つい見逃してしまった、フランソワ・オゾンの新作。
そして後悔…
この人、侮ってはいけないなと反省!
主人公は、婚約をすませた女性アンナ。
主人の両親と暮らしている。
ところが訃報が入り、アンナと両親は悲しみに暮れる…
時代は 1919年、第一次世界大戦の最中だったのだ。
そしてタイトル通り現れる、婚約者の友人。
この婚約者の友人の登場の仕方もミステリアスにしてあり、鑑賞者を思わず引き込む作り。
主人公には次々と心痛が重なる。
一緒に住む婚約者の両親と共有する苦痛、そしてお互いが気遣う配慮がまた痛々しい…
だけでなく、その戦争の傷 のみならず、戦勝国フランスですら傷ついていることを実感する。
この映画の最大の仕掛けは、基本モノクロ + たまにカラー、という構造。
一度ではその意図を読み切れなかったが、おそらく主人公の心の持ちようを表現していたように思われる。
時々、ふわっとカラーが表出するのだ!
フランソワ・オゾン って、一貫してヒトの苦悩・矛盾・にフォーカスして作品を繰り出してるな、と感心。
まだ50歳、まだまだ傑作が生まれてきそう!
新作「2螺旋の恋人」も待ち遠しい…