先日読後評をアップ スポーツ国家アメリカ 民主主義と巨大ビジネスのはざまで 日本で今、負のスパイラル化しているアメフト問題も考えつつ読んでみた(汗)
この本でも象徴的に取り上げられていた「事件」の映画化。
それは、男 vs 女 の世紀のテニスマッチ!
あまりの男女の賞金格差(1/8)に怒っていた 世界チャンプの ビリー・ジーン・キング。
ついに行動を起こす。
<男女の優勝賞金のあまりの差に立ち上がり女子選手たちが自分たちのリーグを立ち上げ(WTA)
<対抗し、優勝経験豊富の引退男子選手が中心人物の ビリー・ジーン・キング を挑発!
<男子 vs 女子 の公開テニスエキジビション(テレビ中継つき)の大イベントで対決、というハナシ。
このウーマン・リブを地でいくような展開があったのかと驚く。
引退男子選手ボビー・リッグスを演じるのは、スティーブ・カレル(写真:左)
元々容姿も似てる彼の怪演ぶりをみているだけで笑いが止まらない。
ビリー・ジーン・キングを次々と挑発しまくる!
そして相手のビリー・ジーン・キングを演じるのが、エマ・ストーン(写真:右)
こちらも雰囲気出てるし、テニス・シーンもCGが効果的に使われていて盛り上がる!
ヒューストンの巨大スタジアム、アストロドームの臨場感も見もの。
この世紀のマッチももちろんだが、当ブログは WTA の立ち上げ時の苦労話に惹かれた。
・女子選手たちのWTAとの契約料は全員1ドル!
・最初はツアーの費用がかさむばかりで、ホテルも2人一部屋に変更される
・タイトル・スポンサーが決定し、事態が好転!
・そのスポンサーは、たばこメーカーの バージニア・スリム
・なので彼女たちは吸えないたばこを一生懸命に吹かすようになる…
・専属デザイナーを雇い(アラン・カミング=いい味出してる!)女性たちのファッションをセンスアップ
・テニス協会会長(ビル・プルマン)とはことごとく対立し、テレビ放映でも女性たちは一矢を放つ!
日本タイトルは苦労のあとがうかがえる。
性差、という意味での原題だが、日本でダイレクトに表現すると違う意味になってしまう(汗)
微妙に変えることで、そこをクリアーしようとする試みか。
結論:世紀のテニスマッチ = 男 vs 女 に至る スポーツ国家アメリカ の転換点を描く今作は、ポイント高し!
公開は 7月 6日の予定。