日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



今年は、モーツァルト生誕250周年(もう半年過ぎたのですね...)

モーツァルトの数多い名曲のうちから、「実は名曲」を少しずつ紹介していこうかな、の第14回です。

ここ数回、モーツァルトの定番?!、ピアノ協奏曲シリーズですが、ここでは名作が連なる、20番~27番は実に素晴すぎることもあって、そこはパスし、その前の私のお気に入り、連なっている10番台の傑作を集中的に取り上げているところです。


今回は、 K.451 ピアノ協奏曲  第16番ニ長調です。

まずはダイナミックに立ち上る第一楽章。
おもしろいことに、この16番の立ち上がりのリズムは、この曲に続く、17、18、19番で同じ! という実験?!をやっています。
弦はもちろん、管楽とピアノが絡み合い、有機的にハーモニーを紡ぐ展開は、前作より始まった管楽器の指定が「必然」であると唸らされざるえません。どの楽器の音も聴きもらすことができない、濃密、緻密な音楽。

そして、大のお勧めは、静かに美しい第二楽章。
名曲ぞろいのピアノ協奏曲の中でも、これは好きな楽章です。
第一楽章の濃密さに疲れたオツムを休ませつつ聴く、管楽器とピアノが短いフレーズを交換しながら昇っていく様子は、それこそ昇天?!ものです...

そして第三楽章は、主題フレーズを中心の軸が変化しないままカンディンツア~コーダへ。実にスムーズに曲のフィナーレを向かえます!
この16番、隠れた名曲と言っても過言でないと思います。


(次回に続く) 

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