友人知人、誰関係なく
変らずに今日まできましたので、中々変るのは
難しいように思いますが、極力気をつけなくては
いけませんね。

わたしは福音を心から愛していますし、
心から湧き出る信仰に関しては、
証しをしたい気持ちが生じたときは
止めようがありません。
それがわたし自身でもあります。
個性でもあります。

改善すべき点は少しづつ良い方向に
変れるように努力しますね。

わたしを指してへのコメントでしたら、指摘して
してくださり、感謝しています。

自分自身のことを分かっているようで
分かってない人ですから、気づかせて下さり
再度、感謝しております。

この機会を自分を高める良い機会にします。

コメントに気づくのが遅くなり、申し訳ありません。

少しづつ頑張ります!!
返信する
まだ、不足がありましたら (美ら)
2009-08-11 23:15:06
わたしのコメントに
まだ、不足がありましたら、どなたでも
どうぞ、正直に申し上げてください。

指摘されたところが、直ぐに改善されてないと
思うときは、寛容を示して頂き、時間をください。

宜しくお願いします!!m(__)m


返信する
同様のレスですが (NJ(とりあえず))
2009-08-12 09:15:17
コメントありがとうございます。美らさんの人柄や生き方、信仰が表れていると思います。

totoroさんのその後のコメントもしつだんの追加記載も美らさんにというより、一般的に言えるという意味で書かれたものです。

この度の往来は有意義であったと思っています。今後はそれぞれのサイトでそれぞれに進んでいけばよいのではと思っています。
返信する
ゴーヤ姫(ここでは) ()
2009-08-12 10:23:01
ゴーヤも、「美味しい」って思う人も居れば、「苦くて食べられねぇー!!」って人も居る。

少なくとも生のままかじる人は少ないでしょう。

ま、塩でもんで、苦味を少し抜くなりしないと、誰もが食べられるようには成らないんじゃないかな?

豚も生で食べると食あたりするから、よく熱を通さないとね。
返信する
面白い笑 (美ら)
2009-08-12 11:20:21
豚さんのコメント面白いですね。笑

頭良いですね。

人色々ということですね
だから、面白いし、学ぶことがいっぱい、
成長できるのですよね。

人を通して、自分が見える。

そういう中で共存している現実を理解しないと
駄目ってことですね。

特にこちらではそれが顕著に表れる場だということを
当初はそう思っていましたが、一旦自分を出して
しまうと示しがつかない人・・・(・・;)
自分というのが分かってきました。

色々、考えさせられる機会があり、良い機会だったと
受け止めています。

不本意な結果を招いたところは、
大変申し訳ありませでした。m(__)m
返信する
若輩者が・・ ()
2009-08-12 11:35:54
若輩者が口幅ったい事を申し上げてすみません。

(ここに注目です)
返信する
若輩者2 (totoro)
2009-08-13 00:25:01
美らさんへ

私の意見はNJさんがご指摘の通り、一般論です。美らさんを念頭に置いてまとめたものではありません。ですから私への謝罪も無用です。ご心配なく。

NJさんへ

そろそろ旅立ちの準備はお済みでしょうか? モルモンを離脱した私から見ると、中国茶を味わえないのは残念としか言いようがありません。どうかお元気でお過ごしください。また、帰国されたらモルモニズム研究会の準備とお忙しい日々が続きますね。時間が合えば研究会にはぜひ参加したと思います。よろしくお願いします。
返信する
豚さんのギャグに救われる(コメントとの関連最後の2行) (NJ(では))
2009-08-13 07:51:51
totoroさん、ありがとうございます。

中国では事務員もバスの運転手もお茶を携帯しています。気候が乾燥していて水分を常に摂る必要があるのだと思います。知恵の言葉は知恵をもって臨む、と考えています。

1年間現役復帰可能かどうか、肝心の気力・体力は最近のネット上でのやりとりで湧いてきたようです。
返信する

コメントを投稿