ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

驕るNHK - 46 ( 国立博物館に展示すべき、NHK報道 )

2019-09-11 17:06:03 | 徒然の記
 本日は、下記第4項目めからです。 
 
  ◦  北海道への巡幸についての記述   頻繁に登場
 
  ◦  船で津軽海峡越え 治安当局も難色
 
  ◦  マッカーサー最高司令官 「しばらく延期して頂く事だ」
 
  ◦  ソ連の脅威も
 
  ◦   私が行けば北海道を  何かの時見捨てぬと言う証拠に
 
  ◦   専門家 「戦後巡幸の政治的な効果について、極めて自覚的だった」  
  
【  ソ連の脅威も  】
 
  〈  NHKの説明  〉 です。
 
   ・北海道は地理的にソ連に近く、第2次世界大戦で占領された北方領土も間近にあることから、当時ソ連の侵略は現実的な脅威でした。
 
 この状況を踏まえれば、陛下が憲法改正と再軍備を願われても不思議はなく、総理が警察予備隊を軍と考えたのも当然です。しかし番組では学者たちが、陛下を「時代遅れの、古い考え」と説明します。
 
 こういう報道をするNHKを放置していて良いのか、疑問が生じますが本論を進めます。田島氏が、陛下へ語ったのメモです。
 
 田島氏
 ・北海道は、表面は治安がよろしい様でありまするが、千島に近い根室等へ、五列の者(※スパイの意)がいるとかいう情報もありますので、北海道の御巡幸はよほど考へませんといけませぬし
 
 ・海狭の水雷等も心配であります上に、季節的に、雪解けのすんだ時以後でありまする為、急ぐ訳にも参りませず、たとひ願います場合も、津々浦々でなく、比較的日を短くして、御願いする外ないかとも考へております。
 
 〈  昭和26年2月13日拝謁時のお言葉 〉
 陛下
 ・矢張り、北海道が先になるかも知れぬ。その方が又、北海道を見捨てぬ意味になって、よろしいかも知れぬ。」
 
 〈  昭和26年7月16日の拝謁時のお言葉 〉 
 田島氏
 ・陛下以外の方ならば、北海道は何等の心配はありません。ソ連は何をするか分らぬ国で、陛下の場合は日程発表後、クレムリンが何を考へますか心配ゆえ、陛下は駄目と存じます。
 
 〈  昭和26年8月28日拝謁時のお言葉 〉  ・・ サンフランシスコ平和条約の調印の前月
 
 陛下
 ・朝鮮の休戦条約があんな風なのも、私は9月8日の調印と関連があるように、思われる。
 
 ・調印したらばその機会に、プレゼントに朝鮮の大攻撃を始めるか、或は日本の北海道にでも来るかという事も、あり得るのではないか。
 ( 注 :  ソ連の侵略の脅威が、さらに高まっているという認識を示していたことが記されています。)
 
 敗戦後は多くの学者が変節し、東京裁判を肯定し、彼らはソ連と関連する戦後日本の状況を国民に語りませんでした。戦後74年間、NHKと朝日新聞と共同通信社は、ソ連や北朝鮮あるいは中国について、希望の国として記事を書き続けました。
 
 朝日新聞の慰安婦報道の大ウソが発覚したことと、今回のNHKの番組が、さらに国民を目覚めさせるのではないでしょうか。NHKは陛下を貶めるつもりなのでしょうが、ソ連とアメリカの動きをそのまま伝えていますから、彼らが報道せず、隠していた事実を知る結果になりました。
 
 ヘドロのように汚れた番組ですが、国民が知らなかった下記事実を逆に教えました。
 
    1.  NHKの説明 
 ・北海道は地理的にソ連に近く、第2次世界大戦で占領された北方領土も間近にあることから、当時はソ連の侵略は現実的な脅威だった。
 
    2.  田島氏の言葉
 ・北海道は表面は治安がよい様だが、千島に近い根室等へ五列の者(※スパイの意)がいると情報もあった。
 
    3.   田島派の言葉 
 ・ソ連は何をするか分らぬ国で、陛下の場合は日程発表後、クレムリンが何を考へるのか心配で、陛下の訪問はだめだ。
 
 戦前のマスコミは、戦意高揚の先頭を走り国民を鼓舞しましたが、東京裁判が終わった途端、「平和主義」「人道主義」に変節し、自分の国を批判・攻撃するようになりました。アメリカを批判せず、ソ連や中国・朝鮮については、良い面ばかりを報道するようになりました。
 
 田島氏を皇室へ送り込んだアメリカと、北海道へスパイを送り込み、潜水艦を潜行させていたソ連のことを知れば、わたしたち国民には「平和憲法」に安堵しておれない現実世界が見えてきます。
 
 反日報道の総決算とも言えるNHKの『拝謁記」は、将来廃棄したりせず、歴史の記録物として、国立博物館に展示せねばなりません。
コメント (4)
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驕るNHK - 45 ( 北海道巡幸を希望された陛下 )

2019-09-11 05:37:37 | 徒然の記
 (6) の中身は下記の6項目ですが、今回はまだ1項目めの続きです。 
 
  ◦  北海道への巡幸についての記述   頻繁に登場
 
  ◦  船で津軽海峡越え 治安当局も難色
 
  ◦  マッカーサー最高司令官 「しばらく延期して頂く事だ」
 
  ◦  ソ連の脅威も
 
  ◦   私が行けば北海道を  何かの時見捨てぬと言う証拠に
 
  ◦   専門家 「戦後巡幸の政治的な効果について、極めて自覚的だった」
 
 【 北海道への巡航についての記述   頻繁に登場 】
 
〈  昭和25年6月26日の拝謁時のお言葉 〉・・・ 前日に朝鮮戦争勃発
 
 陛下
 ・北海道は、朝鮮の問題ともにらみ合わせて早い方がよいと思うので、7月に行ってはどうか。
 
 田島氏
 ・下検分(したけんぶん)をしますれば、7月には不可能でございます。
 
 陛下
 ・下検分なしでは、どうか。
 
 田島氏
 ・それは到底出来ませぬ。このところ北海道の様子と申しますか、共産党の出方を観望する必要があると存じます。
 
 〈 昭和25年7月10日の拝謁時のお言葉 〉
 
 陛下
 ・昨今の状況で、今日にでも行く方がよいと思うが、私の身辺に思わぬ事等が出来れば、それは巡幸よりもっと悪い危険性があり、なかなかむつかしいが・・。
 
 【  船で津軽海峡越え 治安当局も難色  】 
 
 〈   NHKの説明   〉
  ・この頃はまだ、日本に民間の航空会社がなかったため、占領軍の飛行機に頼らずに北海道に行くには、船で津軽海峡を越えなければなりませんでしたが、浮遊機雷の問題や、津軽海峡に潜むソ連の潜水艦の危険などもあり、治安当局も北海道巡幸には難色を示していました。
 
 津軽海峡に浮遊機雷があるとか、ソ連の潜水艦が潜んでいたとか、初めて知る事実で、事態がここまで切迫していたとは知りませんでした。 
 
    〈   昭和25年7月24日の拝謁時のお言葉 〉
 
 田島氏
 ・国警方面にも海上保安庁方面にも、情報をよくよく聞いていますが、 絶対に大丈夫とは勿論言わず、 絶対不可とも言わず、未だ決心はつきませぬため苦慮して、奏請すべきや否やを考えております。
 
  (  注 :  この日の『拝謁記』に、北海道のこと未定では何とも言えぬと伝えたときの、昭和天皇の様子について、「できれば行ってやりたいとの、御希望らしく拝す。」と記しています。)
 
 身の危険より、北海道を訪れたいと言うお気持を知りました。「君子危うきに近寄らず」と昔から言いますが、陛下は君子ですが、国民のためには危険へ向かわれました。
 
 マッカーサー元帥を訪ね、「責任のすべて」を負う覚悟を示された時もそうでしたが、NHKはここでもお気持を捻じ曲げ、「政治的な効果について極めて自覚的だった」と、説明します。
 
 【  マッカーサー最高司令官「しばらく延期して頂く事だ」 】
 
 〈 昭和25年7月27日の拝謁時のお言葉 〉 
 
   ( 田島氏が、マッカーサー元帥の意向を伝えました。)
 
 「元来これは天皇陛下の御決めになる事で、かれこれ申す事ではないが、私のアドバイスは、しばらく延期して頂く事だ。」
  ( 昭和天皇がこれを受け入れ、北海道訪問が先延ばしされたことが記されています。)
 
 〈 昭和26年1月24日の拝謁時のお言葉 〉 ・・・ 講和条約締結の動き
 陛下
 ・地方巡幸は、講和前に廻りたい建前であるから、講和条約後ではちょっとおかしい。
 
 ・そこで北海道と近畿だが、北海道をすましてから近畿ということでは、間に合わぬかも知れず、北海道は戦災をこうむる事が少いからいっそ近畿を先にして、北海道は講和の早い場合は、已むを得ぬとしてはとも考える。
 
 田島氏
 ・御一巡の最後を京都府等の近畿と致し、その前に北海道という予定で進んで参りましたが、どうしても近畿を最後にと、外部へ申した訳ではございませぬ故、場合によりては北海道と近畿と、順序を変えても致方ないと存じます。
 
 講和条約締結の前に、全国巡幸を終えたいと陛下が考えられる理由は分かりませんが、いずれにしましても浮遊機雷があり、ソ連の潜水艦が潜む海ヘ近づくには、覚悟がいります。普通の人間なら、このような時期に北海道行きを考えません。
 
  それなのになぜNHKは、陛下の自己保身のための北海道巡幸と、説明するのでしょう。
コメント
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