「 350 薩摩ボタン」
ボタンには、小さくて深い宇宙が広がっている
直径1.5cmのボタン描く宇宙。
薩摩ボタンは、鹿児島の伝統工芸品「白薩摩」に薩摩焼の技法を駆使し、金をはじめとする豪華絢爛な配色を施し、ミリ単位で作品を描いていきます。
着物などの和服やオーダーメイドなどの洋服の装いに、さらに上質な気品をまとわせるためのジュエリーにも似た芸術品といえます。
その歴史は、江戸末期に始まり、薩摩藩が倒幕運動などに必要な外資を得るための軍資金になったとも言われています。生活風景や花鳥風月など日本的なものが多く描かれ、ジャポニズム文化の一つとして欧米コレクターに大変貴重なものとされました。その後、その繊細な技法ゆえに作る窯元も減り、作り手は途絶え、幻のボタンと称されるようになりました。
薩摩志史 鹿児島県垂水市田神3718
伝統を大切にしながら新しい薩摩ボタンを作り続けています。
江戸末期に倒幕運動などの軍資金を得るために制作された『薩摩ボタン』。
そこで得られた外貨は、軍資金として戊辰戦争などで使われたとされています。
絵柄は、その当時の生活風景や花鳥風月など日本的なものが多く、ジャポニズム文化の一つとしてボタンコレクターには大変貴重なものとされています。
その後、細かい作業ゆえに作る窯元も減り一時は廃れましたが、『薩摩志史』絵付け師 室田志保 は、現代に合った『薩摩ボタン』として復活させました。
室 田 志 保 Murota - Shiho
1975 鹿児島県生まれ
1995 白薩摩焼窯元 絵付け部入社
2004 鹿児島県青年会議所の海外留学派遣事業留学生に選ばれ『薩摩焼をインテリアに取り込む』のテーマでイタリアフィレンツェに短期留学
2005 白薩摩焼窯元 絵付け部退社 (10年勤務)
2005 制作用アトリエを、鹿児島県大隅半島(日本のフロリダ)大野原にアトリエを構える
2007 初個展(ギャラリービーンズ)
2009 日本ボタン大賞展 審査員特別賞 優秀賞 受賞
2012 5 artistes de SATSUMA 参加 フランスパリ
2012 鹿児島銀行文化財団賞 受賞
2015 銀座松屋 さつまunit 参加
2015 アメリカボタン祭典@Manchesterで展示 National Button Society参加
「推薦コメント」
1.5cmほどのボタンですが、コレクターもいるほどの人気です。数多い作家のなかでも室田志保の絵付けは、類いまれな洞察力から描かれています。その世界は生命力に満ち溢れ、ドクロでさえ「ポエジー」を感じさせます。-立川裕大-
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