ワンセグがもたらす可能性(その4)です。
前回は、ワンセグと最もいい影響が出そうなライブコンテンツの究極、「サッカー日本代表」についてでしたが、サッカーに限らず、スポーツは全般的にライブコンテンツとしての価値が高く、これらのスポーツとワンセグとの関係の検証?などもその後やりたいとは思います。
今回は、なぜワンセグがこれだけ直感的にくる!かと思っている理由を、個人の体験実感からさらに突っ込んで展開いたします。
1979年 7月。WALKMANが初めて世に出ました(TPS-L2 定価3万3千円)
個人的話で恐縮ですが、通学時間が1時間半もあった私、ちょうどロックにずっぽりはまっている時期だったため、即 初代機をすぐに購入!いたしました。(渋谷の一風堂で)
全くジャンルのなかった、「再生専用」機。
場所を選ばず、いつでもどこでも、ステレオサウンドで音楽を楽しめる画期的なコンセプト。
そのコンセプトを思いついたのも、音楽マニアで海外出張の時間にヘッドホンでステレオ音楽を聴くのを好んだSONYの井深名誉会長(当時)
このコンセプトを気に入り、反対を押し切って、発売に持ち込んだのが盛田会長(当時)だったそうです。
まず起ったこと。
通学電車の中で使っていると、まわりがまずジロジロ見ています。
そして、興味をもって話しかけてきたりする人が出てきました。
学校でも、クラシックマニアが、「ちょっと聴かしてくれ」
音質がクラシックにも耐えられそうなのがわかり、即落ち。いっちょう上がり~、てな乗り。
そんなことが超初期ユーザーのまわりでは起っていたと思います。
そうなんです。
WALKMANは、いつでもどこでも、という商品特性から、「ウイルス」感染型の広がり方をしたのです。超初期ユーザーのあちこちに散らばった1台が何十倍もの感染を引き起こし、あっという間に世の中に普及してしまいました。
今回のワンセグ、同様に「ウイルス」感染型の広がり方をする可能性が十分にあると思います。
画質=「すごいキレイ!」
小さな画面を見る=「ぜんぜんいけそう」
画面が鮮明で文字も相当読め、ストレスなく視聴できるワンセグは、電車の中(地下鉄も対応らしい)、ファミレスとかラーメン屋、学校に休み時間、に周囲を巻き込んでいき、感染していく可能性があると思います。
なにより、それを確信する理由。
WALKMANが誕生した時と違い、このワンセグは日常化している携帯に埋め込まれているものであり、そしてその携帯の買い換えは日常的なこととして全世代で行なわれています。
WALKMANを買うには、当時で3万以上を新たに拠出しなければなりませんでした。
この違いは大きいです。
かつ、SONYというワンメーカーではなく、各キャリア、各メーカーが売れそうと判断すれば、今よりも強力な機能、商品群、そしてプロモーションを展開することでしょう。
(一億総白痴化が進行するかも?! という懸念も逆に起ったりもしますが...)
(次回は、他のスポーツとワンセグの可能性についての予定)
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