高木信二氏が「モルモン学評論」誌に標記の題で論文を掲載した。その冒頭で「私は自由市場の制度が目指している長所(このような制度が所得の不平等を生み出すことは承知)と、末日聖徒の聖典が擁護している平等の原則の間に矛盾があると感じて筆を執った」と書き出していて、私は是非全文を読んでみたいと興味を覚えた。
ネットではごく一部しか読めなかったので、取り寄せたいと思っている。
"Capitalism and Distributive Justice: Musings of a Mormon Economist "
Shinji Takagi
“Mormon Studies Review” (Jan. 2023) 10: 42–53. Published by University of Illinois
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実は最近、興味深いことを発見して調査しており、どこかで発表できればなぁと思っております。
モルモニズムに関連した研究をまとめて「モルモン学」Mormon Studies と称し、英語圏(主として米国)で一つの研究分野として形成されつつあります。
護教的にも否定的な論調に走ることもなく、中立的・客観的に一つの研究分野として、調査研究を進め、発表し合い、活字にして出版が行なわれています。思想、神学、聖書学、社会学などの分野から、一般、大学レベルで進められています。
「モルモン学評論誌」というのは、イリノイ大学が出している定期刊行物の一つで、モルモン学の諸研究、報告が掲載されています。
3件くらい発表があれば、開催できるかもしれません。問題は私が高齢のため、どれくらい動けるかによると思います。最近の技術の点から言えば、Zoom で実施できれば、便利ですが、対面でない短所もあります。
発表については、私が一つ用意できれば、あと一人くらいいれば成り立ちますので、大変興味あるニュースです。コメント、有難うございます。
NJさんの紹介してくださる書籍を楽しみにしています。
“Mormon Studies Review” 探し出すのに苦労しました。こちらですね。
https://scholarlypublishingcollective.org/uip/msr/issue/volume/10
高木兄弟の論文はこちら。
https://scholarlypublishingcollective.org/uip/msr/article-abstract/doi/10.5406/21568030.10.05/342933/Capitalism-and-Distributive-Justice-Musings-of-a?redirectedFrom=fulltext
研究論文|2023年1月1日
資本主義と分配的正義 モルモン教徒の経済学者のつぶやき
高木 慎二
モルモン研究レビュー(2023年)10: 42-53.
このフォーラムのエッセイでは、新古典派経済学者の立場から資本主義と分配的正義について論じています。
私の動機は、自由市場システムの美徳とされるもの(そしてそのようなシステムが生み出すことが知られている所得の不平等)と、
末日聖徒の聖典が信奉する平等主義の原則との間にある対立にあります。
これは複雑なテーマであり、簡単に解決できるものではありません。
その難しさの一端は、資本主義という概念自体が定義づけの難しいものであることに起因しています。
私は資本主義と自由市場システムをほぼ同じ意味で使っていますが、これは日常の言説で一般的に理解されている方法と同じです。
しかし、資本主義とは、個々の市場の総和ではないことを強調しておきたい。
資本主義が機能するためには、それを支える制度が必要なのである。
そのような制度には、財産権や契約の法的強制力に加えて、労働倫理、物質主義的・個人主義的文化、私が市場イデオロギーと呼ぶもの、...などが含まれる。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
高木兄弟は経済学者でもあったんですね。
>自由市場の制度が目指している長所と末日聖徒の聖典の平等の原則の間の矛盾
むむむ。考えも及ばない視点ですね。
聖典に書かれている平等(経済的)の原理なんて、今の末日聖徒には存在しません。
特に最近私が感じてるのは、「一定のネット環境を持てる経済力が無いと末日聖徒として生きて行けない」って事です。
ガーメントを買うのも、日曜学校のテキストを見るのも、系図の提出も、指導者は「ネットでやってください」としか言いません。
ワードの連絡もすべてSNSです。
毎月一定の額の情報通信費を支出できる経済力を持ってるのが、末日聖徒の最低条件に成ってる気がします。
私はZOOMでの発表会でも問題ありません。期待を込めて、資料などまとめておきます。
岸田は、英国のシティ・オブ・ロンドンで、日本人の貯蓄をハゲタカファンドである株式投資に回させると契約してきている。それで出てきたのがNISA(少額投資非課税制度)だ。
実は、特殊詐欺や強盗は、タンス預金を銀行に貯蓄させ、そこから株式投資へと誘導するために利用されているという話すらある。
契約を交わしてきた以上は、ある程度の成果を出さなければならない。
さらにこれからハイパーインフレにもっていき、将来的には貯蓄からは貯蓄税もとるという方向になり、税金がとられるのだったら投資に回そうというところに誘導しているところだ。
ロスチャイルド家の僕である岸田は、そういう契約をしてきている。
」
https://blog.kuruten.jp/itagakieiken/481863
日本の個々の市場(主に債券と株式)は金融機関と外国人投資家は売り手、それを、日銀を中心にした政府・公的部門が買い支えてきたのですが、別に密約や陰謀論でなくても、次は公的部門(政府)が売り手に回り、個人が買い手になって個人の金融資産によって政府部門の負債とのバランスをとっていくことになるのでしょう。
政府部門は胴元の立場で、個人の金融資産をあの手この手で巻き上げる必要があります。
マイナンバーカードはそのための大切な手段になると思います。
「末日聖徒の聖典が擁護している平等の原則」は総大会の話を読んでも少なくとも「現世ではさまざまな面で一人一人が不平等であること」は事実であり、過去に行われた「シオンの奉献制度」は保留になっていることがわかります。
現世でのこれらについてどのように書かれているのか読んでみたいと思っています。
もっとも、彼の論文は私のような凡人の思いとはかけ離れた内容になっているとは思いますが。
日本の個々の市場(主に債券と株式)は金融機関と外国人投資家は売り手、それを、日銀を中心にした政府・公的部門が買い支えてきたのですが、別に密約や陰謀論でなくても、次は公的部門(政府)が売り手に回り、個人が買い手になって個人の金融資産によって政府部門の負債とのバランスをとっていくことになるのでしょう。
政府部門は胴元の立場で、個人の金融資産をあの手この手で巻き上げる必要があります。
マイナンバーカードはそのための大切な手段になると思います。
「末日聖徒の聖典が擁護している平等の原則」は総大会の話を読んでも少なくとも「現世ではさまざまな面で一人一人が不平等であること」は事実であり、過去に行われた「シオンの奉献制度」は保留になっていることがわかります。
現世でのこれらについてどのように書かれているのか読んでみたいと思っています。
もっとも、彼の論文は私のような凡人の思いとはかけ離れた内容になっているとは思いますが。