小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



文部科学省所管の非特定独立行政法人である独立行政法人防災科学技術研究所は、防災科学技術に関する研究や観測を行っており全国各地に観測網を設置している。1995年前後に整備された高感度地震観測網は全国に800カ所ほどの観測点があり足柄平野内にもいくつか点在している。先日、松田山に出かけた際に高感度地震観測施設に立寄った。松田山中腹にある最明寺史跡公園へ向かう途中の道路沿いに車が数台置ける駐車場がある。その駐車場の一画に防災科学技術研究所の松田高感度地震観測施設が設置されている。松田高感度地震観測施設は物置くらいの大きさでコンクリート造り。地震計のセンサーは108mほど掘削された地点に設置されているので、周辺の道路を通行する自動車などの振動の影響を受けないようになっている。松田高感度地震観測施設正面にはドアがあって、そこに観測施設名などが記載されたプレートが取り付けられている。小田原周辺には、このほか山北町に4か所、南足柄・小田原・真鶴にそれぞれ1カ所ずつ観測施設がある。松田山高感度地震観測施設の観測データはIPネットワーク経由で茨城県つくば市にある防災科研地震観測データセンターへと伝送されている。全国に点在している高感度地震観測施設はHi-netという略称で観測データは緊急地震速報や地震発生後の震源決定に利用されている。小田原市内の高感度地震観測施設は久野の山奥にあるようなので機会があれば写真を撮りに出かけたい。

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