かつては成年式と呼ばれ、子供の社会から
大人の社会へと仲間入りし、社会の公認を得るべく重要な儀礼。
男子・・・15歳
女子・・・13歳
労働・婚姻・戦闘の能力を具備するものとみなされて
成年式が行われ、以後一人前の社会人として遇された。
公家や武家社会における元服・烏帽子着の儀礼は著名だが、
一般庶民の間でも普遍的な慣習であった。
山間部では、昔は男子が17,8歳になると、
成年式に登山をして肉体的試練を得、神仏に参拝して加護を得、
かつ性的経験をする(帰りに遊郭へ寄る)という意義があるものもあった。
こうした事例は広く分布する。
古くは「穴打ち」などの試練を課し、「死」「再生」をなぞらえた事も考えられ、
成年式における名替えの習俗はこの観念に由来するとみられる。
このときに擬制的親子関係が結ばれることが多かった。
≪儀礼の装飾≫
頭部装飾型・・・剃髪・結髪、烏帽子着用
腰部装飾型・・・褌・腰巻を贈られ着用
身体装飾型・・・鉄漿(かね)つけ(=おはぐろ)・入墨
≪仮の親を村の長老などに依頼する≫
成人となった若者を家長(実親)から引き離し、
村共同体の統制化に服さしめる意義があったと考えられる。
≪成年式にあたる儀式的なもの≫
家族・親族内で行われる私的なもの
村人の前で集団的になされるもの
若者組、娘組への入社式 など
≪成年式の呼称≫
兵児祝い・褌祝い・鉄漿付祝い・ゆもじ祝いなど。
『日本民族辞典 大塚民俗学会編』弘文堂:参照
そういや~、
村人などの前で集団的に行われるものの名残りとして、
近畿のある成人式では、寒中の海に上半身裸
(褌のときもあったような・・)でつかる(みそぎ)っていうのを
TVのニュースで毎年観てる気がします。
あ、今日観たのは中学生?ぐらいの子もいたような・・・
昔は、庶民の暮らしでは家が苦しくて、13や15の年で親から離れて
暮らし、奉公や親方などについて暮らすということもかなりあったのでしょう。
いや、苦しくなくても人に預けられる事もあった。農村などでは、
村民の協力無しには年貢を納められない所も多々あったでしょうからね。
それらはもう大人としての行動とみなされたものだったのですね
ちゃんと性教育でさえも現実的にしっかりと社会上でなされてきたのですね。
男と女、生と死、それらをしっかりと見つめることを、
いやがおうにも普段の生活の一部として社会的に課せられていた。
人の道として本来のあるべき姿のような気がします。
それを思えば現代の日本で成人といわれるハタチって、もうかなりの大人。
少々甘やかされてるって気もしないでもないですね。
でもまあ、それを許しているのが現代の社会ですから、
仕方が無いのかもしれませんね。
とにもかくにも、成人式を迎えたハタチの諸君、
大人としての責任感だけは持つように頑張ってください!
振袖変わり結び「杜若」
1996年振袖記念日平成7年12月発行本より
「昴」のアレンジです。
この本が一番今でも斬新な結び方が多くて
私の一番のお気に入りの一冊です。
毎年振袖変わり帯結び本をチェックしていますが、
これ以上のものが今のところ見つかっていません。
今回、昔ながらの刺繍の豪華な帯が硬く短くて
最低限の羽しか取れませんでした。
帯柄やごつごつした感じが「昴」のイメージ
(大人っぽく)にはなりませんでした。
なので・・
文庫的に整え、可愛く個性的に仕上げました。
「杜若(かきつばた)」の花のように見えるでしょう?
今日は成人式、
成人の皆様方おめでとうございます。
今日は友人の娘さん の着付けに行ってきました。
着物が大好きなお母様で、一緒にお写真を撮ると
傍でお着物をご自分で着ておられました。
お着物が素敵でしたのでシャメ撮らせて戴きました。
よく着物で出かけようとお誘い戴く方なのョ~
いつも有難うございます。
また今年も誘ってね~♪