〈 令和4年12月5日、高橋洋一氏の「統一教会問題」に関する意見 〉
・だからこそ霊感商法の法律改正を、安倍さんは閣議でやった。閣議は内閣の方針だから、安倍さんが統一教会の霊感商法を嫌っていたのは間違いない。
安倍氏が教団を嫌っていた証明になる事実を説明していますが、正確に言うと「霊感商法」でなく、「消費者契約法」だったそうで、令和元年に改正されています。同法は、消費者が事業者側から不当な勧誘を受け、その結果交わされた契約については、取消しや無効にできることを規定した法律です。
この改正で、初めて「霊感商法」が言葉として追加されていますので、氏の説明は間違いでありません。追加・明記されたのが、以下の項目でした。
1. クーリング・オフ
2. クーリング・オフ期間を過ぎた場合の契約の取り消し
3. 霊感商法で困った時の相談先の明記
(1) 消費者ホットライン (2 ) 警察 (3 ) 弁護士
安倍氏が教団とずぶずぶなら、このような法改正をするはずがないので、三段論法の第一段階で論理が崩れます。氏の意見は、反日左翼マスコミが大騒ぎしている「統一教会問題」を覆すものと思いましたが、誰も注目しませんでした。それだけでなくいつの間にか三段論法のロジックが、次のように変化した気がします。
1 段・・・安倍元首相は、統一教会とズブズブだった
2 段・・・社会に害をなす統一教会は、けしからん
3 段・・・その教会との関係で責任を取らない安部派の議員は、けしからん。岸田内閣もけしからん、自民党もけしからん
国会で反日左翼野党が勢いづき、岸田政権が追い詰められている状況を見て、氏は渡辺恒雄氏が始めた首相への支援が、ブーメラン現象を起こしたと結論づけました。
しかしわざわざ一段目のロジックを崩さなくても、2段、 3段目の事実は存在しています。いかがわしい教団はけしからん団体であり、関係のある議員もけしからんのですから、自由民主党はこの際党内の掃除をすべきと思います。
外国の反日勢力が「安倍氏一族と派閥の追放」に参加していることを知ったので、「ねこ庭」では高橋氏のロジックを次のように変えてみました。
1 段・・・安倍元首相は、けしからん統一教会と関係があった
2 段・・・社会に害をなす統一教会が「憲法改正」を言うのは、けしからん
3 段・・・統一教会に合わせて「憲法改正」を言う安部派の議員も、けしからん。岸田内閣もけしからん、自民党もけしからん
けしからん教会と安倍派の議員が深い関係という話が世間に広がれば、国民の多くが「安倍派がする憲法改正も、けしからん」と、思い込むようになります。
「憲法改正」に焦点を当てると、国内の「反日勢力」キャンペーンへの「アメリカのグローバル勢力」の参加理由が、見えてきます。(「米国金融資本の持株会社」、「世界最大級のアメリカ系金融機関」は、「アメリカのグローバル勢力」のことです。)
「アメリカのグローバル勢力」とは民主党政権のことで、大東亜戦争以来対日政策が不変です。「祭りの薬売り」の伊藤貫君の意見を思い出してください。
〈 アメリカの対日政策 〉 ・・・ ( 民主党政権の対日政策 )
1. どんなことがあっても、日本には再軍備をさせない
2. 中国、韓国、北朝鮮が核を持っても、日本にだけは核を持たせない
3. 日本を永遠に保護国、植民地にしておく
高橋氏と、「ねこ庭」推理の違いがここにあります。読売新聞のナベツネ氏の支援や開成閥の話より、「アメリカのグローバル勢力」の狙いが「憲法改正」阻止にあると考え、情報戦争を仕掛けている点を重視しているのが「ねこ庭」の推理です。
「ねこ庭」が警鐘を鳴らすのは、反日左翼野党とマスコミがする教団の攻撃キャンペーンより、「憲法改正」に反対する情報操作です。安倍氏を教団とズブズブだったとして叩き、貶めることにより、「憲法改正」と「皇室護持」の旗を下ろさせそうとする動きを問題視しています。
読売グループのトップである渡辺恒雄氏は元共産党員ですが、読売新聞は全体として見た場合、朝日新聞や毎日新聞のように、社をあげて反日報道をしていません。
昭和61年角川書店が出版した『戦犯』は、読売新聞社会部の記者3人が書いたもので、アジア各地の裁判所で処刑された軍人の記録です。東京裁判以上に杜撰な復讐裁判で裁かれた軍人について、事実に基づいて書いた本でした。渡辺氏が高橋氏の言う反日独裁社長なら、『戦犯』は出版されていません。氏は個人で過激な発言をしていても、社内では様々な意見を容認し、同社は両論併記の新聞社でないのかと考えています。
統一教会問題に関し、岸信介氏の時代からずぶずぶの関係があったと、捏造に近い悪意の報道をしているのは、調べた限りでは朝日新聞、毎日新聞とTBSニュースの3社です。共同通信社と読売新聞、読売テレビは、統一教会問題を切れ目なく報道していますが、「3代続く深い関係」という悪意の部分がありませんでした。
ここでもう一度2年前の「ねこ庭」のブログへ飛び、文章を転記します。
・朝日新聞と毎日新聞、TBSは説明するまでもなく反日左翼で、いつものことです。しかしTBSニュースがここまで大胆に、執拗に、捏造を発信している姿勢に異常さを感じました。
・ここからが、疑問の始まりです。株式会社TBS ( 略称TBS ) について調べますと、TBSホールディングスの連結子会社であると書かれています。そこで、親会社TBSホールディングスの株主について調べました。( 2022年3月現在 )
2年前の「ねこ庭」も、TBSホールディングス社の株主名を調べています。しかしこの時はまだ「アメリカのグローバル勢力」への認識が浅かったため、次のように締めくくっていました。
・株主名を調べると、会社の立ち位置がおおよそ掴めるのですが、親会社TBSホールディングスの大株主には馴染みのない社名が並んでいます。
・これでは息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々は、何も掴めないと思います。マスコミ界と金融界の複雑さにうんざりされるのではないかと、心配です。
「アメリカのグローバル勢力」の関与を認識した今となっては、「ねこ庭」の結論が当然変わります。次回は新しい結論を述べ、シリーズを終わりたいと思います。