ファッション界では伝説のカメラマン、ビル・カニンガムを描いたドキュメンタリー。
なんたって映画の完成まで10年、最初の8年は本人との交渉だと!
それも推して知るべし。
ビル・カニンガムは既に84才。
彼は、365日休み無く、NYのストリートで自分のアンテナにのみ引っかかるファッションを撮影。
職人的な精神で、毎日 仕事に邁進し続けているのだ。
こりゃタフな交渉になるのは120% 間違いない!
しかもそのストイックぶりが凄い。
衣・食・住の順番でいうと、
まず衣。
着ているのは、ブルーの作業服のみ(写真:左)
ファッション関係者にもかかわらず、極めてシンプル!
彼にとってファッションはあくまでも撮影対象なのだ。
食。
食事に興味ははなく、バーガーとかサンドイッチなどの軽食のみ。
どんなに豪勢な食事がパーティでサーブされても手をつけない。
住。
カーネギーホールの屋根裏のようなスタジオ住まい。
部屋はひたすら撮影済みの写真をファイルしたキャビネットで囲まれた部屋。
トイレ、風呂もついていない。
ここまでの展開でわかると思うが、「お金」に興味がない。
別にゲイでもないのに「生涯独身」
NEW YORKという街に魅せられた男の、この徹底ぶりに頭が下がる。
こんな凄いニューヨーカー、みたこと無い。
(ハーブ(&ドロシー)も凄かったが)