タランティーノ 最新作。
登場するキャラは全て、自意識 vs リアル、の乖離 をえんえんと表現し続ける。
彼らは実力があろうがなかろうが、幸運も悪運も、自分ではほぼコントロール出来ない。
・主人公 リック・ダルトン(ディカプリオ)
数年前、TV西部劇で大人気の俳優。
だがその人気には陰りが見え始めており、焦っている。
自分は「大脱走」のマックイーン役だったかも?な妄想シーンが悲しくも面白い…
・相棒 クリフ・ブース(ブラッド・ピット)
ダルトンのスタントマンで、彼をサポートしている。
ブラピ級のオトコでも運がないとこんな境遇…という感覚がじょじょに染み出す…
・シャロン・テート(マーゴット・ロビー)
ダルトンの住む高級住宅街の隣の家に引っ越してきた女優。
彼女は ロマン・ポランスキー の美人妻!
という超羨ましい境遇にもかかわらず、映画館で自分の映画をタダ見の交渉(笑)
自分の出演シーンがうけているか、を観察しつつ自己満足に浸る…
と、どのメンバーも 自虐的!
今回特に凄いのが、タランティーノ の 妄想ぶり。
背景などの看板、映画館などのディテールがあまりにリアルな1969年。
というのも、6歳から住んだ地元のハリウッドが舞台、だからか?
そしてその 妄想ぶり が、ハリウッド愛が、ラストに炸裂する!
どう炸裂するか、は劇場でご確認いただきたい。
結論:チャールズ・マンソン事件をネタに、タランティーノ のハリウッド愛が妄想となって炸裂!