日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~
このプラットフォーム上で思いついた企画を実行、仮説・検証を行う場。基本ロジック=整理・ソートすることで面白さが増大・拡大
 






リバース・イノベーションとはどういうことか。
「途上国で生まれたイノベーションが、まずその国で成功し、そのうねりが世界の先進国の市場までに影響力を持つ」こと。

P268
<最初のリバース・イノベーションは往々にして、ほんの始まりに過ぎない。
<初めに一斉投入された後、それは上流や下流の市場に進出するためのプラットフォームとなる。

元々GEで培われた知見が出発点のこの本なのだが、中頃から展開される事例それぞれが非常に興味深い。
だけでなく、機械製造業中心なのかな?と思ったころに次のラスト前の事例が「食品スナック」
これで驚かされるだけでなく、締めはなんと「医療システム」!
非常に説得力があった。

本の中では、こういういい方はしていないが、当ブログは以下のように感じた。
「先進国だろうが、世界のどこだろうと、アイデア・イノベーションを思いついた者の勝ち」


ただし、それは大変な苦痛を必要とすることにきちんと言及している。

  「本社を相手に、いかに交渉していくか」
        そして、
  「本社はいかにフランクに、柔軟性をもち、そのローカルなテーマを考えられるか」

企業内コミュニケーションを真に極めることができた者だけが獲得できるのが=リバース・イノベーション、という気がする。
その方法論については、本の最後にくわしく述べてあり、感心。


多くの日本企業で変革が求められている今の時代。
企業風土が変わらなけばならない会社には、最高に参考になる、という点で、新たな視界を拓くこの本は必読だと言い切らせていただきたい!
当ブログの今年のベスト本 × 5 へのエントリーが決定、かな。

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