アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「PK戦には反対」なのですがぁ…

2024年07月15日 | Weblog
 オシムさんを覚えていますか?サッカーの元全日本監督だった方。ユーゴスラビア(現・ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエヴォ出身のサッカー選手でした。指導者になり、旧ユーゴスラビア代表の最後の監督に。日本でもジェフユナイテッド市原・千葉の監督、日本代表の監督を歴任されました。
 日本語で出版されている著書は、20冊以上(単著、共著、関連本を含む)あります。その、オシムさんのエピソードですが・・・

 PK戦となる試合では、PK戦に入る前に控え室へもどってしまう監督でした。その理由は、「病気じゃなくても、PK戦は心臓に悪いから。私は日本では死にたくない。死ぬならサラエボで死にたい。見ていて心臓発作を起こすわけにはいかないからね」。

 オシムさんでさえ、そうだったのです。私も、PK戦を観ると心臓が、口から出てきそうになります。ショック死覚悟です。観戦者も、ピッチ上の選手も心臓に悪いと思います。で、私は、30年前から「PK戦反対!」です。廃止していただきたいと願い続けています。

 PK戦の場合、「ゴールを決められなかった選手が、ゲームの敗因」とされてしまいます。決められなかった選手は、一様にがっくり。敗戦が決定すると、二度と立ち上がれないほど泣き崩れます。サッカーは、団体競技です。ところが、PK戦となるとその部分だけ突如個人競技の様相を呈します。(本当は、PK戦も団体競技ですが、そうは受け取られないのです)PKを外すと戦犯ですよ!
 Jリーグとか、まあ、大学生以上ならPK戦があっても良いでしょう。なぜなら、PKを失敗しても、失敗した個人のせいではなく、チーム全体としての失敗であることをお互い理解できると考えられるから。実際はそうではない選手がたくさんいるとは思いますがね。
 私が特にPK戦を廃止したほうが良いと考えるのは、高校生以下についてです。高校生以下は、理屈は分かっても、「自分のせいで負けた」となり、チームメートも、「あいつが外したから負けた」となってしまいます。
 高校生以下の子どもたちにそのような思いをさせたくないです。プロでないかぎり、スポーツは楽しいものであってほしい。「苦痛があるから、楽しみが大きい」という人もおられるでしょうが、青年期前期に、この種の苦痛を与えることが、将来良い方向へ作用するとは思えません。
 なぬ?「PK廃止は、分かった。ではゲームはどうするんだ」って?
 例えば・・・
 第1案 引き分け再試合とする。
 第2案 コイントスで勝敗を決める。
 第3案 そのゲームに出ている11人によるじゃんけん。これは、また戦犯を作ってしますね。却下しておきますか。
 なぬ?「たいした案じゃない。やはり、PK戦がいい」って?
 そ、そうですかぁ・・・。


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