2016年の暮れに訪れた滋賀県近江八幡市安土町にある『滋賀県立 安土城考古博物館』。
安土城考古博物館は歴史公園「近江風土記の丘」の中心地である文芸の郷にあります。
国の史跡である安土城跡、観音寺城跡、瓢箪山古墳、大中の湖南遺跡の調査研究と保存、啓蒙活動を担う拠点施設として1992年に開館しました。
常設第一展示室には、弥生時代の典型的な農耕集落である大中の湖南遺跡や近江の古墳時代前期の瓢箪山古墳を中心とした展示がされてました。
滋賀県は銅鐸の出土が多く、上の写真は大岩山出土の銅鐸です(重要文化財)。
レプリカの銅鐸には自由に触れることができました。
持ってビックリ かなり重かったっス・・・。
復元された古墳時代前期の瓢箪山古墳の石室。
安土瓢箪山古墳(あづちひょうたんやまこふん)は安土町宮津にある県内でも最大規模の古墳で、形状は前方後円墳。
国の史跡にも指定されていて、4世紀の中頃の築造と推定されてます。
発掘調査で出土した鉄器や鏡も展示されてました。
上の二神二獣鏡は国産の鏡、下のき鳳鏡は中国産ということでした。
ただ、ここで展示されてるものはレプリカで本物は京都大学総合博物館で保管されてるそうです。
左からそれぞれ、4世紀、5世紀、6世紀の王の姿。
4世紀は弥生から古墳時代へ変わりつつある時代、5世紀は大和王権が成立した時代、6世紀は推古天皇や聖徳太子がいた時代。
王の装束を見てもその当時の日本の状況が分かるのが面白いですね
5世紀頃の武人と馬。
第二展示室では城郭の歴史や織田信長や豊臣秀吉がテーマになってました。
戦国時代の物語が好きな管理人としては、やっぱ織田信長や安土城に関連する展示物は興味深かったですね
「信長研究室」の名が付いてるコーナーではPCで織田信長の係った出来事や安土城の発掘状況などを検索することもできました。
文献や絵画、木像として残る織田信長の肖像。
ちょっとライトで光っちゃってますが真ん中の一番上の信長像が最も馴染みがありますね。
個人的には左列の上から3番目の信長像が男前だと思います(笑)
安土城跡から出土したと伝わるシャチホコ瓦の断片とその復元模型。
築城後わずか2年で焼失してしまった安土城、安土山にそびえる黄金色に輝く天守閣を見てみたかったですね~。
中庭の回廊展示では発掘で出土した遺物などの調査や復元を行っている学芸員の皆さんの作業の姿を窓越しに見ることがきました。
各工程ごとの部屋の前には見学者用にも復元作業の一端を体験できるように土器の欠片やそれを記録するための作業道具などが置かれてました。
おしまい
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