本日は予定を変更し、竹田氏のプロフィールから得た印象の変化を説明しようと思います。動画で時々見ていた竹田氏の印象というより、氏を通して見る旧皇族像への認識、というべきなのかもしれません。
全てはウィキペディアが教えてくれた氏のプロフィールで、新しい事実を知ったことに端を発しています。
「ねこ庭」の勝手な思い込みと言われれば、あるいはそうかもしれませんが、皇族の方々はご自分の考えを述べられる時、私たち庶民のように率直に話されないのだという理解をしています。
自分の一言が世間に大きな影響を及ぼすことを知っておられるため、何事も控えめに、婉曲に、波風が立たないようにというご配慮が先に立つのだと考えています。
本日で11回目になるシリーズの目的が、秋篠宮様の「ご発言」の真意を検討するため回を重ねているように、皇室の方々のご意見は時にもどかしいほどの節度があります。
昭和天皇は記者会見で喜怒哀楽を表に出されず、ほとんど私事を語られず、公 ( おおやけ ) を優先されていました。「温故知新」の読書の知識もありますが、昭和天皇については、自分が拝見してきたテレビ映像の記憶が主となっております。
皇室の方々の節度との対極にあるのが、竹田氏の姿です。氏は自分の動画で笑顔を見せ、意見と共に喜怒哀楽を視聴者へ伝えています。つまり、旧皇族らしからぬ姿の竹田氏です。
「女性宮家」反対の意見に賛成しながら、氏の動画を時々しか見ない理由の一つがここにあったような気が致します。
・氏は喋りすぎているのではないだろうか。
動画の内容の多くは、皇室を批判する人々への反論と反証が主だった気がしています。歴史と過去を否定する左系の人々への批判に賛成しながら、氏の動画をほとんど見なかったのも同じ理由だった気がします。
・氏の意見は、軽すぎるのではなかろうか。
「男系相続の皇統を守る」ためには、「11宮家の皇籍復帰」をし、男系男子の安定を図ることであるとの意見にも、賛成しています。
・喋りすぎても、軽くても、言論の自由な日本だから、氏のような旧皇族の方がおられても良いのではなかろうか。
・率直に、自由奔放に意見を述べられる方がいるから、お姿の見えない旧皇族の方々が窺えるのではなかろうか。
プロフィールを知るまではそのように考えていましたが、考えが変わりました。
・「11宮家の皇籍復帰」で、氏のような旧皇族の方が天皇になられる可能性が出てくるのだとしたら、日本は騒擾の国になってしまうのではないだろうか。
「憲法改正」と「皇室護持」の二つを、「戦後レジームからの脱却 ( 米国の属国からの脱却 ) 」の最重要項目として「ねこ庭」は考えています。
「戦後日本史の大河」を眺め、アメリカの「三段階の関与 ( 日本弱体化計画 )」に気づくのが保守人であるとも考えています。
以前にも言いましたが「ねこ庭」は、韓国・北朝鮮や中国共産党政府のように、「恨みと憎しみ」からでなく、客観的事実を検討し意見を述べています。
現実問題として考えれば、アメリカは最重要の同盟国であり、経済的にも深い関係にあります。感情的になり、アメリカとの断交を叫んだり、報復を主張したりしているのではありません。
「アメリカの関与」は、アメリカの国益から導き出された同国政府の方針ですから、アメリカにとっては「正義」の実行です。
「ねこ庭」が述べているのは、そろそろ「戦後レジームから脱却」し、日本の国益に立ち意見を言う国になってはどうなのかと言う提案です。国会で野党がするようにアメリカの方針に感情的な批判をせず、正論を述べながら独立を取り戻す方策を進めてはどうかと言っています。
幸いなことに、「日本弱体化計画」を「対日方針」とする勢力は、民主党政権の中にいて、共和党には少数です。「アメリカファースト」を掲げているトランプ政権では、さらに少数になるはずです。
理由は簡単です。「日本弱体化計画」を進めているのが、グローバル勢力だからです。トランプ大統領の敵は民主党内のグローバル勢力で、氏は「アメリカファースト」の旗を掲げて彼らと戦い、アメリカ国民とアメリカの豊かさを取り戻そうとしています。
「戦後レジームからの脱却」の旗を掲げた安倍元首相とトランプ氏は、グローバル勢力との戦いで意見が一致したのではないかと「ねこ庭」は推測しています。
グローバル勢力に支配されたバイデン政権によって暗殺された安倍氏を、トランプ氏が今も忘れていないと言う強いメッセージが次の二つではないでしょうか。
・外務省が打診してきても、反安倍の石破首相には就任前に会わない。
・安倍昭恵氏はトランプ氏が自ら招待し、夫人と共に私邸で食事をする。
話が竹田氏を離れてしまったと思われるかもしれませんが、そうではありません。
「女性宮家」反対論を述べる氏は、自らを日本を正しい姿にするために活動をしている保守と言い、動画の視聴者もそれを信じています。しかし氏は、日本を正しい姿にするための「戦後レジームからの脱却」と、アメリカの「三段階の関与 ( 日本弱体化計画 )」について、何も語りません。
・もしかすると氏は、旧皇族の方々の中で異端児なのではないだろうか。
そうでないとしたら、ここまで自由奔放に活躍している氏に賛同し、活動を始める旧皇族の方が出て来ても不思議ではないはずです。どなたの顔も見えないところからして、「ねこ庭」はそのように考えます。
スペースがなくなりましたので、「一水会」を含め氏に関する検討作業は次回に続きます。申し訳ありません。