ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

学びの「ねこ庭」からの提案 - 3 ( 東京裁判の舞台裏 )

2024-01-31 21:09:49 | 徒然の記

〈  2. 学びの庭である「ねこ庭」では、先の大戦をどのように考えているのか。 〉

 先の大戦には、ご存知の通り色々な呼び方があります。第二次世界大戦、太平洋戦争、大東亜戦争などですが、ネットで調べると次のように説明しています。

  ・太平洋戦争は、昭和16 ( 1941 ) 年から昭和20 ( 1945 ) 年まで行われた戦争で、第二次世界大戦の一局面である。大東亜戦争とも呼ばれる。

  ・日本、ドイツ、イタリアの枢軸国 ( ファシズム国 ) と、アメリカ、イギリス、中国などの連合国の間で行われた戦争である。

  ・日中戦争 ( 支那事変 ) が続いているので、その継続戦争という面もある。

  ・昭和20 ( 1945 ) 年8月15日日本は連合国に降伏し、9月2日降伏文書に署名して戦争が終結した。

  ・これ以降もソ連軍による日本侵攻など、戦争状態は一部で継続した。

  ・その後連合国軍最高司令官総司令部 ( GHQ ) により占領され、戦後民主主義へ移行、連合国による日本占領は7年に渡り続いた。

 これが一般的に知られている説明ですが、反日左翼系の解説では違った書き方がしてあります。これを読むと、軍事独裁国家の日本がアジア諸国を侵略したことになります。

  ・昭和16 ( 1941 ) 年12月8日真珠湾攻撃、日本のアメリカ、イギリスへの宣戦布告で始まり、1945年9月2日の日本の降伏文書調印によって終わった戦争。

  ・日本の指導者層は大東亜戦争と呼称した。

  ・昭和6 ( 1931 ) 年の満州事変に始まる日中15年戦争の発展であり、日中戦争を重要な一部として含む。

  ・世界的には第二次世界大戦の一部であり、その重要な構成要素であった。

  ・第二次世界大戦は、ファシズム諸国を中心とする枢軸陣営と反ファシズム連合国との間で戦われたが、日本は日独伊三国同盟によってドイツ、イタリアと結び付いていたので、枢軸陣営に属した。

  ・三国同盟は一面では植民地分割協定であり、その面からいえば、戦争は世界再分割のための帝国主義戦争であった。

  ・日本の軍事行動は、中国を中心に東アジアから東南アジア、太平洋地域一帯に対して行われた。

  ・日本の占領地域の民衆が、抗日のための民族的な統一戦線を結成し、武装抵抗を行ったのもこの戦争の大きな特徴である。

  ・そのため太平洋戦争は、アジア諸民族の側からは帝国主義の植民地体制を打破する重要な契機となった。戦争末期にはソ連も参戦し、その結果、戦後の東北アジアでソ連の影響力が強化されるに至った。

 説明をそのまま読みますと、アジア諸国の人々が日本の植民地侵略に武装抵抗したという意味になります。ところが戦争末期に参戦したソ連は、戦わずして二つの国の領土を侵略しました。

  1.  日本の領土だった北方四島

   ・択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の4つの島で、未だに返しません。   

  2. 朝鮮半島の北半分に傀儡政権を立てた

   ・ソ連軍ハバロフスク極東司令部の管轄下に八八特別狙撃旅団があった。

   ・別名、ハバロフスクパルチザン部隊と呼ばれていた。

   ・部隊にいた金日成大尉を、将軍として送り込んで傀儡政府を作り、現在に至る。

 わざわざ2つの侵略行為に言及するのは、反日左翼系の説明の矛盾を、息子たちと「ねこ庭」を訪れる方々に知ってもらいたいからです。第二次世界大戦は植民地分割を狙う「ファシズム国」と、「反ファシズム国」が戦う正義の戦争のような説明をしながら、「反ファッシズム国」のソ連が、どさくさ紛れに戦争もせず、日本と朝鮮の領土を奪った矛盾点を紹介しました。

 そのソ連が、東京裁判 ( 極東軍事裁判 ) の裁判官としてイワン・M・ザリヤノフ少将を派遣し、日本の侵略を裁いたというのですから、戦勝国がどれほど非常識な裁判をしていたかがうかがえます。裁判官、検察官、弁護人の人選にはマッカーサー元帥の承認が不可欠で、裁判の進め方や証拠資料の承認にまで関与していたと聞きますから、元帥の権力は絶大でした。

 「日本は間違った戦争をした。」「日本軍は残虐な侵略行為をした。」「日本が一番悪い国だ。」

 元帥が意向を匂わせるだけで、全ての人間が従い、反対できる者はいませんでした。事実が明らかになった現在でも、反日左翼勢力は東京裁判を正しいと主張し、自分の国のご先祖と歴史を誹謗中傷しています。保守政党と言われている自由民主党の議員までが、自虐史観の間違いを口にチャックしていますから、やむ無く「ねこ庭」で取り上げています。

 日本を大切に思うマスコミなら、「パーティー券問題」や「派閥解消問題」もさることながら、日本の歴史を取り戻す意思もなく、命を捧げた御先祖への感謝も忘れた政治家を責める方が優先するのではないのでしょうか。

 「裏金問題で党への信頼を失ったことを重く受け止め、派閥を解消したい。」

 「政権浮揚のためには、裏金問題の解決が優先する。」

 岸田首相の言葉ですが、大事なのは政権の維持ではありません。岸田政権を潰してでも優先すべきは、「憲法改正」と「皇位継承問題」の解決です。長期政権だった安倍氏が、やっと取り組もうとした矢先に命を奪われたのを見て、岸田首相は危険を感じたのでしょうか。

 横道での話が詳しくなり、メインテーマの説明が遅れています。次回は「ねこ庭」の考えを紹介させていただきます。

 〈  2. 学びの庭である「ねこ庭」では、先の大戦をどのように考えているのか。 〉

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学びの「ねこ庭」からの提案 - 2 ( アメリカをどう考えるか )

2024-01-31 00:00:27 | 徒然の記

 ブログのテーマは「アメリカからの独立」で、何を根拠に主張するのかを説明することがサブテーマです。

 しかしこのテーマを述べる前に、2つのことを明確にしておく必要があります。

   1.  学びの庭である「ねこ庭」では、アメリカという国をどのように考えているのか。

      2. 学びの庭である「ねこ庭」では、先の大戦をどのように考えているのか。

 

 〈  1.  学びの庭である「ねこ庭」では、アメリカという国をどのように考えているのか。 〉

  GHQ ( 連合国軍最高司令官総司令部 ) という名前がついていても、日本を実際に軍事占領したのはアメリカ軍であり、アメリカでした。統治期間だけを言えば6年7ヶ月ですが、現在も統治状態だと自覚すれば79年間になります。

 隣国の韓国・北朝鮮は、明治43年の日韓併合から、日本が敗戦となるまでの35年間を「日帝支配の35年間」と言い、憎悪の対象にしています。しかし「ねこ庭」では、日本を長く支配していると言って、アメリカを憎悪していません。

 功罪半ばする占領統治であったとも考え、否定一方ではありません。功罪の事実を知っていながら政治家や学者たちは、国民の多くが「米国統治」を無自覚のまま看過している現状に危機意識を抱いていません。「愛国心」と「自国の防衛心」を失った国は、内部から崩壊します。日本がその過程にあることを、学びの庭の「ねこ庭」で知りましたので、せめて愛する息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々と共に検討を深めたいと、考えています。

 今も続く「米国の統治」は米国の政策ですが、責任はむしろ敗戦後の日本にあると考えざるを得ません。GHQが強力な「トロイの木馬」を残したからと言って、79年経ってもそのままというのはおかしな話です。

 「世界に遅れるな。」「このままではダメだ。」「バスに乗り遅れるな。」と、反日マスコミが報道し、世界の国々との比較で日本を貶します。いわば79年間、国民は「トロイの木馬」の反日マスコミ ( NHK、朝日新聞社、共同通信社等 ) の情報操作に乗せられてきました。しかしそろそろ、こういう反日勢力と手を切らなければ、私たちの国が消えてしまいます。

 「世界に遅れるな。」「このままではダメだ。」「バスに乗り遅れるな。」と言うのなら、それは男女平等とか、LGBTとか、平和憲法を守れなどというスローガンの話ではありません。警鐘を鳴らすべきは、世界の常識や標準との比較です。

  ・世界の国々の国民は、自分の国を誇りにし愛国心を持っている。

  ・世界の国々の国民は、自分の国を守るには軍が不可欠と考えている。

 この二つは国が存続するための基本精神なのに、敗戦後の日本から消えそうになっています。マスコミに愛国心がカケラでもあるのなら、戦後79年間世界の常識と標準から外れた日本に警鐘を鳴らすのが普通です。それをせず、日本を崩壊に導く報道に埋没していたマスコミに、国民から決別宣言をすべきでしょう。反日マスコミを野放しにしてきた日本の指導者たちには、もっと強い怒りをぶつけるべきです。

 愛国心と自国の防衛軍を持つことには、右も左もなく、与党も野党もありません。世界の常識を国民に伝えない政治家を、日本のリーダーと考えて良いのでしょうか。日本の現在は間違っている、日本は世界の標準から外れおかしな国になりつつあると、真摯に語った政治家が何人いたでしょうか。

 アメリカには昔も今も日本に対して、二つの勢力がいます。

  1.  日本を危険視し、警戒し、蔑視する勢力

  2.  日本を活用し、日本と共存しようとする勢力

 敗戦後の日本を統治した時は 1.の勢力が優勢でしたから、「トロイの木馬」を残しましたが、今後は 2. の勢力と協力し、ウィン・ウィンの外交政策に切り替えれば良いのです。簡単な政策変更ではありませんが、「憲法改正」をすれば、そんな外交のできる国になれます。

 戦争をするために軍がある。軍がなければ、戦争にならない。軍は戦争を招き入れる。

 共産党を筆頭に反日左翼系の勢力は、政治家も学者も教育家もマスコミも、戦後79年間世界の非常識を国民に語り続けましたが、学びの「ねこ庭」から見た軍は別の姿をしていました。

 戦争を抑止するために軍がある。士気の高い強い軍があれば、戦争を仕掛けてくる国はない。愛国心の高い軍は、戦争を防止する。

 確かに軍事力は、諸刃の刃の面があります。それでも世界の常識という観点から見た場合、片方だけを絶対として主張する現在の日本は間違っているのではないでしょうか。

 戦勝国が負けた国に対し、過酷な政策を取るのは、これもまた世界の常識です。腹立たしいことですが、復讐劇だった「東京裁判」、日本人を萎縮させた亡国の「日本国憲法」、皇室の崩壊を狙った「皇室典範」の改訂などを、しつこく恨む気はありません。日本の指導者たちに、愛国心と武士 ( もののふ ) の魂があれば、むざむざと79年間も「トロイの木馬」を放置しているはずがありません。

 長い説明になりましたが、以上が〈 1.  学びの庭である「ねこ庭」では、アメリカという国をどのように考えているのか。〉についての結論です。

 79年も経ってアメリカに文句を言うより、日本の指導者たちと私たち国民の不甲斐なさを恥じるべきではないのか。韓国や北朝鮮のように、日本統治の35年間を恨みだけで語る国になってはなりません。負けた自分にも原因があったことを検討せず、外にばかり責任を求めるのでは「千年経っても恨みが消えない」国になるだけです。

 日本人の多くは苦々しく思うべきアメリカの統治について、恨んだり批判したりせず、逆に感謝し喜んでいるのですから、韓国もおかしな国ですが、負けず日本もおかしな国です。両国とも、国のリーダーが腑抜けになると、国民も腑抜けになると言う良い見本です。

 次回は〈 2. 学びの庭である「ねこ庭」では、先の大戦をどのように考えているのか。〉について、述べます。

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