アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

アリストテレスもダーウィンも尊敬する歌女

2024年09月01日 | Weblog
 歩行できなくなったので(早い話が身体障害者になりまして)畑作業など出来るはずもありません。そのため、見かけなくなったのが、「ミミズ」。畑作をしていた頃は、ミミズを見ない日はありませんでした。
「似非農民」を、自称しておりましたが、本心は、「チョッピリ凄い似非農民」。どのへんが凄いか?我が家の畑の…「歌女(うため、かじょ)」の量です。

「チョッピリ凄い似非農民」の根拠が、歌詠みの女性の量かって?「女性の量」ってのも失礼千万。
 実は、「歌女」は、女性ではなく「ミミズ」のこと。
 土を掘ってミミズが出てくると、安心します。暴れるミミズ、死んだふりするミミズ、千切れてしまうミミズ・・・。
 なぜ安心するかって?ミミズは、「肥えた土地に住む。土壌改良してくれる」つまり、ミミズが住む土地は、よい土地ということ。良い土地を作る農民は、凄いのです!自画自賛。

 アリストテレスはミミズを「大地のはらわた」と呼びました。ズバリ言い当てた表現!
 ダーウィンは、ミミズが落ち葉などの分解した有機物を食べ、栄養豊かな土を作ることを解明しましました。

 ミミズは、土地を肥やすほかにも、人類に貢献してくれています。
    貢献1 釣りのエサ。川釣りのエサはもちろんですが、海釣りでもOK!そんなはずないだろうって?私が実験しました。何しろ、元、ポセイドン号の船長でしたから!(ホントホント)
     貢献2 食用になる。「食用ミミズ」については、ここで説明するまでもありませんね。美味というのが大方の感想です。「ミミズ酒」もあります。「まったくぅ、なんでもかんでも焼酎に漬けてしまうんだからぁ!」って?実は、ミミズ酒はトライしたことがありません。小心者ですから…。
     貢献3 薬効がある。「寝小便に効く!」「胃薬だべ!」「風邪薬だ!」諸説あります。私は、「ミミズ薬」には敢えてトライしたくありません。まだ寝小便もしないしぃ。下熱剤としてミミズを煎じてのむのが多数派でしょうか?(私は熱の時は、ロキソニン。効き目は、カロナールの比ではないです。でも、身体には良くないという噂も)
 「ミミズにオシッコをかけるとチンチンが腫れる」という迷信があります。これは、「大地のはらわたに、オシッコをかける非礼をさせない」ための農耕民族の文化なのでしょう。

「歌女=ミミズ」なのですが、どうしてそうなったか?
 ミミズの歌が原因。ミミズが歌うのかって?畑で耳を澄ますと・・・
「ジィー、ジィー、ジィジィジィー(爺、爺、ジジイと高齢者を小馬鹿にして歌ってるわけじゃないです)」
 土の中で「何者か」が歌っています。これが、ミミズが歌っていると思われた。本当は、ミミズには発声器官がありませんから、歌いません。
「ジィー・・・」の正体は、「ケラ」。そのことを知らなかった人が、ミミズの別名を、「歌女」とした。
「歌男」というミミズはいないのかって?ミミズは、雌雄同体。命名された当時は、ジェンダーフリーとか関係なく、「歌といえば女性」だったのでしょう。今は、「歌男」も十分ありですね。