日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
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カンヌ映画祭パルムドール受賞作品。

評判が天地のように別れていたので、DVDスルーしようと思っていた。
すると「抽象的な映像が多いから、DVDだとつらいかも」という話もあって、新宿での公開最終日に駆け込み(汗)


オープニングで、旧約聖書のヨブ記38章の4節が引用される。
「生き方には二つある。世俗に生きるか、神に委ねるか。どちらかを選ばなくては」

ここでまず自分的には「ヤバい!」と思った。
この映画は、テレンス・マリックのキリスト教的 宗教観を語った映画なのだった!

そしてえんえんと表現されるのは、ナショナル・グラフィック的映像っつうか、マリック流 2001年宇宙の旅。
映画館の大画面だからその迫力で飽きずに観ていられるのだが、確かにDVDではキツいかも。
時々は、おっ!という映像も差し込まれるのだが、そうでない時間もかなり。

観たタイミングも悪かったとは思う。
ちょうどBlu-Rayで、洪水のようなイマジネーション「ミスター・ノーバディ Mr.Nobody」(09-21アップ)の2度目の鑑賞を果たしたばかりだったので。
60才代後半のマリックと、油の乗っているジャコ・ヴァン・ドルマルの比較じゃ、確かにつらいかも。
どっちも寡作、という点では一緒だけど(笑)


もちろん基本プロットはあって、豪華ブラピ・ショーン・ペン×2枚看板は揃っている。
のだけれど上記のような展開なので、彼らは主演男優ではあっても、物語の「主人公」ではない。
(前半と比べ、後半はその比率が上がってくるが)

宗教観を語ったコンテンツなので、それに感性が合うか合わないかで評価が大きく別れるだろう。
この映画は、まさにそういう感じ。
でいうと、カンヌの感性には合った、ということなのだろうか?!

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