懇親会の様子 筆者は右側一番奥(よく見えない)
3人の若いヨーロッパの末日聖徒の学者が中心になっ
て創設されたもので、ウスター大学における大会が記
念すべき第一回となり、11件の発表、講演、シンポジ
ウムがそれぞれ一つあり、26人が参加した。3人の若
手学者は、ジョンズホプキンス大学のロナン・ジェー
ムス・ヘッド、チチェスター大学のデービッド・M・
モリス、アボアカデミー大学(フィンランド)のキム・
B・オストマンである。
内容は、次のようにいずれも英国を中心にヨーロッパ
におけるモルモンについて扱ったものであった。フィ
ンランドの神殿が一般公開されたときメディアと一般
の反応は、やはりアメリカ的という声が多かったこと
の分析に始まり、英国における改宗に地域差があり、
一つの境界線が引けるという報告、「集合」の呼びか
けに推移(「アメリカのシオンへ」から「改宗した各
地の教会へ」)があったことと各地の教会の教勢との
関係、賛美歌が最近顕著に女性化していて若い男性が
賛美歌離れしているという興味ある報告(ロンドンの
教会教育部教師)などが続いた。ドイツの末日聖徒イ
エスキリスト教会の戦前戦後の変化もヒュべナーの話
を含めて行われた。
EMSA のURL: http://www.euromormonstudies.com
地図が大まかでモルモン教の教会と記載されてる場所に、昨日の教会と今日の教会があったんで分からず、適当に書いた事で、不愉快になられ事と思います、申し訳ありませんでした。
>アメリカ的という声が多かった
というのは神殿のデザインがアメリカ的ということですか?
それともフィンランドにおけるモルモンもアメリカ的な文化の影響を強く受けているという意味ですか?
建物というのは施主の文化的、社会的立場をよく表しています。
下手でも誠実な建物というのは見ていて気持ちが良いものです。
また地域にも愛される存在になります。
残念ながら日本のモルモンの礼拝堂は地域社会に愛される基本的要件を満たしていないように思われます。
建築の社会的責任を厳しく求めるヨーロッパにおいて私たちの教会がどのような建物を建てているのか実はとても心配しています。
というのは神殿のデザインがアメリカ的ということですか?
はい、そうです。報告では神殿の尖塔がフィンランドに見られるものと同じ形(高さ、角度など)になっているにも係わらず、人々の反応がアメリカ的と出たこと、日の栄えの部屋に寄せる地元の人々の期待(イメージ)と実際の間にギャップがあった、全般的にマリオットホテルのような印象を与えた、などが指摘されました。
> 建物というのは施主の文化的、社会的立場をよく表しています。
その通りだと思います。この教会の礼拝堂や神殿が、建築する地域の文化を尊重して設計される面があることは知っていますが、それでも私は個人的にどこか違和感がぬぐいきれない印象を持っています。モルモン教会らしさが残ることがアイデンティティを保つことにもなりますから難しいところです。
> 日本のモルモンの礼拝堂は地域社会に愛される基本的要件を満たしていない
どのような点からそう言われるのでしょうか。
と投稿した直後にしまったと思いました。
「基本的要件」とは何か?
実は私も分からないのです。
非常に廉価な礼拝堂を建てていた時期が
ありましたがそれはそれで筋が通っていて理解できました。
「建物の需要は逼迫しているけれども予算が無い」
または「福音は建築を必要としない清潔な箱があれば十分である」といった理解です。
しかし最近の礼拝堂のスタンダードを見ると
「福音は建築を必要としないが他者の尊敬を得るためには外見的な装飾は必要である」と読めてしまうのです。
さらに問題なのは「装飾」がイメージの借用であって
イミテーションにしかなっていないことです。
そもそも福音は建築という芸術を必要としているのでしょうか?
仮に必要でなくても真理を教える教会がイミテーションの飾りで覆われているのは何か間違っているように思えるのですが。
神殿の質問に対する早速のコメントありがとうございました。
今回のヨーロッパ記事(1)(2)は自分にとって興味深く何度も読み返しています。