DVD：エンジェル ウォーズ Sucker Punch 抜群の映像+音楽のセンスに、DVDまでスルーを後悔（笑）

300やWatchmenで、独特の映像美が印象的だった、ザック・スナイダーの新作をDVDで。

公開前、ちらっと聞いた映画のあらすじが「５つのアイテムを集めれば自由の道が開ける」とのこと。
この設定自体がまるでゲーム！！
だったので、全く観る気がなく、DVDまでスルー。


ところが本編を観て、そうしたことの後悔の念が！

スナイダーの説明する通り、「ストーリー上、音楽によってファンタジー世界が始まる」と。
現実の生活からどうやってド派手なアクションに転換するのか、その切り替わりの"きっかけ"の演出がとても上手。


例えば、その最初のきっかけの音楽は、何とビョーグ。
名曲 Army of Meの、(Sucker Punch Remix) がかかり、彼女のダンスがはじまるシーンから展開が。

彼女の瞳に、雪の結晶が降り立つスローモーション。
そこから直ちに画面を引くと、既に雪が舞う別世界。。。。。

その別世界の風景、登場人物、そしてアクションがいちいちニクい出来（写真）
それぞれの幻想シーンはどれもこんなレベルでに仕上がっている。


時間的制約のため、スナイダーが劇場公開時にダンス・シーンの大部分をやむを得ずカットしたという。
が、エンドタイトルの唯一のダンス・シーンを観ても退屈だったので、この判断は大正解だったと言えるだろう。


今年のベスト１０には入らないだろうが、補欠のラインナップには間違いなく入れるのではないかと。
そんな出来の、 タイトル通りの Sucker Punch！ だった。