昨日に続き、新聞記事の転記から始めます。
「文書はA4用紙に、本文は注釈を含めて24枚、概要版が4枚、」「小室さんの弁護士を通じて、報道各社に配布された。」
文書はネットで沢山拡散されていますから、詳細を省略し、問題視すべき部分のみを列挙します。
・結婚に対する思いに、変わりはありませんと書かれていること。
・元婚約者が言った言葉を小室氏が録音をしていたということ。
相手の承諾なしに、会話の録音をしていたと小室氏が述べたのは、自分の方には証拠があると世間に胸を張りたかったのだろうと思いますが、これは逆効果でした。氏の人間性に対する不信感と、嫌悪感がさらに広がってしまいました。眞子さまのお相手の若者が、してはならない行為でした。氏は、眞子さまとの会話や宮様との会話も録音しているのではないかと、そんな疑いも生まれます。
続くのが共同通信社による、余計な説明です。このような記事を書くから、国民に動揺が広がり、騒ぎが大きくなります。同社のやっていることは挺対協と同じで、問題の解決でなく、「騒ぎを大きくし、長引かせる」報道です。
〈 1. 西村宮内庁長官の話 〉
「非常に丁寧に説明されていた。」「( 評価は ) 国民がされること。」
〈 2. 秋篠宮様のお言葉 〉
「決して多くの人が納得し、喜んでくれている状況ではない。」
〈 3. 天皇陛下のお言葉 〉
「秋篠宮が言ったように、多くの人が納得し、喜んでくれる状況になることを願っております。」
西村長官の話を除けば、陛下のお言葉も宮様のお言葉も、別の場所で、別の時に述べられたものです。こういう記事の並べ方をするから、世間に波風が立ちます。西村長官も記者会見で、「ノーコメント」を通すべきでした。
「長官は、小室氏の書類を評価した。」と、共同通信社が書き、「なんで評価をするのだ」と、早速ネットで反論が起こりました。評価はしていないと、西村長官は後で弁明していましたが、皇室をお守りするためには、マスコミへのサービスを優先してはなりません。皇室の善意は外に出た途端、歪められ、捏造され、「煽動記事」に利用されます。
これで4月9日の新聞記事の紹介が、全部終わりました。次の紹介するのは、偶然見つけたネットの情報です。朝日新聞アエラの電子版に、小室問題に関する明石元紹氏の意見が紹介されていました。氏は上皇陛下が退位される時、政府よりも先にご相談受けたご学友でした。インタビュー記事を、AERAdot編集部の永井貴子記者が書いています。
「皇室が、国民の考えを理解し寄り添うのはいい。」「しかし肝心なのは、理解することによって、何が生み出されるのか、です。」
氏の話は、小室氏のことでなく、問題を発生させた一因と、氏が考えている、上皇陛下への批判です。朝日新聞らしいと言えば、そうなのでしょうが、この記事も、解決でなく、騒ぎを大きくする方に力を貸していることが分かります。
「皇室の人間としての立場や、取るべき行動は、一般の人たちとは異なります。」「きゅう屈な皇室を出て、一般の人たちと同じ生活を、ただ喜んでいるだけでは、」「皇族としての務めは果たせません」
氏は、陛下と共通の師だった小泉信三氏について語り、永井記者がまとめています。
「先の小泉信三は、皇室の役割について、」「『民心融和の中心』だ、と説いた。」「皇室のメンバーには、そうした自覚が必要だと、明石さんは話す。」
開かれた皇室の重要性を、上皇陛下と美智子様にお勧めしたのは小泉氏でした。被災地へのご訪問や、家族のお写真を頻繁に公表されるようになったのも、氏の影響が大だったと、私は本で教えられています。十分な説明をしない明石氏に、私は疑問を抱きました。氏もまた、陛下を取り巻く「君側の奸」でないかとさえ思えます。
「海外の王室も、日本の皇室も、時の権力や政治、そして外交に利用され、」「翻弄(ほんろう)されながらも、国民に対して誠実さを示し、」「互いの信頼関係を築くことで、存続してきた。」
退位問題で時の人となり、マスコミに登場していましたが、ご学友と言うのであれば、余計なことを言わないのが、配慮であり、礼儀というものです。煽る朝日が悪いのか、乗せられて喋る氏が愚かなのか。氏の言葉を引用した、永井記者の記事が続きます。
「そのためには『無私であれ』、『私』よりも、」「国民の幸せを願った生き方への覚悟が、必要だ。」「だが、それを若い世代の皇族方に望むのは酷であり、」「不可能な時代になった、と明石さんは言う。」「「公」を優先させる皇室で、生きよと望んだところで、矛盾しか生じない。」
結局氏の記事は、明石氏の言葉を引用する形で、皇室批判へ繋がり、社の方針通りの皇室否定へと向かいます。
「眞子さまの結婚問題が、皇室への敬愛や、」「支持を失わせるきっかけとなったのは、確かです。」「ただ、若い世代の皇族方に、そうした皇室教育を行ってきたご両親方や、」「祖父母世代にも、責任はあると思っています。」
「皇室制度そのものに、すでにほころびは生じていた。」「眞子さまと小室さんの問題は、瓦解(がかい)への引き金を引いたにすぎない。」「皇室はもはや、異質な存在になりつつあると感じます。」「日本は、皇室を必要としない国へと成熟したのではないでしょうか。」
明石氏のいらぬ話に続く、記事の締めくくりは、記者の感想です。
「令和皇室はどこへ行くのだろうか。(AERAdot編集部・永井貴子)」
令和の皇室はどこへも行きません。これまで通り国民とともに、あり続けます。私の感想は、「愚かな学友たちと、反日朝日は、これからどこへ行くのだろう。」「いつまで存続できるのだろう。」です。
長くなりましたが、「天の配剤」を今回で終わります。