~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

つぐろじん

2006年04月08日 22時43分49秒 | 見る・読む
<つぐろじん>・・・なんだと思います?
私はあるものをずーっとこう呼んできました。
今でもそう呼びます。

でも東京に住んでみたら、これはなんと<青たん>と呼ばれており、最初はモウコハンのことかと思ったのです。
で、こちらに引越してきたら、息子が時々(本人は無意識らしいですが)「<あおぢ>ができた」とかいうわけです。

なんか感じが出ません。「つぐろじんが出来たぁ~ 」という悲痛な感じが・・・(笑)

そこで、調べてみました。なんと『内出血のアザの呼び名』を調査したサイトがありました。
それによるとですね、
<オール>・・・・・・・・・・沖縄県
<青なじみ>・・・・・・・・・茨城・千葉地方
<血が死んだ>・・・・・・・・北陸・中部地方
その他<くろにえる>とかいうのもありました。

あらためて知ったことですが、<つぐろじん>はかなり特殊です。
だいたい語源がさっぱりわかりませんね。沖縄の<オール>なみに。
でも、これ鹿児島人なら100%通じるんじゃないかと思います。でも、それにしてもどういう語構成なんだろう<つぐろじん>って・・・・・。


同じく、鹿児島人ならほぼ100%通じると思われる言葉に<ラーフル>があります。
これは当然<黒板消し>を指すわけですが(えっ、当然じゃないって?)、県外に出て初めて「通じない」ということに愕然とする語です。
だって、<ラーフル>ってすごくスマートだし、なんでこんな言葉があるのにわざわざ<黒板消し>って呼ばなきゃなんないんですか?(笑)
どうも語源はオランダ語らしく、今でも事務用品の用語としては使われるみたいなのですが、鹿児島県全域と宮崎県の一部を除いては通じないらしいです。

これも、ものすごく力の入った大論文がありました。
『ラーフル考』

こういうことって、地元にいると案外なんとも思わないのですよねえ。
県外に出たから面白がったり、不思議に思ったりするだけで。
またこれからも時々、おもしろい方言について考えていこうと思っています。