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< 郷土料理 > 東京 おくたまワサビのTOKYO-X巻き

2024-11-01 09:39:29 | 郷土料理

 「おくたまワサビのTOKYO-X巻き」

 主な伝承地域 奥多摩地域

 主な使用食材 豚肉(TOKYO X)、根わさび、しょうゆ、みりん

 歴史・由来・関連行事
 おくたまワサビのTOKYO-X巻きとは刻んだ根わさびを豚肉で巻いて焼き上げた料理。
 江戸東京野菜のひとつである奥多摩わさびは、多摩川の源流に近い冷たい清流で生育するため、鼻に抜ける涼やかな辛さと豊かな風味が特徴で、足利時代から栽培されている伝統ある食材である。またTOKYO-Xは青梅畜産センターで開発されたブランド豚で、きめが細かく柔らかくてジューシーなのが特徴だ。
 この料理は2011年10月に開催された「都内産農林水産物を使用した料理コンクール」で最優秀賞を受賞し、奥多摩の新たな郷土食として誕生。考案した奥多摩町「たまものグループ」は2006年より奥多摩に伝わる旬の食材を生かした郷土料理のレシピを作るために活動する団体である。日常で食している奥多摩わさびをおろした後に残ったわさびを有効に活用したいとの思いから、おくたまワサビのTOKYO-X巻きのレシピが完成したという。作り方はシンプルながら、わさびと豚肉の相性は抜群。すりおろして生で食すのが定番だったわさびを刻んで加熱するという新しい試みは大成功で、地産地消を進めていくために欠かすことのできない新たな郷土食と言える。

 食習の機会や時季
 2011年のコンクール受賞時より、奥多摩町では徐々に広がりを見せており、各家庭で食されたり、おもてなし料理として食されたりしている。

 飲食方法
 根わさびを千切りにし、TOKYO-Xの薄切り肉で巻く。フライパンに油を引き、火が通るまで焼いたらしょうゆ、みりんを加えて味付けする。好みの付け合わせ野菜と共に皿に盛りつけ食す。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 奥多摩食育推進サポートの会が中心となり、不定期であるが食育講習会を開催しており、その中のメニューのひとつとしておくたまワサビのTOKYO-X巻きの調理講習が行われている。また、奥多摩ではアウトドアウエディングも手掛けており、その際、奥多摩海沢ふれあい農園がおくたまワサビのTOKYO-X巻きを提供している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_15_tokyo.html より


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