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外国志向でセクト的(Mullins)

2006-05-22 01:00:37 | モルモン教関連
日本のモルモン教会を土着化(あるいは定着化)の視点から
マーク・R・マリンズが次のように位置づけていて注目され
る。

 モルモン教会は「自助自立、自己統制、自己拡大」の点で
非土着的であり、外国志向的である、と分類している。この
仲間にエホバの証人、バプテスト国際宣教団があげられてい
る。(十分の一献金でかなり財政的に自立してきたと言われた
時期があったが、実質はまだまだではないだろうか。二つの神
殿建設、各地の礼拝堂建設、教会教育部や管理本部の人件費が
日本の会員の献金で十分支えられているとは思えない。ワードや
ステークの管理運営はこなせているとしても、本質的な点は全
て米国本部からのトップダウンの指示系統によって統制されて
いる。伝道もまだまだアメリカ人宣教師が多数を占めている。)

 また、マリンズはlds教会の特徴として独占主義的(セクト
的)であると述べている。他方、日本基督教団、ローマカトリ
ック教会、聖公会、ルーテル教会、バプテスト教会、長老派教
会、改革派教会は、外国志向的である点でモルモン教と同じで
あるが、特徴として多元主義的(教派的)であると規定してい
る点で異なっている。古屋安雄著(2001)では教派型に分類さ
れると考えられたが、ここでは分派(セクト)的であると規定
されている。

 外国志向型に対し、現地志向型には無教会運動、原始福音
(キリストの幕屋)などがあげられている。

 「文献や小冊子や神学に見られる外国志向が明白で、大半
が北米の資料の翻訳である」という記述 (p.42) はモルモン教
会にそのままあてはまり、典型的な外国志向であることが確認
される。

 マーク・R・マリンズ著、高崎恵訳「メイド・イン・ジャ
パンのキリスト教」トランスビュー、2005年 pp. 41, 42
(Mark R. Mullins, “Christianity made in Japan: a study of
indigenous movements,” University of Hawaii Press, 1998)

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