ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

驕るNHK - 34 ( 田島氏への偏見 )

2019-09-05 13:12:57 | 徒然の記
今日から、「 第5章 」の、(4)にかかります。
 
  (1) 再軍備・改憲 やりとり詳細
 
  (2) ソ連の侵略 現実的な脅威を認識
 
  (3) 旧軍と軍閥 頑なに否定
 
  (4) 基地反対闘争に批判的な見解も
 
  (5) 再軍備・改憲 専門家の見方
 
 上記  (4)の 内容は、下記3項目です。
 
  ◦ 現実を忘れた理想論は困る
  ◦ 米軍基地「止むを得ぬ現状」
  ◦ 誰かが犠牲になり、全体が賠償するべき
 
 まず最初に、「NHKの説明文 」です。
 
 「『拝謁記 』 には、昭和天皇が、独立回復後の日本の安全保障や、米軍基地の問題に言及し、共産主義の脅威が高まる中で、国防をアメリカに頼る以上は基地を提供することもやむを得ない、という考えを示していたことが記されています。」 

 【 現実を忘れた理想論は困る 】 ・・・ 石川県内灘の米軍基地反対闘争について
 
  〈 昭和28年5月25日の拝謁時のお言葉  〉
 陛下
    ・新聞で見た事だけだが、小笠原でも奄美大島でも、米国は(基地を)返そうと思っても、内灘と浅間でも貸さぬと言われれば、返されず、米国の権力下において、そこでやるという事になる。
 
 ・米国の力で国防をやる今日、どこか必要なれば、我慢して提供し、(むしろ)小笠原等を米国が返すようにせねばいかん、と思うのに困った事だ。
 
 〈 昭和28年6月1日の拝謁時のお言葉  〉
 陛下
 ・平和をいうなら、一衣帯水の千島や樺太から侵略の脅威となるものを、先ず去って貰う運動からして貰いたい。現実を忘れた理想論は、困る。
 
 田島氏
 ・理想論者は、千島の前に日本国土から米軍を引いて貰いたいと、申すかと思います。
 
 陛下
 ・それに対しては、私は、朝鮮を見たらすぐ分ると思う、と言いたい。朝鮮の現状等を見れば、現実問題としてそれは大変なことだと思う。
 
 親ソの田島氏は、米軍の撤退あるいは基地の縮小をするには、日本が憲法を改正し再軍備するのでなく、米国の駐留が問題でないのかと答えています。
 
 ルーズヘルトとスターリンの、カイロ・ヤルタでの密約をご存知ない陛下は、日ソ不可侵条約を破ったソ連への警戒心の方が、強かったことが伺えます。
 
 アメリカについてはマッカーサー元帥を通じて、親近感を抱かれているという事情があったのかと思います。元帥は朝鮮戦争勃発後、次のように陛下の望まれる方向で動いていました。
 
  ・ 日本への再軍備要請
 
     ・レッドパージ ( 共産党員とその親派の追放・押さえ込み  )
 
 元帥の独断でなく本国の指示でしたが、陛下には元帥の意向が大きく見えていたのかもしれません。日本の反日・左翼勢力はこれを「逆コース」と呼び、以後反米へと傾いていきます。
 
 田島氏が、陛下にご報告していたのか分かりませんが、当時を伝えるネットの情報がありますので、参考までに紹介します。
 
  「昭和25年、アメリカ極東海軍司令官から、山崎猛運輸大臣に対し、日本の海上保安庁の掃海部隊の、派遣要請があり、」
 
  「10月7日、第一掃海隊が下関を出港した。」「元山掃海作業では、10月12日、眼前でアメリカ軍掃海艇2隻が、触雷によって沈没したが、日本は敵からの砲撃を回避しながら、3個の機雷を処分した。」
 
  「10月17日に、日本の掃海艇のMS14号が触雷により沈没し、行方不明者1名、重軽傷者18名を出した。」
 
 「12月15日、国連軍のアメリカ極東海軍司令官の指示により、解隊されるまで、特別掃海隊は46隻の掃海艇により、元山、仁川、鎮南浦、群山の掃海作業に当たり、」
 
 「機雷27個を処分し、海運と近海漁業の安全確保に努め、国連軍が制海権を確保することとなった。」
 
 「戦地での掃海活動は、戦争行為を構成する作戦行動であり、事実上朝鮮戦争における掃海活動は、」「第二次世界大戦後の日本にとって、初めての参戦となった。」
 
 「平和憲法」を建前にする日本では、マスコミが伝えませんので、国民はこの事実を知りませんでした。
 
 「特別掃海隊に対し、北朝鮮外相朴憲永が非難し、ソ連、国連総会で非難した。」
 
 「李承晩韓国大統領は昭和26年4月、万一、今後日本が、われわれを助けるという理由で韓国に出兵するとしたら、われわれは共産軍と戦っている銃身を回して、日本軍と戦う、と演説で述べた。」
 
 初めて知る情報ですが、こうした事実は、おそらく陛下もご存じなかったのではないでしょうか。左系の田島氏が情報を遮断していたと、勘ぐり過ぎかもしれませんがそう思ってしまいます。
 
 反日左翼勢力に偏見の強い「ねこ庭」ですから、田島氏にも偏見が先に立ちます。念の為、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、他の情報も参照にされることをお勧めします。
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驕るNHK - 33 ( 陛下の、ソ連への警戒心 )

2019-09-05 06:26:02 | 徒然の記
 本日は、「吉田はどうも楽観に過ぎる」の続きです。
 
  〈  昭和28年11月11日の拝謁時のお言葉 〉
 陛下
 ・ソ連は千島を未だ返さず、万事ソ連はひどいのに、平和の美名の為に迷って、日本では親ソ反日の空気が相当ある事は、嘆かわしい事だと思う。
 
 ・この反米感情を和げ、正当に日本は、アメリカと仲よくやってく事が必要だと思うに、ソ連や中共側の宣伝に躍らされているのは、困った事だ。
 
   〈  昭和28年11月24日の拝謁時のお言葉  〉
 陛下
 ・吉田は、どうも楽観に過ぎる。
 
    ・外交の事はいいかも知れぬが、国防作戦の事は知るまいに、簡単に楽観している。
 
    ・ソ連が日本へ来る間には、近い欧州へ先に出ると簡単に片付けてるが、現に千島や南樺太に空梯隊を置き、一衣帯水の処であり、本州には、来ぬにしても 北海道に来ぬとはいえぬと思う。
 
 田島氏
 ・樺太等はソ連のみでなく、中共という者が今は近い処にいますし、現に北鮮に侵入しました事ゆえ、 総理のような楽観はどうかと思います。
 
 冷戦が始まり、米ソが二大強国として世界を支配し始めた時、日本のマルキストたちには、ソ連が人類のユートピアを実現する国に見えていました。ウイロビー准将芦田首相も田島氏も、その仲間だったのではないでしょうか。
 
 氏がソ連への厳しいご指摘にまともに反論をせず、心ない相槌を打つ様子が、メモにされています。
 
 戦後74年が経過した今、共産主義思想の行き着く先は、言論と国民弾圧の全体主義国家だと判明しています。ソ連は内部崩壊し、「20世紀最大の失敗は、マルキシズムだった。」と言われる時代になりました。
 
 「時代遅れ」とは、陛下のことでなく、番組を作ったNHKと古川氏であることが、明らかになっています。それなのに彼らは、なぜいつまでもこの番組を「NHK  NEWS  WEB」に残しているのか、不思議でなりません。
 
 陛下を冒涜するふりをして、実は賞賛の番組だったとでも言いたいのでしょうか。そんなことなら、4月1日のエプリル・フールの日に、まとめて報道すればよかったのです。
 
 次は「第5章.  再軍備・改憲」で、下記(3)にかかります。

   (1) 再軍備・改憲 やりとり詳細
 
   (2) ソ連の侵略 現実的な脅威を認識
 
   (3) 旧軍と軍閥 頑なに否定
 
   (4) 基地反対闘争に批判的な見解も
 
   (5) 再軍備・改憲 専門家の見方
 
 (3)の 内容は、下記1項目のみです。
 
  ◦ 捧げ銃」に警戒感
 
 【  捧げ銃」に警戒感  】 
 
   〈  昭和27年1月11日の拝謁時のお言葉 〉・・ 警察予備隊 「捧げ銃」
 陛下 
 ・ともすると、昔の軍にかえる様な気持を持つとも、思える。
 
 ・私は例のメッセージには、反省するという文句は、入れた方がよいと思う。
 
   (  独立回復の際に出す国民向けのメッセージに、戦争への反省の要素を、入れなければならないと述べた、と記されています。)
 
 拝謁時のお言葉を、NHKと古川氏は細切れにして、様々なタイトルをつけ、軍を警戒される陛下というイメージを、国民に印象づけようとしています。
 
    国民には、暴走する軍閥はお嫌いでも、国を守る軍隊は必要だという陛下のお気持ちがすでに伝わっていますので、無用な小細工で不要なのに分かっていません。
 
  〈 昭和27年5月8日の拝謁時のお言葉  〉
 陛下
 ・私は再軍備によって、旧軍閥式の再抬頭は絶対にいやだが、さりとて、侵略を受ける脅威がある以上、防衛的の新軍備なしという訳にはいかぬと思う。
 
 (3) 項が終わりましたので、次回は (4 ) 項す。
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