「曽爾高原湧水群-そにこうげんわきみずぐん」
亀山の中腹にあるお亀池を中心として点在する曽爾高原湧水群は、希少な湿原植物のサギスゲを含む、豊かな生物を育む源となっています。これらの自然を維持するための保全活動として春先に行われる山焼きは約千年の歴史があるそうです。湧水は、地域の生活用水や農業用水として利用されるほか、曽爾高原のレストランや「曽爾高原ビール」の醸造にも使用されています。
豊かな生物を育む源
曽爾村はぬるべの郷といわれ、古くから上質なうるしが採れ、倭武皇子が曽爾村に漆部造を置いたのがうるし塗りの始まりといわれています。豊富な湧水が上質なうるしを育む源となったと考えられています。
*https://www.nantokanko.jp/osusume/7919.html より
水質・水量
1日の湧水量:約150トン
由来・歴史
曽爾村はぬるべの郷といわれ、古くから良質なうるしが採れ、倭武皇子が曽爾村に漆部造(ヌルベノミヤツコ)を置いたのが、うるし塗りの始まりといわれている。本湧水が上質なうるしを育む源となっていたと考える。また、曽爾高原お亀池には大蛇伝説が残っており、大蛇が飲んだとされる場所は「水飲み」といわれ、現在も地域住民の取水場となっている。
水質保全活動
曽爾高原及びお亀池の自然環境保全のため、年1回、行政と地元住民により曽爾高原の山焼きを実施。また、定期的なごみ清掃等を行っている。また湧水の保全用柵や保全シートなどによる保護を行っている。
周辺の自然環境
お亀池を中心として点在する「曽爾高原湧水群」には、サギスゲの群生地が確認されるなど、豊かな生物を育む源となっている。これらの自然を維持するための活動として行われる山焼きは、約千年の歴史があるといわれる。
利用状況
本湧水は水量も多く、曽爾村大字太良路地内のほぼ全世帯及び全施設の生活用水として活用されている。また、昔よりこの湧水は、高原野菜の栽培・米作りなど農業振興についても利用されている。近年においては、曽爾高原の特産品として地ビールの醸造が行われている。
*https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=68 より
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