「武漢コロナ」関連の報道、菅総理とバイデン氏の日米首脳会談、反発する周氏のビデオ演説など、大きな記事に混ぜ、4月22日、共同通信社が目立たない記事を配信しました。
「女性天皇容認論が多数」「皇位継承策の専門家聴取」・・・これが見出しです。
危険な有識者会議については、先日ブログで紹介したばかりですが、4月9日の見出しと比較してみてください。
「有識者会議」「女性天皇 賛否分かれる」「女系拡大は反対慎重多数」「女系拡大、根強い異論」「女性天皇は容認論も」
私のように有識者会議に注意を払っている者には、共同通信社の記事が、「両論併記か捏造か ? 」という疑問になりますが、多忙な日々を送る人々にとっては、「捏造」記事になります。あるいは、「印象操作」、「情報操作」記事となります。
読者の記憶に残るのは、先に出された情報より、後からの情報です。後日の記事には、前の記事を否定する作用があります。「後出しジャンケン」と前回述べました通り、共同通信社は「女性天皇容認論者」を、後出し記事にしています。というより、有識者会議がそのように、ヒヤリング日程を決めています。
有識者会議のメンバーの名前と経歴については、後ほど調べるとして、まずは今回の専門家4人の名前を紹介します。( 前回は5人でしたが、今回は4人です。 )
1. 今谷明氏 国際日本文化研究センター名誉教授 ( 日本中世史 )
2. 処功氏( ところ いさお ) 京都産業大・名誉教授 ( 日本法制文化史 )
3. 古川隆久氏 日大教授 ( 日本近代史 )
4. 本郷恵子氏 東大資料編纂所所長 ( 日本中世史、 )
21日午後、首相官邸で開かれている様子が、写真で掲載されています。有識者4氏の意見を、分かりやすく列記します。
1. 今谷明氏
・女性宮家は、早く創設しなければならない。
・継承資格を、男系や女系や、男系女子に広げるかどうか、結論を出すのは時期尚早。
2. 処功氏
・男系男子を優先しつつ、一代限りで男系女子まで認めるのは、可能であり、必要だ。
3. 古川隆久氏
・母方に血筋がある、女系天皇に賛成。
・女性天皇は、安定的な継承策の、「抜本的な解決とならない」が、女系天皇容認とセットなら、賛同できる。
4. 本郷恵子氏
・女系、女性天皇、いずれにも賛同。
・近年の女性の社会進出などを考えれば、継承資格を男子のみに限るのは、違和感を禁じ得ない。
今回の専門家4人ついては、3番目の古川氏を除いては、初めて知る学者ばかりです。古川氏は、令和元年8月にNHKが国内だけでなく、海外へも発信した「昭和天皇『拝謁記』」の番組に協力した人物です。
NHKの説明によりますと、初代宮内庁長官だった田島道治氏が、昭和天皇に拝謁した折のメモをもとにして作った番組です。田島氏は陛下に無断で多くのメモを書き、廃棄もせず遺族に渡しました。手帳とノート合わせて18冊ですが、このうち6冊は、小型の手帳や日記帳でした。
国家機密に等しい昭和天皇のお言葉を、NHKは、10人を超える学者とともに、9ヶ月をかけて整理し、番組を作ったと述べており、この時10人の学者のリーダーとなっていたのが、古川氏でした。番組は、国家公務員法違反の違法報道であり、昭和天皇への背信番組です。私は、これを「報道の自由」と言うNHKの屁理屈を認めず、違法報道であり、犯罪番組だと、今でも思っています。
4人の専門家の中で知っていると言いましても、知っている理由は、NHKの犯罪に加担した学者としての記憶です。こういう人物が、専門家などと重宝され、いまだに「有識者会議」に呼ばれているのですから、情けない話です。類は友を呼ぶの諺通り、意見を述べている他の3名の人物も、古川氏に似た、亡国の学者ばかりです。
女性宮家や女系天皇を認めるという意見は、邪悪な野心を持つ人間に対し、皇室へ入り込む道をつけてやることにつながります。だからこそ、ご先祖たちは、こうした輩から皇室をお守りするため、「直系男子相続」という仕組みを作り、守られてきました。
小室圭親子という実例があるのに、何も考慮せず意見を述べる学者たちは、反日左翼であるだけでなく、日本の崩壊を望む敵対国に協力する、「獅子身中の虫」であり、「駆除すべき害虫」です。
「一代限りの女性天皇」ならば、認めるという意見が多く出ていますが、いわば俗世の欲に絡む、学者たちの意見です。いいにくい話ですが、愛子天皇を望まれているのが美智子様であるというのは、ネットの世界で周知の事実です。一般庶民であるとすれば、ご長男の第一子に家督を継がせたいという、母親の気持ちは理解いたします。
しかし皇室では、「私」よりも「公」が優先するということは、小室親子の件でも実証されました。美智子さまが、今でもそうであるのか知りませんが、ご自身が否定されない限り、今回出席の俗物学者たちは、美智子様を忖度し、おもねりつづけます。ご覧になれば分かります通り、彼らは全員「愛子天皇容認」論者です。皇室会議のメンバーを選定し、専門家を指名するのは、官邸と宮内庁だと思いますが、もっとシッカリしてもらいたいではありませんか。
安倍総理は、移民法やアイヌ新報、カジノ法案など、とんでもない法律を成立させましたが、それでも「憲法改正」と「皇室護持」の旗だけは立てていました。安倍政権を継承するとは言いながら、菅総理は旗を鮮明にしません。
4月22日、共同通信社が千葉日報へ配信した記事について、紹介と批評は終わりました。次回は菅総理に関する不安を、若干述べたいと思います。