日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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サッカー代理人、っと聞くと「怪しいヤツ」(笑)と反射的に思ってしまう自分。

が、先日の日経スポーツ欄に、香川の代理人クロート氏の記事があり、興味深く読んだ。
クロート氏は、もともとケルンFCの選手で、引退したあと金融機関で働きながら、この商売にも平行して参入。
ルンメニゲの日本への移籍からはじまり(なつかし~!)、今では俊敏性に富む日本選手をドイツに送り込んでいるとのこと。

これで興味が湧いてきたので、今度はこの本を手に取ってみた。


こちらの筆者は、ロベルト佃氏。
本人も、サッカー代理人、っと聞くと「怪しいヤツ」(笑)と反射的に思われると思っているらしいところが笑える。
随所にヨーロッパの代理人と、日本の代理人の違いをていねいに説明している。

そしてもともと自分がマリノスの通訳から始まり、彼が育ててきた 中村 俊輔の話を通し、自分の会社の成立過程を説明。
そして事務所に抱えている選手の話を徐々に。

そのメンツは、長谷部 誠、長友 佑都、阿部 勇樹、坂田 大輔、岡崎 慎司
凄いラインナップで話が実に「現在形」なので、読む方も力が入る。
この話の中で、彼らの代理人だけが知っている交渉の舞台裏を明かしていく。

例えば、
移籍交渉はお互いのコンディションと、ちょっとしたタイミング次第で一変する

フィジカルとメンタルで優れた者こそがプロで伸びる

しつこく売り込むタイプ、相手をじっくり研究して望むタイプ、

その選手の「長所」を知ることが大事。で、その長所で徹底的に勝負する。それで、相手の心をうごかすことが大事

うまくいく移籍には、選手の人間性がブラスに影響

などなど....


世界のサッカー事情の変化、その国のリーグ、チームの状況、選手の状況変化などが、同時多発的に移籍期限である締切に向かって突き進む交渉。
人脈を活用し、選手移籍を狙うサッカー代理人とは、実にスリリングで痺れそうな商売だなと思うと同時に、粘り強さと全方位への誠意が大事なんだなと再認識。
単に「アヤシい人たち」では済まされない人たちなんだな、と(笑)

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