いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<伝統野菜> 山口 スダイダイ-追記あり-

2023-11-18 06:41:52 | 伝統野菜

 「スダイダイ」

 ■蘊蓄
 酢橙は瀬戸内の島嶼部で広く栽培されてきた品種で、周防大島では「酢みかん」の定番であり、次世代に伝えたいすぐれた食文化の一つです。「果樹園芸大百科15 常緑特産果樹」(農文協、2000年)には、次のように記されています。

 ダイダイ類の酸味は品種によっても異なるがだいたい5%あり、古くから食酢に利用されている。独特の香りと酸味は他の酢みかん類と同様さしみや鍋物によく利用されるが、ふぐ料理には欠かせないものである。果実が落果しないで長く樹上にとどまり、新旧の果実が重複して成り、代を重ねる。つまり代々として、ユズリハと同様に正月の縁起物とされる。また、黄橙色~赤橙色の果皮は黄金色に通じるとして、ミカン類は正月の縁起物となる。

 とはいえ、「新旧の果実が重複して成」るまで樹上に成らせておくと、スあがり(果肉がスカスカになり果汁が無くなる)を起こします。食用としては実の青い11月頃から穫入れを始めます。この時期の酢橙は香りも清冽で、いちばん美味しいといわれます。12月に入ると文字通り橙色に色づいてきます。正月のお飾りに葉付きで使用するには、色づき具合が重要視されます。家庭用では大体2月末頃まで樹に生らせておいて要る分だけ穫入れて使います。色づいたものは香りが少し落着いた感じになりますが、これもまた美味いものです。

*https://mizunowa.hatenablog.com/entry/2019/01/28/152425 より

 【生産地】周南市(しゅうなんし)大津島(おおづしま)

 【特徴】初夏に白い花を咲かせ、冬に果実が実るが、冬が過ぎても実は木から落ちずに2~3年程度は枝に付いている変わった柑橘類。果実の色は、冬に橙色(だいだいいろ)になるが、春になると再び緑色になる。果実が熟しても木から落ちず、新しい果実と古い果実が同時に実ることから「代を重ねる」事に通じるとして、お正月の縁起物とされている。

 【食味】香りが良く、酸味と苦みがある。

 【料理】焼き魚、鍋用の柑橘酢、マーマレード等加工品

 【来歴】酢橙(すだいだい)は島の農家なら必ず1本は栽培しているとされる。

 【時期】9月~12月頃

*https://tradveggie.or.jp/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e4%bc%9d%e7%b5%b1%e9%87%8e%e8%8f%9c%ef%bc%8d35-%e5%b1%b1%e5%8f%a3%e7%9c%8c/#i-39 より


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <国産ワイナリー> 中伊豆... | トップ | <慣用句・諺> 仁者は敵な... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

伝統野菜」カテゴリの最新記事