本日は、下記第4項目めからです。
◦ 北海道への巡幸についての記述 頻繁に登場
◦ 船で津軽海峡越え 治安当局も難色
◦ マッカーサー最高司令官 「しばらく延期して頂く事だ」
◦ ソ連の脅威も
◦ 私が行けば北海道を 何かの時見捨てぬと言う証拠に
◦ 専門家 「戦後巡幸の政治的な効果について、極めて自覚的だった」
【 ソ連の脅威も 】
〈 NHKの説明 〉 です。
・北海道は地理的にソ連に近く、第2次世界大戦で占領された北方領土も間近にあることから、当時ソ連の侵略は現実的な脅威でした。
この状況を踏まえれば、陛下が憲法改正と再軍備を願われても不思議はなく、総理が警察予備隊を軍と考えたのも当然です。しかし番組では学者たちが、陛下を「時代遅れの、古い考え」と説明します。
こういう報道をするNHKを放置していて良いのか、疑問が生じますが本論を進めます。田島氏が、陛下へ語ったのメモです。
田島氏
・北海道は、表面は治安がよろしい様でありまするが、千島に近い根室等へ、五列の者(※スパイの意)がいるとかいう情報もありますので、北海道の御巡幸はよほど考へませんといけませぬし
・海狭の水雷等も心配であります上に、季節的に、雪解けのすんだ時以後でありまする為、急ぐ訳にも参りませず、たとひ願います場合も、津々浦々でなく、比較的日を短くして、御願いする外ないかとも考へております。
〈 昭和26年2月13日拝謁時のお言葉 〉
陛下
・矢張り、北海道が先になるかも知れぬ。その方が又、北海道を見捨てぬ意味になって、よろしいかも知れぬ。」
〈 昭和26年7月16日の拝謁時のお言葉 〉
田島氏
・陛下以外の方ならば、北海道は何等の心配はありません。ソ連は何をするか分らぬ国で、陛下の場合は日程発表後、クレムリンが何を考へますか心配ゆえ、陛下は駄目と存じます。
〈 昭和26年8月28日拝謁時のお言葉 〉 ・・ サンフランシスコ平和条約の調印の前月
陛下
・朝鮮の休戦条約があんな風なのも、私は9月8日の調印と関連があるように、思われる。
・調印したらばその機会に、プレゼントに朝鮮の大攻撃を始めるか、或は日本の北海道にでも来るかという事も、あり得るのではないか。
( 注 : ソ連の侵略の脅威が、さらに高まっているという認識を示していたことが記されています。)
敗戦後は多くの学者が変節し、東京裁判を肯定し、彼らはソ連と関連する戦後日本の状況を国民に語りませんでした。戦後74年間、NHKと朝日新聞と共同通信社は、ソ連や北朝鮮あるいは中国について、希望の国として記事を書き続けました。
朝日新聞の慰安婦報道の大ウソが発覚したことと、今回のNHKの番組が、さらに国民を目覚めさせるのではないでしょうか。NHKは陛下を貶めるつもりなのでしょうが、ソ連とアメリカの動きをそのまま伝えていますから、彼らが報道せず、隠していた事実を知る結果になりました。
ヘドロのように汚れた番組ですが、国民が知らなかった下記事実を逆に教えました。
1. NHKの説明
・北海道は地理的にソ連に近く、第2次世界大戦で占領された北方領土も間近にあることから、当時はソ連の侵略は現実的な脅威だった。
2. 田島氏の言葉
・北海道は表面は治安がよい様だが、千島に近い根室等へ五列の者(※スパイの意)がいると情報もあった。
3. 田島派の言葉
・ソ連は何をするか分らぬ国で、陛下の場合は日程発表後、クレムリンが何を考へるのか心配で、陛下の訪問はだめだ。
戦前のマスコミは、戦意高揚の先頭を走り国民を鼓舞しましたが、東京裁判が終わった途端、「平和主義」「人道主義」に変節し、自分の国を批判・攻撃するようになりました。アメリカを批判せず、ソ連や中国・朝鮮については、良い面ばかりを報道するようになりました。
田島氏を皇室へ送り込んだアメリカと、北海道へスパイを送り込み、潜水艦を潜行させていたソ連のことを知れば、わたしたち国民には「平和憲法」に安堵しておれない現実世界が見えてきます。
反日報道の総決算とも言えるNHKの『拝謁記」は、将来廃棄したりせず、歴史の記録物として、国立博物館に展示せねばなりません。