日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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数年前にスタンフォードブリッジを見学した際、記者会見場でスタジアム・ツアー案内人が突然、モウリーニョ口調の物真似インタビューをはじめ(そっくり)、一同大爆笑!!、だった。
そういうエピソードでもいかにジョゼ・モウリーニョがカリスマ監督と言い切れるだろう。
その彼は来季インテルの監督となる。

その彼を書いた「ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学」を読了。
(先日アップの読中評(苦笑)に続き)
前半のイングランドの黄金時代の話そして彼のルーツのバルサ時代から後半はいよいよ国に帰っての展開。
ポルト監督→UEFAカップ優勝(2003年)→チャンピオンズリーグ優勝(2004年)→チェルシーへの部分はかなりあっさりとしていてちと残念。

ここでのメイントピックは、当ブログでもちょうど先日トピックにしていた(クラシコ惨敗。混迷するバルセロナを救う者は誰か? )「名選手必ずしも名監督ならず」というが、どうなんだろう?!議論だった。

<現在サッカー界の名監督と聞かれたら、ファーガソンとかベニテス(写真左)とかモウリーニョあたりを思い浮かべる。
<が、この3人に共通して言えるのは現役時代に決して名選手ではなかったらしい事だ。

やはり選手時代は光らなかったがリバプールで監督としてUEFAカップ優勝を成し遂げたいジェラール・ウリエは言う。
「ジョッキーになるためには、むかし馬として走った経験がないとダメなのかい?」

モウリーニョが選手だった父の監督就任→退団にあわせいろいろなクラブを経験、敵の分析手法や選手コントロール術そして強化のための選手獲得ノウハウを身をもって学んだことを記述した前半部分がここで生き、こうした彼の経歴で彼が名監督入りしたことがはっきりしてくる。


そして最後のトピックは「モウリーニョ語録」を生み出す彼の土壌である人格を章をまたがって分析!

味方のみならず、敵の裏方たちからも彼の人となりを賞賛する声がいくつか紹介され、彼がやはり「役」を演じていることが浮かび上がってくる。

作者の友人の精神分析医はそう語ったという。
「モウリーニョの会話のほとんどすべてが、彼の仕事の一部なんだ。
ここの会話の最終目的は意思疎通をはかるためでなく、彼のチームの勝利の機会を増やすためのものなんだ」

そういう視点でいうと、昨日の来日(初?)試合「+1フットボールマッチ」でモウリーニョがおとなしかったのも実に納得。
この手のチャリティーな試合では「勝利の機会」はみじんもないからだ!
こんなに似合わない場面もないかもしれない?!

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