ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

壊れていく自由民主党 - 10 ( 佐藤賢徳氏の検討 ) 

2025-02-22 23:37:17 | 徒然の記

 〈 佐藤賢徳氏の検討 〉

 ビジネス雑誌として「ねこ庭」が知っているのは、『東洋経済』『財界』『プレジデント』『選択』などですが、よく似た名前で『経済界』があります。

 『財界』は三鬼陽之助氏、『経済界』は佐藤正忠 ( せいちゅう ) 氏が創設していますから、当然別の会社です。『経済界』についてウィキペディアは、次のように説明しています。

  ・雑誌『経済界』は、昭和39年4月に佐藤正忠が創設。

  ・『週刊東洋経済』などのビジネス雑誌と一線を画し、経営者のインタビュー中心の記事構成を取る。

  ・リコー社長・市村清の私設秘書をしていた佐藤正忠が昭和39年に、前身のフェイス出版を設立。

  ・月2回発行の雑誌『経済界』の他、経営者の心構えなどを説く各種ビジネス書を出版

  ・平成13年佐藤は社長を退任し社主となり、後任の社長は長女の有美が就任。

  ・佐藤は平成17年に、内閣官房副長官・安倍晋三を「グッドウィル・グループ」会長の折口雅博に引き合わせ、コムスン社内報でのインタビューを実現させた事で知られる

 ここで言う佐藤氏は、佐藤尊徳氏が勤めていた『経済界』の社長で、故安倍氏と親交があったことが分かりました。「グッドウィル・グループ」会長の折口雅博氏と「コムスン」について、調べてみました。

 〈 「グッドウィル・グループ」会長の折口雅博氏 〉

  ・人材派遣会社大手の「グッドウィル」や介護サービスの「コムスン」などが属する企業集団「グッドウィル・グループ」の持ち株会社が、「グッドウィル・グループ株式会社」

  ・折口は平成19年12月まで、同「持ち株会社」の代表取締役会長兼CEOを務め、同年6月まで日本経済団体連合会理事

  ・昭和36年大田区生まれ、64才

  ・陸上自衛隊少年工科学校、防衛大学本科理工学卒業

  ・紺綬褒章、厚生労働大臣賞を2回、日本赤十字社社長表彰、経済界大賞、青年経営者賞受賞

 〈 株式会社コムスン 〉

  ・かつて存在した、「グッドウィル・グループ」のグループ会社

  ・福祉・介護を主な事業として展開していたが、介護報酬不正請求事件等が発覚、事業譲渡を完了し、平成21年末に解散、23年に完全消滅

 肝心の佐藤尊徳氏の詳細は不明ですが、故安倍首相の人脈の傾向が一部分かりました。

  ・保守系の経済人と若手実業家

  ・左翼系大手マスコミでなく、保守系大手出版社の経営者たち

 故安倍氏はこう言う人々から業界情報を得るだけでなく、彼らの出版物に挨拶文を寄せたり、彼らと会食したりしていたことが分かりました。政治献金を得ていたかもしれず、ウインウインの関係だったのかもしれません。

 大手マスコミは、故安倍首相と「統一教会」の関係を騒ぎ立てましたが、機関紙に挨拶文を送ったり、会合に出席したりと言うのは、安倍氏の交友関係の中の一部だったことが見えてきました。

 見城氏や井川氏との会食が特別でなく、「ねこ庭」の知らないもっと様々な交友関係と人脈が故安倍氏を支えていたから、自由民主党内で影響力があったのかもしれません。

 保守の中に、自由民主党を堕落させた張本人として故安倍氏を嫌悪している人がいるのは、こうした事実の負の面を知っている人たちなのかもしれません。

 しかし「ねこ庭」は、反対勢力と妥協しながらも、終生「憲法改正」と「皇室護持」の旗を下ろさなかった安倍氏への評価を変えません。ブログを休んだ3日間で見つけた「ネット界の人々」について、検討・紹介する作業の中でこれまでの推測へ確信を深めました

 故安倍氏は「憲法改正」と「皇室護持」と「自前エネルギーの開発」政策を進め、このために他国の反日勢力に暗殺されたという推測です。

 山上徹也という男が手製銃で殺害した単独犯行でなく、警察も司法も政府も尻込みするほどの勢力が関与している事件でないかという事実が、次第に国民の目に見えつつあります。

 2年前の令和5年、岸田前首相に爆発物を投げた木村隆二被告に対し、2月10日和歌山地裁で検察が、「悪質なテロ行為」として懲役15年を求刑しています。

 しかし3年前に安倍氏を殺害した犯人の山上は逮捕され、銃や弾丸の証拠物も確保されているのに、いまだに裁判が始まっていません。どんな罪状で求刑するか、証拠は求刑に足るものかなど、検察と弁護側と裁判員の間で討議が長引き結論が出ないためと言われています。

 国のトップの首相が暗殺されたというのに、警察も裁判所も何をモタモタしているのでしょう。何時もなら大騒ぎするマスコミが、これほどの大ニュースに何を沈黙しているのでしょう。

 自由民主党の議員の中では青山繁晴氏、ジャーナリストで言えば山口敬之氏が、「ねこ庭」とは違った視点から事件を追求しています。

 シリーズの28回で中断したままになっている、「自由民主党への疑問 」とここで話がつながりますが、こうなると最早「自由民主党への疑問 」でなく、「日本政界への疑問」となり、「壊れていく自由民主党」となります。

 本シリーズの4回目に、「ねこ庭」は次のように言いました。

  ・「学びのねこ庭」で色々なことを知ったつもりになっていましたが、3日間の休みが教えてくれたのは意外な事実でした。

  ・15年間学んだつもりでも、この世の情報の一部にしか接していなかった。

 見城、井川、佐藤の3氏を知ることで、3氏の人脈や業界への知識が広がり、3日間の休みでは青山氏と西田氏、高市氏の動画の検討もしました。

 現在壊れつつあるのは自由民主党だけでなく、アメリカもロシアも中国も、韓国・北朝鮮、ヨーロッパ諸国、中東諸国も例外でなく、国そのものが壊れつつあります。「世界史の大河」が濁流となって流れている時、「日本史の大河」が濁流になっているからと悲観する必要はないと、これが「ねこ庭」の考えと覚悟です。

 自分だけが辛い思いをしていると思う時、人の不幸が始まります。周りの人間がみんな苦労して頑張っていると知った時、人間の連帯感が生まれます。愛する者のため親や妻子のためにと、不屈の闘志が悲観論を吹き飛ばします。

 3日間の休みが教えてくれた「希望の灯」といった意味は、このことでした。

 中断している「自由民主党への疑問 」「壊れていく自由民主党」のシリーズは、いずれも手に余るテーマですが、一つずつ整理していくつもりです。「自由民主党への疑問 」をしばらく中断し、次回は「壊れていく自由民主党」の11回目に挑戦します。

 紹介するのは、久しぶりに西田昌司氏の動画になります。

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