ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

竹中平蔵氏について - 4 ( 疑問符のついた結論 )

2019-09-30 21:46:50 | 徒然の記
 竹中氏を激しく批判している動画があり、それがピーピル・パワーテレビでした。 ピープル・パワーテレビも、運営者である黒川氏も、今回初めて知りました。氏が批判する竹中氏の案件は、次の三点です。
 
 1.  関西国際空港の売却  1.6兆円
  売却先 オリックス   共同事業者 フランス・ヴァンシーグループ
 
 2. 浜松津市下水道事業売却
  売却先 オリックス   共同事業者 フランス・ヴェアリア
 
 3. 愛知県有料道路売却
  売却先 森トラスト   共同事業者 日本ロスチャイルド
 
 黒川氏の話を聞いていますと、竹中氏の関係する会社が、空港、下水道、道路を買収し、しかも外資と提携して、日本の市場を荒らしているように聞こえます。事実を調べますと、竹中氏の存在はパソナグループと違い、そんな大きなものではないような気がします。
 
 オリックスや森トラストが、外資と組み、日本市場を食い荒らしているのは、間違いありませんが、竹中氏の影は薄いのでないかと思います。オリックスの役員について調べますと、上位陣から4つに区分されています。
 
  1.  取締役 社長以下6人  2.  社外取締役 6人
 
  3. 執行役員 11人       4.  グループ執行役員 7人
 
 氏は2.の社外取締役の1人ですが、他の取締役も氏に負けない華麗な過去を持ち、沢山の肩書きがあります。また森トラスト内の位置づけを見ますと、氏が理事長に就任しいる、「アカデミーヒルズ」は、六本木ヒルズの文化施設にすぎません。
 
 森トラストは、都市開発や不動産の所有・賃貸・管理を、主な事業内容としており、丸の内トラストタワーや、東京汐留ビルディング、赤坂ツインタワー、城山ガーデン、御殿山トラストシティなどの、運営管理を主体として行っています。
 
  竹中氏の存在が、事業の受注に無関係とは言いませんが、氏がいてもいなくても、彼らは外資と組み日本市場を侵食していくと思います。
 
 金融、保険、情報といった会社は、アメリカやイギリスの企業だけでなく、日本企業も、現在では国境を越え、利益を求め世界へも進出しています。彼らはもう、日本の会社というより、無国籍のグローバル企業なのです。孫氏の率いるソフトバンクも、あれだけ派手に宣伝をし、日本市場を席巻していますが、日本に納めている税金は、年間たったの500万円と聞きます。金融、情報産業の悪どさはどこも同じです。
 
 竹中氏について調べると同時に、黒川氏についてもネットで検索してみました。
 「氏は、昭和53年愛媛県今治市に生まれ、今年41才。」「日本の実業家、政治活動家。市民団体  〈今治加計獣医学部問題を考える会 〉共同代表。」
 
 政治家でなく、政治活動家と書かれています。経歴を見ますと、竹中氏に負けない胡散臭さがあります。
 
 「大阪大学に進学し、大学では工学部に所属した。 」「大学卒業後は、企業設立の支援事業などに取り組み、平成15年から独立し、会社を立ち上げる。 」
 
 「株式会社アイキャットの、代表取締役に就任。」「平成16年に、アイキャットの非常勤取締役に退き、新たに、株式会社サインポストの代表取締役に就任した。」
 
 「平成24年、今治に帰郷し、農業と地域振興事業に取り組む。」「平成29年10月、第48回衆議院議員総選挙に、山口県から出馬するも、落選。」「令和元年7月の、第25回参議院議員通常選挙には、」「小林興紀・天木直人らと共同で設立した、〈オリーブの木〉の代表として、」「比例区より立候補したが、落選。」
 
 氏の選挙には、山本太郎氏が応援演説に来ていたそうで、私とは相容れない思考の持主のようです。令和元年の選挙演説の抜粋がありますので、紹介します。この部分だけ読みますと思いが重なりますが、反日左翼思想が土台では、残念ながら私の仲間ではありません。
 
 「オリーブの木代表、黒川 敦彦(あつひこ) でございます。」
「働いても働いても、豊かにならない、そういう空気が日本中に蔓延しているように思います。」「その理由は、戦後70年も経ったのに、いまだアメリカの言いなりで、日本はアメリカの植民地のような状態に、なってしまっているからです。」
 
 「日本は、世界で一番 〈米国債〉を保有している国ですが、この米国債は実質的に売れません。」「それは日本国民のお金を、アメリカにプレゼントしているということなんです。」
 
 「これは米国債の問題だけでなく、例えば、ゆうちょ銀行の貯金のうち、約100兆円、年金基金の63兆円もが、米国債や、アメリカの金融商品を買うことに使われています。」「本来、日本の中で回っていくべきお金、つまり、日本国民のために使われるべきお金が、海外に流出しているんですから、国民は貧しくなってしまうのです。」
 
 「アメリカには、ウォール街というところがあり、このウォール街を牛耳っているのは、国際金融資本と言われるような人たちで、彼らは、信じられないような多額の資金を運用する金融財閥です。」
 
 「特にロスチャイルド、モルガン、ロックフェラーの、3つの金融財閥は、アメリカの中央銀行FRBの設立に関与した、と言われています。」「世界の基軸通貨は、ドルですが、そのドルを発行しているのがアメリカの中央銀行FRBです。」
 
 「FRBは民間銀行でありながら、その株主は、公開されていません。私たちが、何気なく使っているお金は、とても不透明な状態で運営されているのです。」
 
 国際金融財閥とFRBの関係、FRBが発行するドルが、世界の金融を支配している事実など、その不透明さについては、私も氏と同じ認識です。「国際金融資本の手先」と、竹中氏が陰口を言われている事実を、黒川氏が間接的に説明しています。
 
 本日が、「竹中平蔵氏」のブログの最終回です。結論を息子たちに伝える時なのですが、氏が国際金融資本の手先と言える事実は見つかりませんでした。紹介した事実だけでは、断定する材料になりません。思い違いだったと言える日が来て欲しいと、まだ心残りがあるため、疑問符のついた結論になります。
 
 「日本人の心を失い、自己の利益を優先する竹中氏を重用する安倍総理は、国を愛する国民を裏切る宰相と言うべきなのか ? 」
 
「こんな人物を政権から放逐できない総理に、皇室護持と憲法改正が果たしてできるのか ? 」
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竹中平蔵氏について - 3 ( パソナへの、政府からの発注額 )

2019-09-30 11:59:11 | 徒然の記
   ・  チャンネル桜動画 ( 水島氏の説明 )
   ・ 幻冬舎新書『日本が売られる』 ( 堤未果氏著 )
   ・ ピーピルパワーテレビ (  黒川敦彦氏の説明 )
 
 本日はブログの情報源を、最初に述べます。情報源が信じられないという人がいるかもしれませんが、事実のみを紹介します。
 
 竹中氏が取締役会長をしている、パソナグループの中のパソナに政府から発注された事業名と、発注金額です。
 
 1. 厚労省
  ・ 生活困窮者・自立相続支援事業等の負担金   2億8千4百万円  ( H29)
  ・ 中小企業のための女性活躍推進事業        1億8千9百万円  ( H29) 
  ・ 中小企業のための女性活躍推進事業        2億4千8百万円  ( H28) 
  ・ 農業先代ポジィティブリスト制度事業           5百万円
  ・ 独立法人労働政策研究研修制度運営費       1千9百万円
  ・ 民間サービス活用による労働市場の機能強化事業   8千8百万円
  ・               同  上 ( 近畿ブロック パソナ )             4千9百万円
  ・               同  上 ( 北海道ブロック パソナ )             6百万円
  ・               同  上 ( 九州ブロック パソナ )               3百万円
  ・  両立支援に関する雇用管理改善事業        1億9千万円          ( H29) 
 
   2. 農水省
  ・ 農業人材力強化総合支援事業           1千6百万円
  ・ 輸出総合サポート・プロジェクト           1千5百万円
 
   3.  東京オリンピック・パラリンピック協議会、組織委員会
  ・東京五輪オフィシャル・サポーター事業       契約金非公開 ?
 
   4. 経産省
  ・ 技術協力活用型新興国市場開拓事業              2億5千万円
  ・ 中小企業小規模事業者ワンストップ総合支援事業     9億8千万円    ( H28 )
  ・ 中小企業小規模事業者人材対策事業                           1億7千万円     ( H28 )
  ・ 研究開発型ベンチャー支援事業 ( 起業家広報人材支援 )   4億7千万円     ( H28 )
  ・ 研究開発型ベンチャー支援事業 ( 地域促進支援 )                3億4千万円     ( H28 )
 
 竹中氏が役員として関係する会社は、パソナグループだけでなく他にもありますが、以上の受注額はその中のパソナ1社の金額で、しかも一部です。チャンネル桜の動画で水島氏が堤氏の著書を紹介し、私がメモしました。
 
 「あといくらでもありますから、とても読んでおれません。」「みなさんが、自分で本を買って読んでください。」
 
 水島氏は本の紹介をやめましたが、これだけでも十分分かります。政府の委員として、事業を考え出し予算をつけ、それを自分の関係する会社へ発注しているのです。
 
 私たちの税金なのに、新聞もテレビも報道しませんし、野党も追及しませんから、国民には伝わりません。モリ・カケや安倍独裁と騒ぎ立てるなら、竹中問題の方が大きいはずなのに野党は何をしているのでしょう。どこかでおこぼれをもらい、口止めされている訳でもないでしょうに。
 
 今回で終わる予定でしたが、3. ピーピルバワーテレビの、黒川敦彦氏の意見を紹介するスペースがなくなりました。 別の角度からの、竹中氏の政商振りが見えますので、続けようと思います。次回こそ、最後です。
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竹中平蔵氏について - 2 ( 小渕、森、小泉、 安倍政権での肩書き )

2019-09-30 05:52:00 | 徒然の記
       (3)  小泉政権
         「平成13年の第1次小泉内閣で、経済財政政策担当大臣と、」「IT担当大臣。」「平成14年
 の、小泉第1次改造内閣では、」「経済財政政策担当大臣として留任し、また、金融担当大臣
    も兼任する。」
 
  「平成15年、第1次小泉第2次改造内閣においても留任し、」「内閣府特命担当大臣として、
 金融、経済財政政策を担当。」「平成16年7月、第20回参議院議員通常選挙に、自民党比例
 代表で立候補し、」「70万票を獲得し、トップ当選。」
 
 「同年9月、第2次小泉改造内閣において、」「参議院議員として、内閣府特命担当大臣(経
 済財政政策)、郵政民営化担当大臣に就任。」「小泉内閣の経済閣僚として、日本経済の
 「 〈聖域なき構造改革 〉の断行を、標榜する。」「日本振興銀行に、異例の速さで銀行業免
 許付与。」
 
 「平成17年9月、第3次小泉内閣においても、役職はそのままで再任。」「第3次小泉改造内
 閣においては、総務大臣兼郵政民営化担当大臣に就任。」「NHKの、完全民営化にも乗り
 出したが、」「首相の小泉純一郎が、民営化に否定的な見解を示した為、頓挫する。」
 
 「平成18年9月15日、任期を4年近く残し、政界引退を表明。」「慶應義塾大学に、復帰す
 ることが明らかにされた。 」「国務大臣の在任期間は、菅義偉内閣官房長官、」「麻生太郎
 財務大臣に抜かれるまでは、戦後の連続最長在任記録であった。」
 
 「小泉政権後は、河野太郎、山本一太、世耕弘成らが結成した勉強会、」「 〈プロジェクト日 
  本復活 〉で、顧問に就任している。」「また、人材派遣業のパソナにて、特別顧問を務めた
 のち、」「同社の親会社である、パソナグループの特別顧問を経て、取締役会長に就任した。」
 
 「平成20年には、韓国政府のアドバイザーとして、顧問団に迎えられ、」「当時の韓国大統
 領の李明博という人物の、颯爽と物事に対応する姿勢や、」「前向きな政策論など、李明博
 が持つ並外れた強さに、」「大いに感銘を受けたと、語っている。」
 
 「平成24年9月、日本維新の会が、衆院選の候補者を選定するための、」「 〈公募委員会 〉
   委員長に、起用された。」

       (4 )  安倍政権
  「第2次安倍内閣では、2013年1月、」「日本経済再生本部の、 〈産業競争力会議〉メンバ
  ー に内定。」「現在は、民間議員という立場にある。」「平成26年1月からは、内閣府に置
  かれた、国家戦略特区の、」「特区諮問会議メンバーとしても、活動をしている。」「同年1
  月、田原総一朗、宮内義彦ら共に、」「NPO法人の、万年野党を設立。」
 
  「平成27年には、オリックス社外取締役、」「及び新生ホームサービス株式会社、特別顧
  問に就任した。」「平成28年、慶應義塾大学を定年退職し、」「東洋大学・国際地域学授
  び、」「同大学、グローバル・イノベーション学、研究センター長、」「SBIホールディング
  ス、社外取締役。」「また、藤田勉一橋大学特任教授の誘いで、」「RIZAPグループ・経営
  諮問委員会委員に就任。」
 
 氏の経歴を調べるまで、私はこの売国・悪徳教授の重用は、安倍総理が自発的にしたものと思っていました。瑞穂の国を取り戻すといった総理が、私たち庶民を騙し、進んで氏を役職につけているのだと思っていました。しかし氏は、平成10年の小渕内閣以来、政府に地位を得ており、次の森内閣、その次の小泉内閣、安倍内閣と、途切れることなく自民党政権の中にいました。
 
 その後の福田、麻生、鳩山、菅、野田内閣ではどうなっていたのか、知りませんが、再び安倍内閣が誕生した時、氏が政権に戻っています。どうして竹中氏を政府で使うのかと、ある人が総理に尋ねた時、返ってきた答えは、「政治決断です」というものだったと聞きました。安倍氏は、自分の意思で氏を重用しているのでなく、致し方ない事情で使っているという意味でした。
 
 肝心なところで、スペースが無くなりました。あと何行かで終わる内容で無いため、次回に続けます。息子たちや、訪問される方々を焦らす意図でなく、結果としてこうなりました。今回の最後の叙述には、私の偏見が混っています。「皇室護持」と「憲法改正」を掲げる安倍総理を、保守政治家として信じたいという思い込みです。総理が、ある勢力による圧力のため、竹中氏を、致し方なく使っていると、そう信じたい自分がいます。
 
 しかしその答えは、次回で明らかになるはずです。
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