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<伝統野菜> 徳島 久尾のチョロギ

2023-12-21 07:22:45 | 伝統野菜

 「久尾のチョロギ (くおのちょろぎ)自家採種」

 【生産地】海部郡海陽町(かいふぐんかいようちょう)(旧:宍喰町ししくいちょう)久尾(くお)地区

 【特徴】中国から渡来したシソ科の多年草。地下茎の先端に1~3㎝くらいの巻貝状(まきがいじょう)の根塊(こんかい)ができる。この部分がチョロギとして食べられている。久尾のチョロギは大型で形がよく揃う。

 【食味】味と食感はカリカリした梅に似ている。

 【料理】漬物、天ぷら、梅酢で赤く漬けたものを、長寿を願う縁起物として、おせち料理や祝い事で食す。

 【来歴】中国が原産で、日本には江戸時代に伝わった。黒川道祐(くろかわどうゆう)の『遠碧軒記(えんへきけんき)』(1675年)が初出(しょしゅつ)で、次いで、現在の広島県である安芸国(あきのくに)の農学者・宮崎安貞(みやざきやすさだ)の農書『農業全書』(1697年)と貝原益軒(かいばらえきけん)『菜譜(さいふ)』(1704年)に記載されている。さらに江戸中期の1735(享保(きょうほ)20)年の各藩の作物調査書には、備前(びぜん)・和泉(いずみ)・紀州(きしゅう)・加賀(かが)・越中(えっちゅう)・米沢(よねざわ)で「テウロギ」の名で記されている。明治期になると根菜として栽培法が紹介され、栽培が容易な上、珍妙な形であることから全国各地でわずかずつながら栽培されるようになり、1949(昭和24)年の調査書では全国23府県で栽培されていた記録がある。現在も産地は、東北をはじめ大分県や広島県などに点在している。これを町の特産野菜としたのが旧:宍喰町である。
チョロギは、「長老喜」「長老木」「千代呂木」とも書き、長寿を願う縁起物として食される。実際、チョロギには衰えた脳細胞を活発にする成分が含まれていることが、京都薬科大の山原助教授等の研究により明らかにされ、長寿につながる効能が期待されている。

 【時期】11月~12月 初冬に土の中で育った白い塊茎を収穫する。

*https://tradveggie.or.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E9%87%8E%E8%8F%9C%EF%BC%8D36-%E5%BE%B3%E5%B3%B6%E7%9C%8C/#i-10 より


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