靖国神社のことを調べているとき、偶然に見つけました。平成13年5月19日付の、韓国・東亜日報の記事です。ときの内閣は小泉純一郎総理、田中真紀子外務大臣でした。
東亜日報が、韓国内でどのくらいの影響力を持つ新聞なのか知りませんが、韓国の新聞は日本について述べるとき、皆似たようなトーンですから、これを読めば韓国の状況がなんとなく分かります。
偏見と、憎しみと、誤解と、我田引水の強弁、これが日本を語るときの彼らの姿勢です。政治家と学者が、率先して日本を批判・攻撃しますから、国民全部がそうだと誤解します。過激なことを叫ぶ国にありがちなことですが、国民の中には、そうでない人々が案外たくさんいます。
中国も韓国も北朝鮮も、その点で似ており、親日の人間は排斥されますので、彼らの声は私たちに伝わって来ません。分かってはいますが、東亜日報の記事は、私をこの上なく不愉快にさせました。小島教授のブログを書いている最中ですから、増幅された感情が、怒りになります。
東亜日報への怒りというより、こんな誤解を助長する意見を、日本国内で主張している小島教授への怒りです。「日本学術会議」にいる反日左翼学者も同じですが、彼らは小島氏同様に、日本を貶める意見を反日国家の中国、韓国・北朝鮮に提供しています。
前置きが長くなりましたが、記事を紹介します。
「靖国神社が、日本の国家神道を象徴する場であることは、よく知られている。」「ここには明治維新の時、天皇側で戦って死んだ戦死者や、」「日清・日ロ戦争の戦没者、太平洋戦争のA級戦犯の東条英機ら14人と、」「死亡した軍人を含め、合わせて246万人の位牌が置かれている。」
「この中に、韓国人2万1000人余りと中国・台湾人2万人余りの位牌も含まれている。」
青字で転記しましたとおり、彼らは靖国神社に位牌が並べられていると思い込んでいます。日本にいる反日左翼学者が、間違いを訂正しないので、誤解は韓国中に拡散されます。日本の保守系の学者が正そうと思っても、日本・韓国のマスコミが受けつけませんので、日・韓の国民に事実は伝わりません。
「韓国政府が、まさにこの旧日本軍に駆り出された、」「2万1000人余の位はいの返還を要請したのは、当然の措置だ。」「その遺家族と関連団体が、ここ10余年間、数回にわたり政府に促してきたことを、受け入れたという点で、却って後の祭りの感がある。」
誰が受け入れたのか、何が後の祭りなのか、意味がよく分かりませんが、どうせ韓国の新聞記事です。考えるだけ時間の無駄なので、次を転記します。
「植民地下で生まれ、戦争に駆り出され命を失われたが、」「死後にでも彼らの霊魂を慰め、『天皇のため』死んだとされている不名誉を濯いであげるのは、」「韓国政府としての当然な道理だ。」
「政府の措置は、日本の中学校教科書歪曲問題などで表面化している、」「日本社会の右傾化、そして小泉潤一郎首相の靖国神社参拝計画を狙ったものだ。」「小泉首相が参拝しようとする靖国神社に、韓国の魂の問題を提起することによって、」「日本の植民地支配と、戦争への責任を浮き彫りにし、」「引いては中国においても、中国と台湾系犠牲者の霊魂問題が、提起されるようにする思惑があるようだ。」「右傾化の動きに歯止めをかける、一種の『向かい火』であるわけだ。」
韓国政府の狙いが、靖国問題で火をつけ、中国を引き込むことにあるのだと、読み取れます。「慰安婦」「靖国」「戦争責任」というキャッチフレーズは、韓国が中国と共同で日本を攻撃するときの武器です。韓国と中国は国連人権委員会でも、手を繋ぎ、日本攻撃をしています。手助けをしているのが、日本の反日左翼学者と活動家であることは、過去のブログで何度も取り上げましたので、ここでは省略します。
「これに対する日本の反応も、したたかだ。」「靖国神社が、形式上宗教団体であるため、」「日本政府としては、介入できないという論理を、繰り広げている。」「さらに、戦死の時点では日本人だったので、その霊魂を祭るのは日本の権利だ、」「神道の教義上、一旦神になれば人間が入れたり外したりできない、とも主張する。」
果たしてこれは、新聞記事なのか。読者を扇動する三流雑誌の、ゴシップ記事なのか。言いたい放題の文章です。反論していると切りがありませんので、残りをそのまま転記します。
「しかし、日本政府の徴兵・徴用による犠牲者であるだけに、」「日本政府は、『結んだ者が解く』という姿勢で、」「問題の解決に取り組むのが、理に叶っている。」
「また侵略・支配関係が清算された以上、日本の植民地支配下で犠牲にされた霊魂も、」「独立自尊を取り戻すのが、当然ではないだろうか。」