ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

何時もと違う、新年でした ( 洪水のような、皇室動画とブログ )

2024-01-10 23:23:30 | 徒然の記

 年末の29日から1月9日まで12日間、「ねこ庭」のブログを休みました。元旦の能登半島地震、二日の羽田の航空機事故と、新年の目出たさを吹き飛ばす出来事が続いたことが原因の一つでした。

 しかしもっと大きな原因は、ネットに溢れる皇室関係の動画とブログでした。今年ほど、連続した類似の皇室情報が発信されているのを目にしたのは初めてです。異常とも言える情報量に驚き、一つ一つを丹念に観たり読んだりで12日間が過ぎました。

 ブログや動画の数え方を、一件というのか一本と言うのか、正しい表現を知りませんが、12日間で接した動画とブログは100件を超えたと思います。

 このうちの27件は、汚い言葉で皇室の方々を批判攻撃するもので、こんな動画やブログが堂々と拡散されている事実に驚かされました。「ねこ庭」で強い言葉を使うと、goo事務局の警告が即座に表示されるのに、目を背けたくなる言葉がそのまま発信されています。概要を簡単に述べますと、秋篠宮家への悪口雑言と、天皇御一家への賞賛が半数ずつでした。

 最初は真面目にメモをしていましたが、嫌悪感に耐えられず止めましたけれど、途中までの状況を紹介すると次のようになります。

  天皇御一家への賞賛 ・・・27件

  秋篠宮家の方々への酷評 ( 悪口雑言 )・・・32件

 平成5年に国民の祝福を受けてご成婚された両陛下 ( 当時は皇太子・皇太子妃  ) は、その2年後の平成7年頃から、マスコミやネットの世界で批判を浴びせられるようになられました。確か阪神淡路大震災が起こった年ですから、19年前の話になります。天皇に相応しくない皇太子は自発的に退位されてはいかがかと、そのような諫言をする保守系の学者もいました。

 愛子内親王も、両殿下のご不評の中で記者に追い回され、7年前の平成29年中学生の頃、激痩せされた一時期がありました。周りの者に笑顔を見せず、「お手振り」も満足にできないと書かれ、欠陥があるのではないかと不躾な記事もありました。

 激痩せの理由はスタイルを気にされ、拒食症になられたと言う報道でしたが、週刊誌やネットの意地悪な記事を思い出すと、彼らの執拗な「追っかけ」が原因でなかったかと、今でも考えています。 

 その反対に秋篠宮家をマスコミが持ち上げ、紀子様もお子様方も誉められて、次期天皇は秋篠宮様と言う意見がネットに出回るほどでした。

 ところが昨年末から今年にかけて、ネット界の風向きが急変したようです。酷評されていた天皇陛下と皇后陛下が激賞され、秋篠宮家の方々が悪口雑言の対象になっていました。なぜこのような事態になったのか、事情が分からないため、ひたすらネットの動画とブログに見入っていた・・・これが12日間の私でした。

 かって自分も「ねこ庭」で、退位の「お言葉」を述べられた上皇陛下と、上皇后陛下を批判しましたので、秋篠宮家の方々への悪口雑言の数々を「他山の石」として読みました。その結果自分の反省を含め、次のようなことを教えられました。

 ・皇室の方々を語るときは感情的になり無遠慮な言葉を使うと、逆効果をもたらす。

 ・失礼な酷評は多くの人に不快感を与え、酷評する本人への嫌悪感を生じさせる。

 ・非礼な動画やブログに賛成のコメントを入れる人間も、同類として嫌悪の対象になる。

 現在は人間平等の社会で、言論の自由が憲法で保障されているとしても、礼節や節度を度外視し、他人を貶める放縦まで肯定されているはずはありません。礼節と節度は、人間社会の歯車を動かす潤滑油であったと、学ばせてもらいました。

 いま一つ教えられたのは、日本を大切に思う者にとって過度な賞賛は、酷評同様の受け止め方をされるという事実でした。「誉め殺し」と言う言葉があるように、必要以上の賞賛には不自然さが伴います。「天皇御一家への賞賛27件」の半数は愛子内親王への賛辞で、「愛子さまを天皇に ! 」「女性天皇賛成、女系天皇賛成」の主張につながっていました。

 賛辞の背景にある意見がこういうものなら、皇室の崩壊を是とする思想です。「皇室護持」と「憲法改正」を喫緊の課題と考える「ねこ庭」では、受け入れられない主張です。

 「天皇御一家への賞賛27件」と「秋篠宮家の方々への酷評 ( 悪口雑言 )32件」を見た結果、興味深い発見をしました。賞賛と酷評をする人々は意見を異にする集団でなく、役割分担をしている仲間同士ではないかという疑念がそれです。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には報告せずにおれませんので、時間に余裕のある方は次回もお越しください。

コメント (2)
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