優れたヨーロッパ映画を続けて×4も観たので、その感想シリーズ。
今日は、その第二弾を。
前作同様、実際にあった話を映画化。
1980年代のイタリア、ミラノ。
正義感が強いがゆえに異端児扱いされ、突然 左遷された労働組合員 ネッロ(写真、右)
わけもわからず、異動させられた主人公がそこで巻き込まれるのは・・・
バザーリア法の制定で精神病院が廃止された時代、行き場を失った患者たちを引き取る運命に。
さて、どうするか。
原題の si puo fareの意味は「やればできるさ」
ネッロの提案からはじまり、少しずついい回転が引き起こされていく。
そして.....
主演のネッロ役そして精神病患者を演ずる俳優陣は、それぞれリアリティを感じさせ、Good!
精神科病院や精神医療施設での研修を経て、そうなったらしい。
なんとか人生の巻き返しを計ろうとする面々を、生き生きと演じている。
メンバーそれぞれのキャラが嫌味にならない程度に抑えられていて、そのケレン味のないところに好感が持てた。
また、音楽の使い方のセンスも○マル。
サントラを見かけたら、買ってしまいそうなくらい。
このイタリア発のなかなかな1本、公開は明日から。