河野太郎氏が、皇位継承問題に余計な口出しをするため、大事な書評が進みません。自民党の政治家でありながら、親子揃って日本の根幹を揺るがす意見を、悪びれず口にする原因は戦後の教育にあります。
自民党内にいる不心得な議員は、もっと「温故知新」の読書をし、ご先祖さまの苦労を知るべきです。その上で、中国の厚かましさも、少しは見習うべきでしょう。
「全ては中国の内政問題である。他国が干渉することではない。」「民主主義は、アメリカのやり方が全てではない。」「アジアにはアジア的民主主義があり、中国には中国の民主主義がある。」
ウイグル民族の虐殺も、香港自治の弾圧も、習近平氏は国際社会の批判をものともしません。この不敵な態度が、どこから来るのかといえば、経済大国、軍事大国となった自信です。貧しかった中国を育てた、一番の功労者は日本なのに、彼らはその日本を一番目の敵にしています。
習氏の言葉を取り上げますと、それだけで何日もかかるブログとなります。彼らには彼らの理屈がありますから、ここでは言及しません。
私が言いたいのは、皇位継承問題に外国が干渉してきても、右顧左眄することなく、「日本の国内問題に、干渉するな。」と、はねつける気概のことを言っています。
日本は過去を反省します。軍隊を持たず、他国を攻めず、平和を追求しますと、無闇矢鱈に反省した結果が今日です。こうなった経緯は、それこそ嫌になるくらい、ブログで取り上げていますから繰り返しませんが、戦後の教育が、河野太郎氏や千葉9区の衆議院議員・秋本真利氏を育てたことだけは確かです。
私が強調したいのは、教育関係書の書評は日本の現在と直結する、大事な作業だと言うことです。河野氏や秋本氏の身勝手な主張は、戦後教育がどれほど愚かな政治家を育てたのかという、息子たちのための「生きた勉強」になります。
そこは感謝すべきかもしれませんが、書評を邪魔される私にとっては、腹立たしい限りです。私は最近、物忘れをするようになっていますから、書評を続けるには、いったん前のところへ戻らないとできません。
『いじめと不登校』の14人の執筆者のうち、8人が終わり、後の6人をどのようにすべきかを、思案中でした。6人の名前は、下記の通りでした。
1. 山田潤 2. 河合洋 3. 横湯園子 4. 山田真
5. 野田正人 6. 河合隼雄
「 浜の真砂は尽きるとも、世に反日( 左翼 )の種は尽きまじ 」
ついでにこの歌も思い出し、気持ちを戻さなくてなりません。山田氏の主張は、文章にせず、箇条書きにします。
1. 山田潤氏 昭和23年生 大阪府立定時制高校教諭
・不登校の病理の根源は、現在の「豊かな社会」にある。
・教育の私事化が唱えられているが、他方では「私事で済ませない」とする、社会的な干渉統制が、強固にある。
・学校の時間帯に、子供が外にいるという、ただそれだけで普通でないとマークされてしまう。
・国の行政が何の躊躇いもなく、不登校家庭の養育態度に容喙し、家族のあり方から、親子の性格や心理の機微にまで立ち入り、裁断を下している。
・ここにあるのは、国家の教育権の思想であり、父権的温情主義・干渉主義(バターナリズム)である。
・それは貧しい時代の遺物で、すでに社会は豊かになっている。学校が権威と信頼を持ち得た時代は、終わろうとしている。
・私は「日本の教育」などというものに、関心はない。そういう社会認識が、そもそも貧しいのではないか。
・私の関心は、「21世紀の子供」でも、「日本の子供」一般でもない。現に私の目の前にいる、自分の子供を含めた子供のことである。
・戦後政府の、教育への行きすぎた介入がもたらした帰結が不登校だ。
氏は高校の先生という話ですが、過去の人々の苦労を無視した、驚くべき暴論です。自己中心的な、こんな教師に教えられると、河野太郎氏や秋本氏のような、独善的な人間が育つのかもしれません。
スペースも無くなりましたので、ここで一区切りとし、次の執筆者の紹介は次回にいたします。