さて、今晩のライブはBrian Wilson。
Beach boysが大昔初来日した時に、メンバー誰もが恐れた質問「なぜBrianは一緒じゃないのか?」
Brian Wilson がどう考えても Beach boys Soundsの核だったので、それを恐れたのだが結局、どのマスコミからもその質問がなく、ほっとしながらも「日本のマスコミ、ダイジョウブ?」だったらしい(笑)
というわけで、ライブが始まると、 Beach boys Soundsならぬ、Brian Wilson Soundsが鳴り響く。
メンバーは合計10名で、若いパーカッショニストから老ギタリストまでバラバラなのだけれど、聴いててわかるのは「このバンドそうとう、うまい」
コーラスはバッチリ決まるし、楽器もマリンバからキーボードから、あのテルミンまでを上手に使いこなして演奏が進んでいく。
曲は全てBeach boys の懐かしの曲ばかりで、年齢層高めの客が喜ぶ喜ぶ。
「このサイズの小屋だとミスが一発でバレるので必死」とギタリストもMCで言っていたが、正にその通りで、どのサウンドも響く、響く。
ここに、日本に大鷲軍団が来ようが、転がる石軍団が来ようが、武道館あるいは巨大スタジアムに自分が足を運ばない理由がある。
その演奏は1時間ほどで終了、ギタリストが「20分で戻ってくる」とアナウンス。
この休憩時間に一杯やりつつ、実は少し後悔しはじめた。
いくら結果的にとはいえ(飛行機さえ遅れなければ初日はノイジーなアバンギャルドの予定だった)、初日、2日めとノスタルジーに過ぎるチョイスだったのでは?!、と。
期待はSmileとか、That Lucky Old Sunの再現だったのだけれど、結果は Beach boys の懐かしの曲ばかりだし、Brianは歳でよろよろしてるから、このあとはどうせまだ演っていない名曲×2~3曲だろう、と予想。
ちょっと落ち込んでいる中、ライブが再開。
すると。。。。
Brianがアナウンス。
「ある人から、NY生れの伝説、ガーシュインの企画をやらないかと声がかかった」
「だから即答したよ、Why not?」
すると、Rhapsody in Blue のBrian Wilson Sounds流コーラスが立ち上がる。
自分的には、落ち込み → 一気にハイ状態に。
「おい新曲じゃねえかよ!」