小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



昨年の夏はとにかく暑かった。部屋にエアコンが無いため、涼をとりに喫茶店に出かけることが多く、昨年はいろいろな店でかき氷を食べた。氷をかいてシロップをかけるだけのシンプルなメニューだが、店によって氷の食感などがそれぞれ微妙に違う。小田原駅西口の喫茶店「ケルン」のかき氷。小田原駅周辺で食べられるかき氷の中では、一番ふわっとした食感。氷のかき方が素晴らしい。シロップの種類が少ないのが残念なところである。小田原駅東口、おしゃれ横町の「パエリア」のかき氷。パエリアでは小倉ミルクを良く注文していた。練乳がたっぷりとかかっていて最後まで甘く食べられる。鰹節のような形状にかかれた氷はほどよい食感で練乳との相性もよく美味しい。駅から少し離れるが、青物町の三政屋のかき氷。三政屋はこの時季、アイスキャンディーやジェラートなど冷たい甘味メニューが多いが、店内ではかき氷も食べられる。値段の割りにボリュームがありお徳感がある。器に対してかなり高く盛られて出てくるので、氷が崩れて少し食べづらい。先日、暑さに耐えかねて今年最初のかき氷を三政屋で食べた。小田原駅ちかく、ダイヤ街の岡西のかき氷。小田原駅周辺の甘味処として外せない存在の岡西はジャンボおはぎが有名だが、かき氷も相当なボリュームで出てくる。パウダースノーのような食感の氷にシロップの種類も多く、昨年はいろいろな種類のかき氷を食べた。お気に入りは小倉ミルクだが、カルピス味のかき氷があるのも嬉しいところ。岡西のかき氷をもうひとつ。これはフルーツミックスみたいな名称のかき氷で、かき氷メニューの中では一番高かったもの。
 もうそろそろ喫茶店の入口に氷の文字の旗が吊るされる頃である。この週末、暑かったらどこかの店でかき氷でも食べよう。

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外食に出かけるのは大衆的な料理店が多い。ラーメンにカレー、オムライスに生姜焼きなど大まかに麺類・御飯物・定食のメニューがあるような店である。そんな行きつけの大衆料理店の何店かはメニューにポークソテーがある。大衆料理店においてポークソテーは金額の高い部類のメニューであることが多い。なので懐に余裕があるときはポークソテーを注文してささやかな贅沢を味わっている。早川のひろし食堂のポークソテー定食は1250円。ケチャップベースのポークソテーだがそれほどケチャップの風味が強くなく味付けられている。調理しているのを見ると豪快にフランベして大きな炎が立ち上るのも面白いところ。味もボリュームも申し分なく美味い。箱根板橋のいしかりのポークソテー定食は950円。こちらもケチャップベースの味付け。豚肉と一緒に炒めてあるタマネギの甘みとケチャップの風味が食欲をそそる。これまた美味い。北ノ窪のさくらい食堂のポークソテーは単品1200円。昼から飲むときに利用することが多いさくらい食堂で、先日、初めてポークソテーを注文した。以前からメニューにあるポークソテーが気になっていたのだが、さくらい食堂では300円くらいのつまみメニューでもかなりなボリュームで出てくるので、1200円だとどれ程のボリュームになるのか想像がつかなかったのと、料理を担当しているのがお婆さんなので美味しいポークソテーがちゃんと焼けるのか若干不安だったので注文するのをためらっていた。そのさくらい食堂のポークソテーだが、焼き加減が絶妙で塩コショウのみのシンプルな味付け。使っている豚肉がやわらかくて良い肉なので塩コショウのみの味付けが肉のうまみを引き出している。期待を裏切らないボリュームで物凄く満腹になった。酒を飲まないときにまた注文したい一品である。南足柄の某店のポークソテーは単品1400円。裏メニューなので店名は控えたが、このポークソテーが堪らなく美味しい。分厚く切ったやわらかいロース肉をじっくりとソテーしてあり、バターと香辛料の風味が食欲をそそる。調理に手間がかかるようなのでお店が忙しくないときにだけ注文している。


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小田原市早川の住宅街にあるひろし食堂はボリュームのあるメニューが多く散策帰りの空腹時に立ち寄ることが多い。初めて訪れたのは10年ほど前。大食いの同僚から教えてもらい、以来しばしば食事に立ち寄っている。以前は古い佇まいの店構えだったが、5年ほど前に移転してお店も新しくなった。小田原市早川、箱根ターンパイク入口近くの住宅街にひろし食堂はある。以前、なんで「ひろし」なのか聞いたら先代の名前が店名の由来になっているとのこと。テーブルが2卓にカウンター6席ほどの店内。調理場との距離が近いので料理をしているところが良く見える。昼時は混んでいることが多いので、すこし時間をずらして訪れている。メニューはおおまかに麺類と御飯類と定食類。野菜が入るメニューは結構ボリュームがある。ひろし食堂でよく食べるのがやさい炒め定食の御飯大盛り。ひろし食堂で定食を頼むと御飯は丼で出てくる。プラス100円で大盛りにするとかなりの盛り具合になる。野菜炒めのボリュームも申し分ない。揚げたてのトンカツが乗ったカツカレーもなかなかのボリューム。カレーはマイルドな味わい。カツの衣がサックリしていて美味い。もやしがたっぷりと乗った味噌チャーシュー麺は、麺メニューのなかで一番のボリューム。もやし入りの麺メニューはこのような盛り具合になる。ソース焼きそばももやしがたっぷりと入っている。これは大盛り焼きそば。ひろし食堂の五目サンマー麺はちょっと変わっていて、塩味のスープの上に中華丼の具のようなものが乗っている。サンマー麺はもやしが入る事が多いが、ひろし食堂ではもやしは入らずに白菜が沢山入っている。あんが熱々で、食べるのに時間がかかるがさっぱりとしていて美味い。以前話を伺ったところ、ひろし食堂は早川の地に開店して40年ちかくになるとのこと。ボリュームのあるメニューは先代のポリシーだったようで、代替わりした今でも受け継がれている。これからも長く続いてほしいお店である。

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南足柄市と開成町との境の近く、南足柄市の壗下にたまに訪れる料理店がある。北海亭という小さな料理店で初めて訪れたのは5年ほど前。酔芙蓉農道に散策に出かけた帰りに偶然店の前を通り、その佇まいに惹かれてふらりと立ち寄った。以来、南足柄方面へ散策に出かけるときには北海亭で食事をするのが楽しみとなっている。南足柄市壗下、スーパーふるぎやの前に北海亭はある。こじんまりとした古い佇まいのお店の上には年季の入った看板、入口の赤い暖簾には中華料理の染め抜き。この雰囲気が堪らなく気に入っている。店内はL字のカウンターにテーブルが一卓。年配のママさんが切り盛りしている。壁や卓上を見てもメニューがどこにも見当たらない。北海亭ではママさんに出来るメニューを聞いてオーダーする仕組みとなっている。大衆的な中華料理店にあるようなメニューはほぼ出来るようだ。北海店のラーメンはシンプルな醤油ラーメン。ラーメン通ではないが、鳥と魚介系のダシのスープのようだ。五目そばは塩味。野菜がたっぷりで美味しい。個人的には塩味のスープのほうが好み。キャベツがたっぷりのった中華丼も好きなメニュー。キャベツのシャキっとした食感を残しつつ甘みを引き出す炒め方が絶妙で美味い。北海亭でほぼ毎回注文するのがこのチャーハン。具に干しエビが入っているのが特徴で、このエビの食感と風味がなんとも美味い。ママさんに話を聞いたところ北海亭は30年以上前から営業しているとのこと。このままのスタイルで長く続けて欲しいお店である。

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小田原市扇町の県道720号沿いに、かねてから行ってみたかったホルモン屋があった。しかし、そのお店は休みが多くなかなか訪れるチャンスが無かった。ところが先週土曜日の夕方、南足柄方面から自転車で帰ってくる途中、お店の暖簾が出ているのを発見。急いで家に戻り大雄山線で五百羅漢駅へ向かった。大雄山線の五百羅漢駅で下車し、県道720号を小田原方面に3分ほど歩くと、そのお店は見えてくる。古びた看板にホルモン焼きの暖簾。釜山亭である。時間は夕方の6時ちょっと前、ちょっと緊張しつつ店内へ。釜山亭の店内はカウンター6席ほどに、テーブルが2卓。それぞれにガスコンロが置かれている。お婆さんが一人で切り盛りしているホルモン焼きのお店。メニューは肉の焼物が4種類に、野菜や漬物など。カルビ900円とホルモン650円、タン600円に瓶ビールを注文。お通しは薩摩揚げと白滝の煮物。あっさりとしていて美味しかった。ビールを飲みながら焼物が出てくるのを待つ。5分ほどするとホルモンとカルビが出てきた。どちらも味付けはタレ。結構ボリュームがある。カルビもサシが入っていて見るからに柔らかそう。目の前のコンロで肉を焼きながら瓶ビールをちびちびと飲む至福のひととき。この焼肉のタレとツケダレがなんとも濃厚かつ酒の進む味わいで実に美味い。ホルモンをつまみながらお店のお婆さんと色々話した。釜山亭は40年以上前からこの場所で営業しているとのこと。驚いたことに、なんとお婆さんは89歳。ご主人が無くなってからも店の暖簾を守っている。ホッピーをお代わりして小1時間ほどで店を出た。ホルモン焼きもお店のお婆さんもどちらも味わい深くて楽しい時間が過ごせた。帰り道は薄暮の街の風景を眺めながら小田原駅までゆっくりと歩いた。

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