今日から「 第5章 」の紹介で、内容は下記5項目です。
(1) 再軍備・改憲 やりとり詳細
(2) ソ連の侵略 現実的な脅威を認識
(3) 旧軍と軍閥 頑なに否定
(4) 基地反対闘争に批判的な見解も
(5) 再軍備・改憲 専門家の見方
いつもの通り、「NHKの説明 」を紹介します。
「 『拝謁記 』 には、独立回復後の安全保障が現実的な課題となる中で、昭和天皇が、戦前のような軍隊を否定しつつも、再軍備や、それに伴う憲法改正の必要性にたびたび言及し、総理大臣に伝えないよう長官にいさめられる様子が、記されていました。」
「分析にあたった専門家は、昭和天皇が、改憲や再軍備に言及していたことは新たな発見だが、自衛隊的なものを作ることを憲法上認めるというものであり、戦前の軍隊を再現する気が全くないということは、押さえておかなければならないとしています。」
陛下が愚論を述べられているような書きぶりと、田島氏が、陛下を相手に奮闘していると言う内容なので、またかと思わされます。
話が横道にそれますが、保阪正康氏の著作『後藤田正晴』の中から、記憶に残る一節を紹介します。
・後藤田や外務省、旧内務省など各省からの官僚が、「警察予備隊 」に関し、シビリアン・コントロールを、模索しているとき、突然、吉田茂が顔を出したことがあった。
・吉田は講堂にこれらのスタッフを集め、新聞記者の入室を拒んだ後、こう訓示した。
・私は表向き、警察予備隊は軍隊でないと言い続けている。だがはっきり言って、これは軍隊である。
・諸君も軍隊という認識をもって、しっかりと、国土を防衛するつもりで努力してほしい。
吉田氏は軍人嫌いでしたが、国の防衛のための軍は別と考え、陛下と同じ認識でした。氏が政治の先頭で奮闘している時、一方では田島氏が、陛下に異議を唱えていたということになります。
吉田氏を嫌ったウイロビー准将と、マルキスト親派だった芦田氏と、その息のかかった田島氏らが、日本に棲息する「獅子身中の虫」だったという事実がこの番組で見えてきます。
第5章の(1)「再軍備・改憲 やりとり詳細」には、次のような 「NHKの説明 」 がついています。
「 『拝謁記 』 には、東西冷戦が激しさを増す一方で、独立回復後の安全保障が現実的な課題となる中、昭和天皇が、戦前のような軍隊を否定しながらも、再軍備やそれに伴う憲法改正の必要性に、たびたび言及していたと記されています。」
独立国として存続するには、軍がなければ領土と国民が守れません。日本の反日・左翼とお花畑の人間を除けば、これが世界の常識です。陛下は大正以来、激動の昭和を背負って来られたので、幻想は抱かれず軍備を口にされます。これをNHKと反日学者が批判します。
上記(1)の 内容は、以下の5つです。
◦ 自分が司令官になる認識も
◦ 戦前の軍隊否定も再軍備止むを得ず
◦ 長官繰り返しいさめる
◦ 侵略者が人間社会にある以上
◦ 国民向けメッセージも
恐らく第5章が、NHKの番組の一番の目玉ではないかと思います。
戦後73年間にわたる日本のマスコミ界で、新聞は朝日、ラジオとテレビはNHKが支配してきました。朝日はすでに、慰安婦問題の大ウソで国民の信頼を失い、倒産の危機に近づいています。その奢りも、終焉の時が来ているようです。
NHKも今回の違法番組で、国民に嫌悪され、大掃除をされるのではないでしょうか。
明日から、本論に入ります。