アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

終電がない空港から どうやって帰るか…

2020年09月12日 | Weblog
 釧路空港発関西空港行きのピーチ・アビエーションの機内で、マスクの着用を拒否した男性客がいたらしい(9月7日)。飛行機は、新潟空港に臨時着陸して男性客を降ろした。関西空港には、約2時間16分遅れで到着した。乗客の皆さん、空港からの交通機関が動いているうちに到着できてよかったです。
 なぬ?「機内のマスク着用の問題ではなく、到着後の交通機関がテーマなのか」って?
 そ、そうなんです。ピーチ・アビエーションの「マスク拒否お騒がせ男の事件」の翌日にあった、私どもの長女の体験を書こうと…。
 この長女、東京都の郊外(八王子市)在住。長娘の家から私どものところへ来るには、電車→飛行機→電車と乗り継いで、片道の単純所要時間で5時間ほど、乗り換え時間、待ち時間等を合わせると、おおむね7時間はかかります。
 で、この長女が、我が家へ来まして…何のために来たか?私の義母、娘にとっては祖母の葬儀に来たのですがね。そのあたりの詳細は長くなるので割愛します。
 義母は96歳で旅立ったのですが、胃瘻をしていたこともあり、最期は体重30kgほどでした。そのため、2時間半の予定の火葬時間は、1時間ほどで済んでしまいました。「繰り上げ法要」も時間を繰り上げ…14時にはすべて終了。葬儀場から我が家へ撤収。長女の帰りの飛行機の時間まで、たっぷり時間があり、思わぬところで親子水入らずの時間が。
 半年以上テレワークが続いている長女は、昼間っからワインを飲むのが習慣になってしまっておりまして。
 テレワークの欠点は、「勤務時間の区切りってものがないところ」なのだそう。朝は、8時から会議。夜は23時から会議…その間にももちろん仕事・会議が入る。夜23時からの会議は、米国の会社の会議。時差があるため、その時間になってしまうという。「ゆっくり飲む時間がないので、仕事中に飲まなきゃね」…まっ、しょうがないのかな。
 閑話休題。帰りの飛行機まで時間ができた長女は、「さあ、時間もあるし、少し飲むかなぁ。おすすめのワインないの?」と。新橋のワインの学校へ通っているので、ワインにはうるさいわけでぇ…。親父としましては見栄を張って、「ボルドーの2014年」の栓を抜きましたよ。カミサンも張り切って、冷蔵庫の奥から、サーモンのタタキ、生ハム、チーズなどを出し、我が家の畑の産物を料理。娘は、上機嫌。「家に寄れる時間はとれないだろうと思っていた。いいワイン飲めてラッキー!」
 なぬ?「テレワークしている長女が、何のためにワインスクールへ通っているんだ」って?顧客に外国の会社が多いのだそうで、面談することもある。いきなり経営戦略の話をするのも無粋なので、当たり障りがないところで、「ワイン」の話をするのだという。欧米人は、皆さんワインには詳しいので、共通の話題でうち解けられるのだと。つまり、長女のワインスクール通いは、自分の趣味はもちろん、「仕事に生かす知識を得るため」もあるようです。
 さてさて、空港へ着いた長女、羽田行きの便の出発が40分遅れと知り、空港内の温泉へ入ったという。温泉から出ても、なかなか飛行機が飛ばない。
 飛行機の出発はさらに遅れ、深夜に羽田空港着。さて、八王子まで帰るのに、電車もなければバスもない。どうやって帰ったのか?ここで、クイズ形式にしようと思いましたが、長々と書きすぎましたので、素直に結論。
 「航空会社(JL)が、『羽田空港第一ターミナル~八王子市堀之内の自宅までのタクシー料金』を負担してくれた」
 なぬ?「最後の一行のために、ここまで引きずったのか」って?そ、そうなんですけど…羽田から八王子までのタクシー料金って、およそ2万円です。それを、にっこり笑って支出する日本の航空会社に感動したものですから…。
 ところで、新潟空港で下ろされた「マスク拒否お騒がせ男」、新潟から、関西までどうやって帰ったのかねえ?ピーチ・アビエーションがタクシー代を負担してくれた…?それは、ないよね。