ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

千葉知事選挙後の自民党

2021-04-07 18:42:25 | 徒然の記

 去る3月24日の千葉日報に、県知事選挙の記事が 第 1 面に2件掲載されました。一件は1 面の左に、写真入り6段組みの大きな記事で、もう一件は渡辺県連会長の辞任ニュースです。

 保守王国千葉といわれる選挙で、自民党が支持する関氏は、公明党や他の反日野党が支持する熊谷氏に大差で敗れました。両氏の得票数は下記の通りで、関氏は熊谷氏に4倍もの差をつけられ、大敗でした。

   1,409,496票  熊谷 俊人 無新
     384,723票  関  政幸 無新

 大きな方の記事の見出しを、転記します。

 「 " 支持層流出  " に衝撃」「自民の看板、発揮できず」「離された関氏」

 保守王国と言われる千葉ですから、議員たちにも大きな衝撃が走ったと書かれています。事前、事後の調査数字も掲載されているので、転記します。

  1. 千葉日報による、自民党支持層に対する電話世論調査 

    ・ 関氏支持回答・・34.4%  ・ 熊谷氏支持回答・・48.9%

     2.   共同通信社による、自民党支持層に対する出口調査

    ・ 関氏支持回答・・32.0%  ・ 熊谷氏支持回答・・63.5%

 共同通信社は、熊谷氏を持ち上げる記事を散々書いていながら、敗因の原因として、出どころ不明な情報を紹介しています。

  ・ 県内の声 1.

   「批判されるコロナウィルス対応や、官僚接待問題など、政権不祥事に足を引っ張られた。」と、党本部に対する不満も渦巻く。

  ・ 県内の声 2.

   「知事選は、独自候補だけが戦い方ではない。今後は、共闘も考えないと。と、選挙対応の抜本見直しを指摘する声さえ聞かれた。

  そして最後の締めくくりが、これです。

  ・ ある県議の声  ( 自民党は県議会で多数を占めているが )

   「新知事へ、圧倒的民意が示された。」「対立姿勢ばかりではいられない。」と、ため息混じりにつぶやいた。」

 共同通信社も千葉日報も、熊谷氏を応援し、持ち上げる記事を盛んに書き、関氏の敗因に貢献したのに、知らぬ顔です。「盗人(ぬすっと)猛々しい」を、そのまま文字にしています。

 そのすぐ下にある、もう一つの記事の見出しを転記します。

 「自民党県連 渡辺会長辞意表明」「知事選大敗」「責任とる」

 記事は、渡辺会長へのインタビューで、氏の言葉が書かれています。文章にするのが忍びないので、箇条書きにします。

 1. 私の力不足で、全ての責任は私にある。責任をとって辞任する。

 2. 慰留する意見もあったが、全体の責任を会長が取るのが一番いい、などの声が上がり了承された。

 3. 敗因の分析はこれからだが、自民党支持層をまとめきれず、無党派層にも浸透できなかった、との印象を受けている。

 大きな方の記事を書いたのは共同通信社で、小さな記事が千葉日報社です。「社会の出来事に鋭く切り込み、真実を読者に届ける。」・・こんな大口を叩いていたのは共同通信社だったか、千葉日報だったのか忘れましたが、記事にはどこにも「鋭い切り込み」がありません。「真実」の片鱗も無しです。

 「ねこ庭の独り言」を読まれている方には、自明の話ですが、知事選の敗因は三つです。

  1. 石井準一参議院議員の反党行為

  2. 森会長の選挙介入

  3. 共同通信社と千葉日報の選挙妨害記事

 渡辺会長は、任期満了で退任するスポーツ庁長官の鈴木大地氏を、知事候補として推し、県内の国会議員と県議会議員の了承を取り付けていました。鈴木氏は、千葉県出身者ですから、県民も支持するはずでした。しかし、公明党と親密な関係にある石井氏が、公明党の推す熊谷氏を最初から応援し、渡辺会長に異議を唱え続けました。

 このため、自民党千葉県連の内部が混乱した時、なんと森喜朗氏が介入してきました。これがその時の、千葉日報の見出しでした。大きな活字が踊っていました。

「鈴木大地氏  擁立困難」「自民、森喜朗氏が反対」

 この間対立候補の熊谷氏は、千葉市長を辞任し、知事選への立候補を表明し、千葉市長の後任まで指名しました。千葉県連の騒ぎをよそめに、氏は着実に選挙活動を進め、氏への期待と称賛の記事が毎日発信されました。

 千葉県民なら誰でも、知事選敗因の原因を知り、多くを語らない渡辺会長の、胸の内も理解しています。知事選の得票につながらなかったところに、千葉県民の情けない面がありますが、これが実態です。

 私が知事選のことを取り上げているのには、もう一つ理由があります。このところ、反日的言動をし、二階氏と共に媚中姿勢を露わにしている公明党が、国政においても障碍になっているからです。

 公明党は、外国人土地取得法改正について反対し、中国のチベット民族殺戮についても、非難決議の国会発信を妨げています。人権を大切にする政党と看板を掲げながら、中国によるチベット人虐殺については、無視するようです。

 中国に領海侵入されている尖閣の海を警備しているのは、海上保安庁ですが、所管する国交省の大臣は、公明党が長年占有しています。述べると長くなりますので割愛しますが、創価学会を母体とする公明党は、選挙時の動員力で自民党を助け、恩義を感じている議員が沢山います。反党行為をした石井議員も、その一人です。

 千葉知事選の問題は、渡辺会長の責任を超えた、自民党本部の話です。菅総理は、このまま渡辺氏を見殺しにするのでしょうか。森氏の選挙介入や石井氏の反党行為に、目を瞑るのでしょうか。

 こうした事実を報道しないようでは、千葉日報は県民に読まれるはずがありません。いつまでもマイナーな新聞のままでしょう。共同通信社に逆らえない、小さな地方紙だとしても、努力もしないまま、屈服してしまうのでしょうか。

 「しっかりしろ、千葉日報。」

 大きな象が共同通信社だとすれば、小さな蟻が千葉日報社ですから、困難な注文であるとは自覚しています。しかし千葉県民が千葉日報社の努力を知れば、マイナーな新聞で終わりません。保守王国の千葉が、媚中公明党のなされるままで終わってはいけません。だから、少し言い方を変えます。

 「しっかりしてくれ、千葉日報。」「がんばれ、千葉日報  !  」

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千葉日報の読者

2021-04-07 12:57:03 | 徒然の記

 きのう、新聞配達の店から電話がかかってきました。家内が受けたのですが、間違って配達したので、すぐに届けますという話でした。

 世間の年寄りと違い、私たち夫婦は朝寝坊ですから、新聞も早くから読みません。電話を受けた時刻はやっと起き出した時で、肝心の新聞はまだ郵便受けの中でした。取り出して確認しますと、東京新聞でした。

 千葉県に住んでいながら東京新聞かと、悪態をつきながら家へ持って入りました。東京新聞は、反日朝日新聞の小判鮫のように、日本の過去を攻撃する反日新聞ですから、手に取る気もしません。

 「この近所で千葉日報をとってるのは、うちが一軒だけらしいよ。」

 驚いたように家内が言いました。新聞屋の説明では、だからすぐに誤配した家の名前がわかったのだと言います。周りは200軒程の住宅地ですが、千葉日報の読者は私の家だけだったと、初めて知りました。千葉日報新聞が、いかにマイナーな新聞であるのかを実感しました。

 新聞配達店のメイン紙は読売なので、最初の頃は集金のたびに読売新聞への切り替えを勧められました。他に産経なども扱っているようですが、他紙を頑固に拒絶するので、新聞店も今では何も言わなくなりました。

 「こんな新聞は、読まないよ。間違えたら困る。」

 受け取りに来た配達員に、苦情を言い、ついでに質問しました。

 「貴方の店は、東京新聞も扱っていたのかね。」

 「数は少ないけど、配達しています。それなのに間違えてすみません。」

 どうやら東京新聞も、この付近ではマイナーな新聞だと分かり、その点は喜ばしい発見でした。肝心の千葉日報がマイナーでは、残念な発見でもあります。

 毎月小学校の有価物ゴミ収集の日、家々の玄関に古新聞の袋が出されます。時間になると収集車が回り、回収していきます。ダンボールは離れた場所にある集積所まで、束ねて自転車で運びます。

 以前は私の家もそうでしたが、朝日新聞の読者が沢山いました。新聞社ごとに、古新聞入れの袋が違いますから、見れば分かります。面白いもので、あの「慰安婦問題」の大嘘報道がバレて以来、朝日新聞の袋を玄関に出す家が減りました。今では読売新聞の袋ばかりが目立ちますので、世間の風潮の変化がこんなところにも見られます。

 私の家の玄関の古新聞入れは、読売新聞の袋ですから、誰も千葉日報だと知りません。知っているのは新聞店だけで、この付近では東京新聞同様、マイナーな地方紙だった訳です。地元の千葉で、東京新聞ごときに負けてどうするのでしょう。

 「千葉日報、もっと頑張れ。」

 それが言いたくて、ブログを書きました。私もいい加減、マイナーな人間のようです。

コメント (2)
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