「きしゃず炒り」
主な伝承地域 宮城県全域
主な使用食材 きらず、人参、ごぼう、干ししいたけ
歴史・由来・関連行事
きらず炒り、きしゃず炒りともいわれる伝統の郷土料理。きらずとは、豆腐をつくったときの搾りかすであるおからの別称。その見た目から「雪花菜」と言う字があてられ「きらず」となったともいわれている。また、おからは切らずとも使える食材であることから「きらず」といわれたという説もある。
きらずはたんぱく質、カルシウム、カリウム、食物繊維に富んでいる。食物繊維量は、100g中11.5gも含有し、ごぼうが持つ食物繊維の約2倍に当たる。また、きらずの食物繊維は、「セルロース」という水に溶けないタイプのもので、腸のぜん動運動を促すといわれている。便秘の解消にもなることから、大腸ガンの予防やダイエットにも効果があるといわれ、ヘルシーな食材として大きな注目を集めている。
きらず炒りは、この「きらず」を野菜、きのこ類と一緒に炒ったもの。野菜だけでなく、肉類や魚介類を入れてつくることもある。地方によっては「卯の花」と呼ばれている。
食習の機会や時季
日常的な食卓に上るおかず。通年食されている。
飲食方法
きらずに、人参やごぼう、ねぎなどの野菜を刻んだものを加え、だし汁、醤油などの調味料を加えて汁気がなくなるまで炒める。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
各家庭で伝わる家庭料理で、親から子へ伝えられている。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kishazu_iri_miyagi.html より
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