「切り干しいも」
主な伝承地域 御前崎市、島田市、焼津市
主な使用食材 サツマイモ
歴史・由来・関連行事
干し芋は静岡県が発祥と言われる。江戸時代、御前崎沖で遭難した薩摩の船を大澤権右衛門という人物が助けたことをきっかけに静岡県にサツマイモが伝来。その後、県内にサツマイモ栽培が広がる中で、サツマイモを煮て包丁で薄く切ったものを天日で干す「煮切り干し法」という手法が考えだされ、これが「干しいも」のはじまりとなったといわれている。天日干しすることにより、サツマイモの甘さとやわらかさが際立つようになる。この地域特有の冬に吹く偏西風「遠州からっ風」と長い日照時間は、干し芋の生産に適していた。
食習の機会や時季
保存食なので一年中食することができる。
おやつや小腹が空いたときに食される。そのまま食べる。あるいは、トースターや炭火で軽くあぶると表面はかりっとするが、中はやわらかく甘みが増して食すことができる。
飲食方法
サツマイモを竹串がすっと通るまで蒸す。熱いうちに皮をむき、縦に薄切りにする。その後、天日で干す。家庭で作るのであれば、天日干しではなくオーブンで焼いて乾燥させることも可。使うサツマイモの種類によってできあがりの甘さややわらかな食感が異なる。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
店舗やネット通販で購入できる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_19_shizuoka.html より
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