
優れたヨーロッパ映画を続けて×4も観たので、シリーズでその感想を。
まず今日は「黄色い星の子供たち」から。
フランス・パリというと、まず自由革命。
第二次世界対戦時中といえば、レジスタンス。
ところが!!
この映画はその時代にパリで吹き荒れたホロコーストを描く。
オープニングで連続的に流されるのが、パリ陥落後、市内を闊歩するヒトラーそして取り巻き。
「権力」を20世紀で最も狂気をもって活用した男の実写に思わず震える。
その後、この狂気がパリ市内を席巻する。
そう、「ユダヤ人狩り」が1942年7月16日の早朝、早朝4時に電撃的に実施された。
しかも、フランス警察が動員され、彼らの手で。
昨日まではパリ市民だった人びとが次々と、収容所に送り込まれた。
彼らの運命は?!
この事件は「ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件」と呼ばれているそう。
フランス国内でもタブーとされていたこの内容を、やっと2010年にのフランス映画として制作されるまでになった。
ある批評をみていたら、後半の盛り上げがイマイチなんていうのがあった。
自分的にはあまりに酷い運命をたどっていく家族たちに、既に真ん中くらいで「降参」状態だったので、とてもそんなことは言えない(笑)
(この評論家、もしかしてハリウッドに毒されてない?)
この映画、公開は 今週末から!