日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 



到着2日め。
朝からセントラル・ステーションから電車に乗り所用で外出。
夕方なんとか市内に戻り直行したのは、チェルシーの新ゾーンに完成した、ミートパッキング・ディストリクト。

完成前に行ったときは、偶然に「ハドソン川の奇跡」に遭遇してしまい、たまげた。
もっとフツーの状態で行きたいなと思ったので、今回はライブハウス Highline に。


行ってみたら、場所が少々わかりにくい(2度目にもかかわらず)
あのミートパッキング・ディストリクトの北端の筋にあるのだが、入り口には列を整理するためのつい立てぐらいしかなかない(と思った)
このため、人が並んでいない限り、迷うこと必至。
私のようにあまりに開演ぎりぎりに行くと、同じ目にあうかもしれない。


さて、今晩のライブはBrian Wilson。
Beach boysが大昔初来日した時に、メンバー誰もが恐れた質問「なぜBrianは一緒じゃないのか?」
Brian Wilson がどう考えても Beach boys Soundsの核だったので、それを恐れたのだが結局、どのマスコミからもその質問がなく、ほっとしながらも「日本のマスコミ、ダイジョウブ?」だったらしい(笑)

というわけで、ライブが始まると、 Beach boys Soundsならぬ、Brian Wilson Soundsが鳴り響く。
メンバーは合計10名で、若いパーカッショニストから老ギタリストまでバラバラなのだけれど、聴いててわかるのは「このバンドそうとう、うまい」
コーラスはバッチリ決まるし、楽器もマリンバからキーボードから、あのテルミンまでを上手に使いこなして演奏が進んでいく。
曲は全てBeach boys の懐かしの曲ばかりで、年齢層高めの客が喜ぶ喜ぶ。
「このサイズの小屋だとミスが一発でバレるので必死」とギタリストもMCで言っていたが、正にその通りで、どのサウンドも響く、響く。
ここに、日本に大鷲軍団が来ようが、転がる石軍団が来ようが、武道館あるいは巨大スタジアムに自分が足を運ばない理由がある。


その演奏は1時間ほどで終了、ギタリストが「20分で戻ってくる」とアナウンス。

この休憩時間に一杯やりつつ、実は少し後悔しはじめた。
いくら結果的にとはいえ(飛行機さえ遅れなければ初日はノイジーなアバンギャルドの予定だった)、初日、2日めとノスタルジーに過ぎるチョイスだったのでは?!、と。
期待はSmileとか、That Lucky Old Sunの再現だったのだけれど、結果は Beach boys の懐かしの曲ばかりだし、Brianは歳でよろよろしてるから、このあとはどうせまだ演っていない名曲×2~3曲だろう、と予想。
ちょっと落ち込んでいる中、ライブが再開。
すると。。。。

Brianがアナウンス。
「ある人から、NY生れの伝説、ガーシュインの企画をやらないかと声がかかった」
「だから即答したよ、Why not?」
すると、Rhapsody in Blue のBrian Wilson Sounds流コーラスが立ち上がる。
自分的には、落ち込み → 一気にハイ状態に。
「おい新曲じゃねえかよ!」

ポピュラー、舞台音楽、ミュージカル、クラシックまで幅広いガーシュウィンの音楽をこうして、20分以上にわたってメドレー。
Brianのこのコンセプトによる新曲(2曲だったかな?)も含まれていて、これがかなり良い。
(あとで調べたら、日本国内では未発だが、昨年末にこのコンセプトのアルバムが発表されていた)

この新曲コーナーが終了し、最後はまた懐かしの名曲数曲で締め。
というわけで、今晩もまた予想外に大満足。
「Brian、もうすぐ70才なのに、まだバリバリに現役じゃねえかよ、凄えじゃねえかよ」と、ブツブツ言いながら、帰途についた。
そこで、タイトルとなる。
「創造のチェーンは 命尽きるまで続く」


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